見出し画像

マスクをやめるのは無効・有害だからです~コクランレビューの解説

 3月13日からマスクは個人の判断。

 今日本では、このお題目だけが繰り返され、その理由については全く触れられません。
 3月13日から何が変わるの?ウイルスがいなくなるの?弱毒化するの?
 いいえ何も変わりません。それなのに、対策だけが変わります。そもそも日本には最初からマスク義務はなく、マスクはずっと任意であり、厚労省も「推奨」していたに過ぎないのです。

☝️この表は昨年5月から変わりなし。


厚労省のサイトには、全く矛盾した記述が並びます。



<お知らせ>令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになります。
本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。

 と、これが今回の変更の主旨であるはずなのに小さな字で書いてあります。そのすぐ下には長々と、

 <着用が効果的な場面>
〇高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、下記の場面では、マスクの着用を推奨します。
・医療機関を受診する時
・高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
・通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバス(*)に乗車する時 (当面の取扱)
(*)概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等)を除く。
そのほか、
○新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時については、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的です。

 とあります。まるでマスクがコロナ感染対策に有効であり、マスク推奨は3月13日以降も続くかのようです。
 その下にリンクしてあるマスク着用の有効性に関する科学的知見には、マスクが有効であると結論する文献だけが並びます。

 これでは一般市民は「どうしてマスクは有効なのに外すの?」「今までと何が変わったの?」と分からなくなるのも当然でしょう。

 マスクは感染対策として無効であり、呼吸やコミュニケーションを妨げ有害だから外すのです。

 サッカーW杯を見れば明らかだったように、世界のほとんどの国ではとっくに外しているのです。マスク義務を撤廃した国々ではむしろ感染者数・死者数が減ったのです。

 マスクを続けた日本は第7波・第8波と世界一の感染者数を出し続けたのです。

1月30日、とても重要な論文が発表されました。
コクランライブラリーが、マスクを含む感染対策の効果についてレビュー論文を発表したのです。

要約は日本語翻訳されているので、是非読んでみてください。

「マスクの着用はマスクを着用しなかった場合と比較して、インフルエンザ様疾患/新型コロナウイルス感染症様疾患にかかる人の数にはほとんど差がない可能性がある。
医療用マスクや手術用マスクを着用した場合と比較して、N95/P2呼吸器を着用した場合、インフルエンザと診断される人の数には、ほとんど差がないだろう。また、インフルエンザ様疾患や呼吸器疾患にかかる人の数にもほとんど差がない可能性がある。」

 サージカルマスク・不織布マスクはもちろん、N95マスクでさえも、感染を防ぐ効果は見出せなかったのです。

 私はこれを読んだ時、もう科学的なマスク論争は終わったと思いました。
 なぜなら、コクランライブラリーは世界のエビデンス界の最高権威であり、そのレビューはこれまで世界の医学界のコンセンサスに近いもの(教科書)とされてきたからです。

 ところが、このコクランレビュー発表に続いて2月8日に出された、8割おじさんこと西浦氏を筆頭とする新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード「マスク着用の有効性に関する科学的知見」は、このコクランレビューを完全に無視して、マスク有効を謳う論文だけを扱っていたのです。

 西浦氏らが引用する北京大学の研究者らによるシステマチックレビュー&メタアナリシスでは、マスクが感染を16%程度、統計的有意に防ぐと報告しているのです。

どちらもこれまで世界で発表されてきた多くの同じ論文を分析したレビュー論文なのに、結論が真逆なのです。(コクランレビューはエビデンスレベルの高いRCTのみを対象とし、北京大学は低レベルのエビデンスも含めました)

 どちらが正しいのか?
 その判断は素人にも専門家にもとても難しいです。
 例えばこちらで解説してくださっていますが、それでもなかなか難しい。

  •  またコクランが万能でもありません。この論文の著者であるジェファーソン博士自身、非営利を謳うはずのコクランへの失望を語っています。(それにしてもこのレビューはどうしてこんなに遅かったのでしょう?)

 それでもやっと出すことができたこのマスクレビューはコクランにとって重要なものでした。

 さらに、もし仮に北京大学の論文が正しかったとしても、16%の感染予防効果を実感できるでしょうか?それは逆に言えば、84%は防がないということです。事実上、ほとんど効果がないことを示した論文とも言えるのです。
 そしてその論文が出されたお膝元の中国では、ゼロコロナ政策終了を正式に宣言しました

 コクランレビューの著者ジェファーソン博士はインタビューに答えてこう言っています。

「政府は正しいことをすることに完全に失敗した。パンデミックの始めに『マスクは役に立たない』という人もいたのに突然話が変わった」

 これは日本では忽那氏や岩田氏のように、はじめマスクは感染予防にならないと言っていたのに突然有効といい出した専門家の変節が、世界中で見られたことを指しています。

 忽那氏以前👇

 忽那氏最近👇

岩田氏以前👇

岩田氏最近👇

 専門家の意見はコロコロ変わりますが、事実は変わりません。
 マスクを外した国の感染者数・死者数より、マスクを続けている国の感染者数の方が圧倒的に多くなったのです。

 実は今も日本よりも厳しいマスク義務が課せられている地域があります。香港です。

その香港の感染者数は人口あたりでは日本よりさらに多いのです。

 マスクが感染を防がないことはもう明らかでしょう。

 そしてその害も明らかです。

 3月13日から、本当に多くの日本人がマスクを外すことができるのか、私は危惧しています。そしてマスクを外すことそのもの以上に、自分で情報を集め、考え、判断することができるようになるかを危惧しています。

 それができなければ、これから政府やマスコミの論調によってまた右往左往し、同じ過ちを繰り返すからです。 

 世界ではとっくにマスクを卒業し、迫りくる戦争や人工飢饉への備えを議論しています。

 どうか今度こそ、日本人がマスクが無効・有害であることを認め、騙されたことに気づき、その上で自分の判断でマスクをやめることができますように、祈るような気持ちで3月13日を待っています。

追記)Youさんが字幕をつけてくださった解説動画☝️タイトル画像にも使わせていただきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?