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【ぜひ参加を】被ばくは安全と言い張る『放射線副読本』を考える-「放射線副読本読み解き会」へ参加を

「Go West, Come West!!!」 3・11東北・関東 放射能汚染からの避難者と仲間たち 下澤 陽子

口座のチラシ

 私たちが原発、核のない世界を願うなら、まず、今、学校で子どもたちが手渡されている「放射線副読本」について、勉強しませんか? この副読本に書かれた「科学」「倫理」の正体を一緒に暴きませんか? 原発を推進するため、この国は一体何をやろうとしてるのか、根本を一緒に探りましょう。
 先日、「放射線副読本読み解き会」(オンライン開催)第1回目が終了しました。3人のママたちのごく自然で素朴で、当たり前でな、本質をついた問いかけ、投げかけ、やりとりによって構成された読み解きBOOKは、以下からダウンロードできます(https://nyokisekaearth.peatix.com/)。
 「放射能はどこにでもある」「ゼロにはできない(少しなら大丈夫)」「役にたつ」という原発を巡る言葉から、私の「原発事故」は始まりました。
 私がこの言葉を初めて聞いたのは、体調の悪い娘を連れていった小児科で、初めて事故後の放射能の心配を口にしたときでした。「放射線はね、あなたの周りそこら中にあるんだから、少しくらい増えても問題ありません」と医師はいいました。「え、内部被ばくは?」と思いましたが、11それ以上何か言うと、めちゃくちゃ怒られました。なぜ怒られるのか分かりませんでした。帰宅後に夫が印刷した小児科のHPにも、同様に書いてありました。
 私は、国が作る副読本の「常識」「正しさ」と闘わなければ、放射能から逃げられなかったし、命を守れなかったんです。
 「原発事故」といいますが、政府による原発政策は人がやっていることで、今も続けていることです。だからこの本は、原発事故そのものなのです。
 私は避難者として、このことを伝えて娘の作文を朗読し、この読み解きに参加しました。


「正しい原子力理解」を疑う知識を

 プロパガンダが静かにひっそりと、でも確実に行われています。12月から、電通への委託により海洋放出に関する300億の税金を投入したキャンペーン事業が始まっています。「トリチウムは安全」「正しい知識」「正しい理解」という言葉が、メディアでもっともらしく呼びかけられています。
 「原子力 正しい理解で豊かな暮らし」という双葉町の大きな看板は、事故後に撤去されました。「正しい理解」は何をもたらしたのでしょうか。
 原発事故後、国や福島県、専門家から連呼されたこの言葉が、私たちに原子力事故と膨大な放射能汚染をもたらし、多くの人のなりわいや生活、土地を奪いました。今は同じ口が「放射線の正しい理解」と言ってます。
 今度は、私たちに何がもたらされるんですか?間違った「正しい理解」のために、奪われるのは、取り返しのつかない健康や命ではないですか。
 今からみんなでしっかり、もっともらしく、やわらかく、でも、気持ち悪く、ねっとりと逃げ道を塞ぎながら、子どもたちに押し付けられる「正しい理解」の正体を、この副読本から一つ一つ読み解いていきましょう!
 私は、こんな嘘や欺瞞、命を軽んじる政策は許せないです。原発推進に抗うのなら、反核でありたいのなら、まずはここからです!
 5回シリーズです。1回目は終わりましたが、参加される方にはアーカイブがあります。まずは一回入ってみて下さい! 次回は2月26日(日)18時〜、2月28日(火)10時〜の、どちらかです。お申し込みはこちらから。お待ちしてます!
▼https://forms.gle/qlrq9raqokwcnzfr6

(人民新聞 2月5日号掲載)

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