物語の感想ネタバレ考察レビュー記事における執筆スタンスについて

小説やマンガ、ドラマなどの物語に関する感想や考察を執筆する時に心がけているのは、「できるだけ登場人物の立場・心に寄り添って考えてみる」ということです。

フィクションというのは、物語世界の中で起きていることが「真実」であり、そこに登場する人物がなぜ、どうしてそういう行動を起こしたのか、どういう心理状態だったのかを推し量ることが、その作品世界を知るための最短ルートであると考えられます。

例えば、ある殺人者を主人公にした物語があるとしましょう。

それを読み解くためには、殺人者たる彼、もしくは彼女が「なぜ殺したのか、なぜ殺さなくてはならなかったのか?その殺人は本当に悪だったのか?」といった事柄を「できるだけその人物に近づいて」考えてみることが必要だということです。

彼らはそれぞれ、趣味嗜好を持ち、異なったバックグラウンドを経由して今にいたり、殺人という行為に行き着いた。

その理由を探るためには、これまでの人生で起きたこと、彼らが考えたであろうことなど、できうる限りの情報を集めて分析しなければなりません。

それはある種、登場人物との「対話」であり、その意味では、人気マンガ家である浦沢直樹氏の創作手法「マンガ内民主主義」に似ているところがあります。

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