子宮頸がんにかからない方法6 まとめ


さて、ここまでの話をまとめると、子宮頸がんにかからないためには、


1 がん検診を受けない: 過剰診断や偽陽性のリスクを避ける


2 ビタミンDを増やす: 日光を浴びる、魚・キノコ・干物を食べる、サプリメントを飲む


3 タバコを吸わない:他の楽しみを見つける

4  ダイエットをしない:脂質・タンパク質を十分に食べてコレステロール値を高く保つ

5 血糖値を上げすぎない:余ったエネルギーを消費する

 ことが大切だとわかりました。


 1は、あなたが「癌です」と言われるリスクを5分の1から10分の1にします。
 2〜5は子宮頸がんのリスクをそれぞれ少なくとも1/2にします。


 ですから単純計算でこの5つを守ることで、あなたが子宮頸がんにかかるリスクはそうでない人の1/40〜1/160になるということです。
 もともと全体で女性の99%が一生子宮頸がんにかからないのですから、あなたが子宮頸がんにかかる残りの1%に入るリスクは相当に低くなると言えるでしょう。

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 はい!もう子宮頸がんなんて、怖くない!


 ちょっと待って?


 子宮頸がん予防と言えば、HPVワクチンじゃないの?


 そう思われる方もいるでしょう。


 結論から言って、HPVワクチンはいらないと私は思います。


 HPVワクチンは、10代で前癌病変を半分ほど減らす効果が海外で確認されていますが、まだ本当に子宮頸がんを減らすかどうかはわかりません。(そんな検査を10代女子が受けなきゃいけないのもおかしいと思いませんか?)

 子宮頸がん死を減らすかどうかはもっとわかりません。

(前癌病変を減らす、子宮頸がんを減らす、子宮頸がん死を減らす、若い女性のがん死を減らす、これらはそれぞれ全く別のことです。一つが減っていても他は減っていないことは十分にあり得ます)


 これまで見たように、もともと前癌病変はほんの一部しか癌化しません(詳しくは『子宮頸がんにかからない方法1 子宮頸がんってなに?どんだけ怖いの?』)

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 また10代でワクチン接種する理由は、「HPVへの初感染の前にワクチンを打たなければ意味がないから、性行為する年齢になる前に打たなくてはならないのだ」と言われますが、実はHPVは性行為などするはるかに前、赤ちゃんのうちからかなりの人が感染していることが明らかになっています。


参考文献1 親-幼児間でのヒトパピローマウイルスの伝播:フィンランドの家族での前向き研究


 しかも、親が感染していなくても赤ちゃんが感染することも珍しくないのです。
これが何を意味するかというと、HPV(人間イボウイルス)はとてもありふれていて、しかも感染してもほとんど勝手に消えるということです。


 乳児でも15%も感染しているということは、10才では初感染などすでに終えている人が多いでしょうから、そもそもワクチンを10代で打つ理由が崩れます。


 それどころか、HPV感染はいわゆる「性病」と考えることさえ疑問であり、必ずしもパートナーを責めたり恨んだりする理由にはならず、恥ずかしく思ったりする必要もないということにもなりますね。


 ワクチンは副作用(副反応)への評価も様々で、リスクとコストに見合うのか、大いに疑問です。
 そもそも現在まで99%の女性が子宮頸がんにかからないのは、ワクチンのおかげではありません
 これまで見てきたように、子宮頸がんにかかる1%の女性とかからない99%の女性の違いは、生活の中にあるのです。


 そうした生活の中のリスクを減らす方法は全く周知することなく、女子中学生全員にワクチン接種を推奨した医学界と行政の姿勢には、そもそも目的が何なのか?という疑問がわきます。


 ワクチンは毎年12000円×1学年女子50万人として、年間60億円かかります。
 それで期待できたとしても、子宮頸がん(の前癌病変)を高々半分にできる程度の効果です。
 私の予想では、HPVワクチンを打っても子宮頸がんはそれほど減らず、仮に減ったとしても、ビタミンD欠乏がそのままなら乳がんなど別の病が増えるだけでしょう。
 私がご紹介した方法は、いずれもコストもリスクもとても低く、屈辱的な検査を受ける必要も、痛くて危険な注射を打つ必要もなく、生活をより美味しく気持ちよくするだけでできることです。子宮頸がんだけでなく多くの病を同時に防ぎ、医療費を減らします。
 こうした生活改善をした上で、それでもワクチンが必要か?
 改めて考えてみてはいかがでしょうか。


 秋は多くの人が不安になりやすくなります。
 日光が弱まり、セロトニンとビタミンDが下がるからです。
 その不安を利用して、がん検診やら何やらへ誘導して稼ごうという宣伝がたくさん行われます。
 先日は某テレビのチコちゃんも、冬にインフルエンザが流行るのは日光が弱まってビタミンDが下がるからと言っていたそうです。
(なのに最後は「ワクチンを打ちましょう」に話がすり替わっていたとか。ボーッと生きてると騙されますよ!)
 不安は季節のせいもあるんだな〜、と冷静に受け止めつつ、生活の中で癒していきましょう。


参考文献1 親-幼児間でのヒトパピローマウイルスの伝播:フィンランドの家族での前向き研究
Journal of Clinical Microbiology, Jan, 2005, p.376-381
Transmission of High-Risk Papillomavirus(HPV) between Parents and Infant: a Prospective Study of HPV in Families in Finland


この論文を日本語で紹介したサイト


(Facebook2019年11月16日より)

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