見出し画像

11. ビタミンDは魚で補える

ポイント ビタミンDを多く含む食品は魚。

乳がん死を減らす行動 魚をよく食べる。

 ビタミンDを増やすには、2つの方法があります。


①皮膚で作る
②腸から吸収する

 ここからは②腸から吸収する方法をお伝えします。


 ビタミンDを多く含む食材は、魚です。

 魚を食べましょう。

 特に、魚の肝臓に多くのビタミンDが含まれているので、アンキモ(なら100gで一日分のビタミンD100マイクログラム(=4000国際単位:IUアイユー)が摂れます。
 でも、「アンキモ100g毎日食ってる奴がどこにいる!」ということになるので、シラスや小女子などのジャコ類なら肝臓ごと食べるのでオススメです。


 鮭の切り身でも、鰹節でも、イクラでもスジコなどの魚卵でも、他の魚でも、それなりのビタミンDを含みます。


 最近流行りの魚の缶詰なんてお手軽でいいでしょう。


 水産庁HPの「水産物の消費動向」(参考ウェブサイト1)


 を見てください。
 図2-1-1(1人あたり食用魚介類供給量上位10カ国)では、

画像1


 日本人は主要国で一番魚介類を食べていること、


 図2-1-2(主要国の国民1人1年あたりの食用魚介類供給量と平均寿命の関係 )では、

画像2


 魚を食べている国ほど平均寿命が長いこと
 がわかります。
 そして図2-1-3~5では、

画像3


 昭和40年代に比べて、日本人はどんどん魚を食べなくなっていることもわかります。


 もともと日本は、欧米に比べてはるかに乳がん死亡率の低い国でした。
 日本は湿度が高く雨が多いので、ビタミンDをつくる日光のベータ紫外線はアメリカの多くの地域より少ないのにもかかわらず、乳がんが少なかったのです。


 その第一の理由が、魚をよく食べていたことだと考えられます。


 和食は世界中でブームになっていますが、和食の中でも、「魚を食べること」が健康にとって特に大切だったのです。
 スシをはじめ日本食、魚食は世界中に広まり、世界では魚の消費量が年々上昇しています。

画像4


 魚食の増加とともに欧米では乳がんが減り、逆に魚食が減った日本では乳がんが増えているのは、なんとも皮肉なことです。
 ただし、アンキモの例からもわかる通り、日光から作れるビタミンDに比べれば、魚から摂れるビタミンDはそれほど多くなく、魚だけで十分なビタミンDを摂ることは困難です。
 ほとんどの陸上動物は魚を食べず、日光を浴びて自分でビタミンDを作るだけです。
 魚を食べるにしても、日光に当たることは大切なのです。
 そして、魚を食べて腸からビタミンDを吸収するには、パートナーが必要です。
 次回は、その大切なパートナーをご紹介します。


(参考ウェブサイト1)水産庁:水産物の消費動向


(Facebook 2018年10月29日より)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?