じんくみ

2021年3月に高校世界史教員としての仕事を退職しました。しばらく立ち止まって好きなこ…

じんくみ

2021年3月に高校世界史教員としての仕事を退職しました。しばらく立ち止まって好きなことをしようと思っています。私はどこへ向かっているのか?自分でも未知への旅路です。今の関心はマインドフルネス、NVC、多文化共生、歴史、そして教育かな。旅もしたいな~

最近の記事

2021年度ふりかえり

今日は2022年3月31日。2021年度最後の日です。ご無沙汰になってしまいましたが2021年度のふりかえりをしたいと思います。 2021年3月に退職し、4月・5月・6月・7月はのんびりしていました。近所を散歩したり、近くの農家で並んでトウモロコシ買ったり、絵を描いたりして遊んでいました。 マインドフルネスとNVC(非暴力コミュニケーション)の学びももう少し深めようとMBSRのクラスを受けて、NVCのグローバルフェスティバルで共感カフェのお手伝いをしたり、講座に参加したり

    • 依存症について思うこと

      トラウマと依存症の専門家、ガボール・マテ博士のTEDトーク「依存の力、力への依存」を見た。他にもいくつかガボール・マテ博士のトークを見たのだけれど、そこで語られていたこととその感想をここで述べたいと思う。 依存症とは、それが長期的には自分にとってダメージを与えると知りながらそれを止めることができないことだと博士は言う。一般的なアルコールや煙草やドラッグだけでなく、買い物やゲームや、SNSやセックスなども依存症になるし、「社会から尊敬される」依存症もあるという。仕事依存もその

      • この4か月をふりかえる

        明日から前に働いていた職場に復帰することになった。地理の先生が産休に入るので、産休代替で勤めることになったのだ。地理って今まで一度も教えたことがないんですけど…まあ、がんばります。仕事を辞めた時は次に何をするのか決めていなかったけれど、地理の教員として元の学校に戻るって、人生はどうなるか分からないものだな、と思いました。どこであれ、呼ばれたところに行こうと思っていたので、呼ばれたところに行ってきます。そっちの方が自分にとって新しい世界が開かれるかな、と思いますし。 生徒にこ

        • 最近の絵(7月末)

          それでは最近描いた絵を。すごい綺麗な二重虹が出たので描いたら半円が歪みました。コンバスを使うべきだったのか…? そして我が家のミニヒマワリ観察絵日記 最後は虫に花びらを食べられました!虫ってヒマワリの花びらも食べるんだ!という衝撃。 実はこの話には続きがあって、虫に食べられないように人用の虫除けを花にかけてみたら花びらが全体的に枯れました。人用の虫除けは花にかけてはいけない!という学びの機会になりました。 ついでに多肉葉のエケベリアの小さいものを机の上に置いていた

        2021年度ふりかえり

          私のマインドフルネス実践とそれがどう教員生活の助けになってくれたか

          前回は私のマインドフルネスとの出会いとそこで感じたことについてお話しました。今回は私にとってマインドフルネスの実践とはどのような意味を持っていて実際に何をしているのか(していたのか)というお話をしたいと思います。 マインドフルネスの「マインド」とは「Mind your step(足元にご注意ください)」のマインドと一緒で「気がついている」「注意を払っている」という意味です。元々はパーリ語でサティという言葉の英語訳で元々の意味だと「気がついている」「覚えている」「心に留めてい

          私のマインドフルネス実践とそれがどう教員生活の助けになってくれたか

          マインドフルネスとの出会い

          この前もお話したように私が元々プラムビレッジと出会ったきっかけは、エンカレッジスクールで「生徒にどのようにして感情の付き合い方を教えたらいいのか」を探していたことでした。 少しお話しましたがその学校では、勉強が苦手な生徒が多くいました。例えば、「開」と「閉」を見分けたり、「b」と「d」の区別をつけるのが難しい、という生徒たちがいた学校でした。彼らの中には、勉強が苦手なだけでなく、感情のコントロールや人間関係が苦手である子も少なからずいました。 そして前回お話したように暴力

          マインドフルネスとの出会い

          NVCトレーナーホルヘの話 その②

          2016年1月名古屋でのNVCトレーナーホルヘ・ルビオ氏のNVCWS 2日目 より。以下はホルヘの言葉です。今見ても宝物みたいな美しい言葉がたくさんある。 自分の中に恐れがあって「昨日は良かったから今日はそんなによくできないんじゃないか」と考えてしまう。内側のジャッカルの声が聞こえる。そんな時には「フグ」になって自己共感をする。自分自身の内側に入る。 自分のvivencia は常に変わり続ける。天気が変わり続けるように。2分前に話していたことはもう昨日の新聞のようなもの。

          NVCトレーナーホルヘの話 その②

          NVCトレーナーホルヘの話 その③

          引き続き、ホルヘの話をもう一つ。2016年1月に参加したCCC presents 第三の道2016 [無知さを自覚し続け、「人間らしく」生きる 〜非暴力コミュニケーションから見えてくる、私たち人間のこと 〜]での話。その時のホルヘ日本滞在のラストのワークショップでした。 それでは2016年1月30日ホルヘの話です。  最近自分は喋るということについて考え直している。静けさを持ったまましゃべることができるのか、喋る中でも静けさを温存することができるのか。言葉が自分の中の温か

