新しくiPad Pro を買うべきか迷っているデザイナーは読んで欲しい 前編
(図らずもとても長い記事になってしまいました…。飛ばし飛ばしで読んでください…。)
iPad Proを買いました!
フランスでも引き続き外出禁止令が出ているため、何かおうちでできることはないかと思い、iPad Proを買いました。
外出禁止令は5/11に解除される見通しです。それ以降も規制はありますが、圧迫された経済状況を鑑みて、通常に戻さないとキツくなってきたみたいです。
ただし仕事は6月までローテーションを組むなどして欲しいとのことでした。
現在フランスでは合計の患者数は13万人を超え、死亡者数は2万5千人ほどです。
まだ外出制限を解除するには早いような気がしますが、ウイルスとともに生活していく覚悟をしなければいけないのかもしれません。
ここで気を緩めてはいけないので、さらに引きこもりグッズを仕入れることにしたのです。
経緯としては、4/15にiPhone SEが出る予定だったので、そちらが目当てでした。私は長くiPhone SEユーザーで、ずっと買い換えようと考えていました。
しかし、今回発表されたSEにあまり魅力を感じませんでした。。
私は手に収まるあのサイズ感と、エッジの角ばったデザインが好きでした。
そこでスマホを買い換えるのはやめて、iPad Proにすることにしたのです。一緒に「iPad Pro 用 Magic Keyboard」、「Apple Pencil(第2世代)」なるものも買いました。
この記事はすべてiPadとMagic Keyboardを使って作成しています!
私はiPad Proを買う前に、相当な量のレビュー記事を読みあさり、YouTube動画を見ました。
結論としてそれらを見ただけでは正直、背中を押すのに決定的なレビューは存在しませんでした。
ただ、私と同じような視点でiPad Pro購入を悩んでいる人が大勢いるはずなので、世界一わかりやすいiPad Proレビューにしたいと思う。
1.なんでiPad Proを買ったの?
・期が熟したと感じた
iPadが登場した最初の頃、これはデザイナーのためにできたデバイスだと心から感じました。
しかし蓋を開けてみると、まだまだソフトウェアのほうが対応しきれておらず、大きなiPhone、しょぼいMacBookという印象を抱いていました。
しかし今回、AppleはiPadの他にもうひとつ気になるものを同時に発表しました。
それがMagic Keyboardです!
このMagic Keyboardの登場で、AppleはiPadの方向性を大きく舵を切ったと見えました。
これまでのようにiPadをiPhoneの延長として捉えるのではなく、Macbookの進化として考えていくのではないか?
そう感じたのです。
具体的には、近い将来、MacBookがiPad +Magic Keyboardの組み合わせになる日もくるのではないかということです。
現実的にはファンが内蔵していないなど問題はたくさんあります。しかしそのような重たい負荷がかかる作業はデスクトップでやればいいだけのこと。wordやexcelが中心の人たちにとっては、もうiPadへ移行してもなんの問題もないと思います。
・もう少しモノやコトを作ることを身近にしていきたいと思ったから。
それはこのnoteを始めたのと同じ理由です。
普段から何かを作ることが好きで、その領域がiPadによって増える気がしたからです。
・「パソコンを起動する」という行為はなかなか大きなハードルがある。
最近のパソコンはいくら起動が早いとはいえ、“ブゥーン”と音がしてから10秒の間はカップラーメンを待っている時と同じ顔になります。
・iPad Proを使って、いろんなことを始める機会にしたい!
結局はこれに尽きると思います。Appleの動画を見たら絶対そんな気持ちになります。
この動画、撮影も音楽も全てiPadで行っています。すごいですね。頑張ればみんなこれくらいできるんです。
ちなみにこの動画のメイキングビデオもAppleのチャンネル内にあるので是非見てください。
2.じゃあ何に使うの?
・お絵かき
ありがちです。iPadを買った人は皆買う前に決意します。
「iPadを買ったら毎日絵を描くんだ」
幸いにも私の職業はアーキテクトなので、仕事柄パースなどの絵は描かなければいけません。よかったよかった。お絵かきアプリもあとで紹介したいと思います。
・note
今現在進行形でやっています。有言実行!
