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随想

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世の中の色々な事柄についての思索・散文
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記事一覧

君は「ドラえもんひみつ道具レビューサイト」の存在を知っているか

つい先日、R-1の決勝メンツが発表されてたので眺めていると、史上初のアマチュア決勝進出者「…

2024年の前口上

やっと年が明けた。なぜといえば、おととい本屋に行って、今年のカレンダーを買ったからだ。そ…

ストックオプションと分裂症

マルクスが『資本論』を書いて、グレーバーが『負債論』を書いたので、当然そろそろ『ストック…

『消費社会』の言葉とモノ

いまや、我々の幸福というものは、パノプリ=パッケージとしてのモノ同士の相互関係のうちに凝…

画像生成AIは見える世界をどう変えるか

つい今さっき、昼過ぎにアイスを食べながらChatGPTを開いたら、画像生成AIのDALL-E3の統合が追…

同一律に抗う

同一律。 古くはアリストテレスによって普遍的に妥当する論理的な思考原則として定式化された…

表現は迂回する-文字数の消失と無常の風

これからの時代、文字数というものの意味が薄くなっていく。 書きたい内容を10文字で書いて、ChatGPTに「これを2,000文字で表現して」と言えば2,000文字で出てくる。逆も然りで、1万字で書いた内容を任意の文字数に圧縮するのに30秒もかからない。 あらゆる情報が、10文字でも1万字でも即時に表現し直される。しかもそれが結構読めちゃうのだ。文字数は伸縮自在で、分量の多い少ないは、さしたる意味を持たなくなる。同じ情報であれば、当然すくない文字数で伝わるほうが効率が良いの

人間にしか書けない文章を書きたい

疲れる。すごく疲れる。今年に入ってから、ネット上の文章を読むのが、すごく疲れる。 なにせ…

対話型AIとの未来に向けて

最近、ChatGPTとBingAIなどの対話型AIで遊んでいて、日々その精度や賢さに驚いている。 これ…

汚れつちまつた悲しみに

気づけば記事投稿が2ヶ月ほど空いてしまっていて愕然とした。 その間、なにしてたんだっけ? …

冷戦体制の果てで

ロシアのウクライナ侵攻とアメリカの銃問題。 規模は遥かに違えど、どちらも数々の死体を踏み…

世界的なエネルギー研究者に原油価格の見通しを聞きに行った話

原油価格が上がってくるたびに思い出す話。 昔々、まだ筆者が学部生だった15年前ごろ、原油の…

なめらかな日常と「ん」を巡る戦い

子育ては戦争だという。 ではなにとの戦争か? 「ん」との戦争なのである。 6歳の娘は、ひ…

そうだ、"占い"をしよう

さいきん取り憑かれたように耽読しているフランソワ・ラブレーの大著『ガルガンチュアとパンタグリュエル』に、「ウェルギリウス占い」というのが出てきた。 ところで、もしもよければ、やってみたらどうかと思うことがあるのだ。ウェルギリウスの作品を持ってくるのだ。そしてな、指先で三度ほどページをぱらぱらっとやって、本を開いてみるがいい。何行目にするのかは、最初に決めておいて、その詩句でおまえの結婚の将来を探ってみることにしようではないか。ほら、昔の人々も、ホメロス占いにより、しばしば自