          NVCトレーナーホルヘの話 その③

          NVCトレーナーホルヘの話 その①

          NVC(非暴力コミュニケーション)の認定トレーナーのワークショップいくつか参加させてもらいましたが、一番印象深かったのは最初に参加したホルヘ・ルビオ氏のワークショップでした。なんだろう、イキイキしたエネルギーと(ダメなところも含めて)ありのままが大切にされるあり方を見せてもらったからかな。「いい人」にならないことの大切さを伝えてくれているからでしょうか。今も心に残る、ホルヘのワークショップでの言葉を共有したいと思います。 2016年1月名古屋でのホルヘの非暴力コミュニケーシ

          NVCトレーナーホルヘの話 その①

          NVC(非暴力コミュニケーション)との出会い

          2015年に私がエンカレッジスクールで働いていた時に、生徒が非常にささいなことで暴力事件を起こした。友達に新しく席替えをした座席表を「見せて」って言ったのにその子が見ているところだからと見せてくれなかったということが理由だった。 最初その話を聞いた時に非常に驚いた。「なんで、座席表を見せてくれないからといって殴るんだろう?」って。我慢できないような侮辱されるようなことがあった、とかなら私にも分かるけれど、その時の私には「座席表を見せてくれないから殴った」というのは理解しがた

          NVC(非暴力コミュニケーション)との出会い

          最近描いた絵たち(7月)

          仕事を辞めた時には全く考えていなかったのですが、絵を描くことにはまって毎日のように絵を描いてます。私は一体どこへ行こうとしているの?分からないまま自分がやりたいと心惹かれることについてこうと思います。 近所の公園の蓮の花 けやきの木が近所の公園にあって私のお気に入り ダリヤ! もう朝顔の季節になりましたね ノウセンカズラ(凌霄花)上からぶら下がっている姿が可愛い 夏至の前日の夕暮れ 半夏生を描きました。夏至から11日目は暦の上で「半夏生」この植物は一部が白く染ま

          最近描いた絵たち(7月)

          14年間の教員生活のふりかえり その⑪

          今度こそエンカレッジスクールでの話です。 公立高校での2校目は「エンカレッジスクール」だった。エンカレッジスクールというのは東京都独自の取り組みでいくつかの特別な学校があるのだけれど、そのうちの一つ。エンカレッジとよく似た仕組みで「チャレンジスクール」というのもあるのだけれど、チャレンジスクールは主に中学校時代は不登校だった生徒が集まる学校。エンカレッジスクールは簡単に言ってしまうと毎日学校に通っていたにも関わらず勉強が苦手だった子たちが「学び直し」のために通う学校。(「学

          14年間の教員生活のふりかえり その⑪

          14年間の教員生活のふりかえり その⑩

          前回の終わりに「次回はエンカレッジスクールでの経験を」と言っていたのだけれど、その前に最初の都立高校での先生たちとの飲み会で教わったことについてお話したい。 私は飲み会に行くのが好きだった。私はお酒は全然飲まない。飲むと楽しくなるというより動悸が早くなって具合が悪い感じになってしまうので、基本的にはウーロン茶を飲んでいる。でも、飲み会に行くのが好きで、最初の学校では週に1回のペースでおじさんたちと飲み会に参加していた。 飲み会に行くと色々本音が聞ける。教育についての大事な

          14年間の教員生活のふりかえり その⑩

          14年間の教員生活を振り返る その⑨

          今回は最初の公立高校での部活の話をしたい。あまりにも自分にとって大事なのでここまで語れずに来て、今もあまり語れる気がしないのだけれど、語らないということも難しいので語れる範囲のことを語っていきたい。 私は男子サッカー部の顧問をしていた。最初の2年間は体育のサッカーを専門とする先生が主顧問でいて、私は副顧問という形だった。 4月に最初にその部活に行った時に、2年生ばかりで3年生がいなかった。話を聞いたら3年生があまりにもだらしなかったのでやめさせた、ということだった。1年生

          14年間の教員生活を振り返る その⑨

          1か月でも人は変われるんだと元生徒が教えてくれた話

          元生徒との1か月のやり取りの中でその子が見せてくれた変化がとても素晴らしかったので本人の許可をもらってここで共有させてもらいたいと思う。 きっかけは3月まで教えていた学校の生徒から1か月ほど前に連絡をもらったことだった。話を聞いてほしいという。部活の生徒でそれまではそんなに個人的な話をしたことはなかった。私は「もちろんいいよ」と返事をして、オンラインで会うことになった。 話を聞くと、今高校3年生で受験生なのだけれど、もう何もかもが嫌になってしまったという。学校に行くのも楽

          1か月でも人は変われるんだと元生徒が教えてくれた話

          2015年スリランカの旅

          2015年3月武蔵野市のNPO法人ラーマーミトゥルの会が主催していた「スリランカを知ろう」というツアーに参加した。主催していたのは山崎シルヴァさんという武蔵野在住のスリランカ人のパワフルな女性で、シルヴァさんと大学生の娘さん、その友人2人、私、それ以外の参加者13名(後は割と年齢の高い方たち)の18名で1週間ほど旅をした。クルネーガラ、トリンコマリー、コロンボへ行ってそのNPOが支援している小学校を見学させてもらったり、観光させてもらったりしました。クルナーガラの街の様子。

          2015年スリランカの旅