・トラックメイキング
おやおや、これはなんだ?
iPadを使って曲を作ることです。ずっと買ったらやってみたいと思っていました。ちなみにもうすでに1曲作ってみました。
今度その時のことについて記事を書きたいと思います。
・YouTubeやNetflixなどの動画を見る
これは正直毎日のようにやっています。自分に義務として課さなくても勝手にやってしまいます。そのうち全部これだけになるのが怖すぎます。
3.iPad Pro(2020)の特徴
すでに数多くのレビューが上がっているため、細かい特徴を羅列するのはやめておきます。
ここでは、デザイナーの方がiPad Proを購入する際に決め手になりそうな特徴を挙げていきたいと思います。
・11インチと12.9インチの2パターンのサイズ展開
Apple Pencilを使ってグラフィック系の作業をするつもりの方には重要なポイントかと思います。11インチはiPadとしてはとても使い勝手が良いサイズ感です。持ち運びなどの利便性を重要視している人は、11インチが正解だと思います。
ただ、キーボードを使ってパソコンのように作業したい場合、procreateなどでイラストを書く方にとっては、11インチはやや小さいと感じる方が多いでしょう。
実際にこの記事も11インチのiPad Proを使って書かれていますが、少し画面が小さいと感じます。
この記事をどのように書いているかというと、まず初めに“workflowy”というアプリを使って文章を整理しています。
その文章をスプリットビューという新機能を使い、左にnote、右にworkflowyという構成で文章を書いていますが、画面を半分にしてしまうと1画面の表示が小さすぎて使いづらいです。
スプリットビュー機能を使った画面構成はこんな感じ。
・カメラの性能とLIDARスキャナ
これはiPad Proを購入するにあたって実はかなり大きな要因になったと思います。
今後、iPadを使った動画撮影、動画編集を一括でまとめておこなうようなことがあった時、カメラの性能は重要になってきます。
例えばYouTube 用の動画を撮影するときも、別のカメラを使うことなくiPadひとつで撮影と編集ができたら夢のようですよね。そのような使い方を想定してか、前作からマイクの性能がアップデートされています!
さらに、前回からのアップデートでiPad ProにはLIDARスキャナというものが付きました。
多くの人にはなんじゃそりゃといった感じかもしれませんが、これがデザイナーにとってとてもありがたい。
なぜなら、このセンサーを使ってAR(拡張現実)が可能になったからです!
具体的にどのような使い方をするかというと、3D cadで作成した3Dデータを、カメラを通して配置したりすることができます。
…このすごさを理解してもらうのは難しいかもしれませんが、例えば新しくソファをデザインしたとします。それが実際にどのように空間に配置されるかを想像するのはとても難しいことです。
これまではphotoshopなどの画像編集ソフトを使って写真の中にコラージュしてみたり、縮尺を小さくした建築模型を作成して、その中に家具を置いたりして検討していました。とても時間がかかります。
その作業がもしかしたらiPadがあれば一発で検討できるかもしれない!
実際にはまだアプリは開発段階なので実用的とは言えないのですが、今後iPhoneへの実装を見通して、実験的な導入と言えるでしょう。これからに期待です。
・Apple Pencil(第2世代)に対応
これは最終的にAirではなくProにした決め手でした。第1世代ではなく、第2世代です。
第1世代のApple Pencilは、USBポートにペンのおしりから挿して充電というなんともアクロバティックな方法でした。“Apple Pencil 第1世代 充電”と調べてみてください。ジョブズが生きていたら発狂するであろう仕様です。
正直これはデザイナーとして受け入れられなかったです。充電した状態で折れてしまったり、ポート部分のフタをなくしたらどうするんだ…。あまりにリスク管理ができていないデザイン。アレルギーになりそうです。
以上が私が気になったiPad Pro(2020)の特徴でしょうか。
あまりにも長くなりそうなので、前編と後編に分けて説明することにします。次回は
・iPad Pro(2020)でどんなことができるのか?
・メリット
・デメリット
・どんな人にオススメ?
・まとめ
という内容で書きたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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