採用オウンド4つ記事.001

【担当者必見】採用オウンドメディアに載せるべき4つの記事

採用向けのオウンドメディアをスタートする際に、気を付けなくてはいけないのが、どのような記事構成にするか です。

今回は支持される採用オウンドメディア(以降、採用オウンド)に共通する鉄板記事ジャンルを4つご紹介します。

採用オウンドの特徴

鉄板記事について解説するまえに、採用オウンドの特徴と重要点について解説しておきましょう。

まず、採用オウンドというのは、企業が採用目的で運営するオウンドメディアのことです。

目的は、採用コストをおさえつつ、多くの良い人材を確保し採用すること。

そして、多くのファンをつくり、会社の情報と理念を発信することです。

採用オウンドという特性上、基本的には社員や自社サービス、企業文化などを紹介するメディアとなっています。

読者のほとんどは、予めその会社の名前を知っているか、興味を持っている方で、直接社名検索したり、SNSなどの直リンクから流入するケースが殆どです。

採用オウンドの鉄板記事

そのように、読者が「自社にある程度興味を持った状態で訪れる」という少々特異なメディアなので、そこに投稿される記事も一般の記事とは多少違う企画のものが多くなります。

読者のほとんどは、転職や就職を希望していて、その会社に興味を持っている状態なので、その読者を「この会社おもしろいな。こんな会社で働いてみたい!」と思わせるようにしなくてはいけません。

今回ご紹介する4種類の記事をバランスよく順番に投稿することで、押しつけがましくない程度に会社の自慢ができて、しつこくないレベルで自社の文化を紹介できるようになります。

鉄板ネタ その1:インタビュー記事

鉄板ネタの最初は、やはりコレ。採用オウンドの鉄板中の鉄板。社員インタビューです。

もう、これが作りたいから採用オウンドをやっている。と言っても過言ではないくらい、重要な記事なんですね。

社員インタビュー記事のメリットは、転職希望者に向けて、働き方や社員のコメントなどを伝えることで、その会社にたいして親近感を持ってもらいやすくなること。

そして、その会社で働いているイメージを持ってもらえること。です。

また、社員1人を取り上げて記事を作成するので、その人の知らなかった一面を見れたり、話しのネタになったりと、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。

低コストで大きな効果が期待できるインタビュー記事ですが、注意点があります。

それは、量産しすぎると逆効果。ということです。

インタビュー記事は、他の記事とくらべて制作しやすい。という特徴があります。

事前に質問事項を記載したアンケートに答えてもらい、10ショットくらいの定型アングルで撮影すれば、結構見栄えの良い記事に仕上がるもの。

なので、安易な気持ちでインタビュー記事を量産してしまう採用オウンドが結構多いんです。

作る側は少ないコストで制作できるので、ラクな作業ではありますが、インタビュー記事ばかりの採用オウンドというのは最悪のオウンドです。

インタビュー記事って、ほとんどの場合同じような内容しか書けないんですよ。

「この会社に入ってよかった。」「チャレンジングな日々に満足してます」など、ありきたりな内容。

ただ写真が入れ替わっただけの記事が大量にあったところで、読者は何も楽しくないわけです。

なので、インタビュー記事は、計画的かつ打算的に作成するのが良いんですね。

多くても月に2~4本くらいにしておき、全体記事の3割程度に抑えておくのがよいでしょう。

また、インタビュー対象は毎回所属事業部やチームをかえて、できるだけ同じ所属の人が連投にならないように気を付けましょう。

鉄板ネタ その2:昔話

次におすすめするのは、経営者・役員・重鎮による昔話記事です。

これは、自社の歴史や文化などを伝えるのに適した記事です。

経営者が持論を振りかざしたり、理念を熱く語る記事というのは結構つまらないものなんですが、失敗談を交えた昔話であればサクサク読み進めることができます。

おすすめなのは、社長と部長の対談。

「起業したてのときは、3人でマンスリーマンションから始まったよねw」など、その会社がスタートした当時の思い出を振り返る思い出話をしてもらうことで、親近感を与えられるのと同時に、会社の歴史をしってもらうことができるお得な企画です。

そのほかにも、部長と新卒の対談で、部長が新卒の時に感じたことなど、個人的な昔話をするのもアリです。

そのような人間味というか、泥臭さみたいな部分をさらけ出すことで、強い共感をえることができるのです。

この記事のデメリットとしては、記事数を多く作れないこと。

出来て間もない企業だと、そもそも語れる昔話のネタも少ないことと思います。

とはいえ、できるだけ切り口をかえたり、話してもらう人を変えたりしながら、常に記事全体の1~2割程度をキープできるように記事を作ると程よいバランスになるでしょう。

鉄板ネタ その3:組織紹介

企業の取り組みや活動報告の記事を作成するのも定番です。

定番のネタとしては、部長や課長が自分の組織・グループについて紹介する記事。

「私がマネジメントするXX部は20人のメンバーで構成され、平均年齢は25歳ととても若いチームとなっています。」みたいな自分の所属する組織を紹介するだけの記事です。

役職者が、「どうです?ウチのチーム。めっちゃいいでしょ?みんな大好きなんですよぉ~」などと自分の組織を自慢するわけなので、「この上司、めっちゃ自分の部下と組織を愛してるじゃん。」と好感を持ち、「部下を気にかけてくれる場所で働きたいな」と思っている転職者には非常に効果的な記事になります。

デメリットとしては、記事を書く部課長(役職者)が多忙な時には執筆スピードが落ちてしまうという点。

この記事のミソは、「部課長が自分の言葉で自分の組織の良いところを紹介する」というものなので、極力部課長に時間を割いてもらって作成する必要があるんですね。

どうしても無理、という場合には事前アンケートを使って、ゴーストライティングをしてもよいでしょう。

このような記事はインタビュー記事と同様に書きやすい記事ではありますが、自慢要素が強いので、記事全体の1~2割程度に抑えておくのがよいでしょう。

鉄板ネタ その4:対談

採用オウンドの中で一番作りやすい記事はインタビュー記事ですが、一番バリエーションをそろえやすいのは、この対談記事です。

この手の記事は、対談するメンバーの組み合わせで様々なトークネタを繰り広げられるので、面白系から真面目系まで比較的簡単に作ることができます。

この記事はバリエーション豊富にできる反面、数名の社員をブッキングしなくてはいけないため、企画からインタビュー、撮影まで時間を要してしまうことがあります。

ボリュームとしては、記事全体の3割程度の記事数を維持することができるとバランスの良い採用オウンドになることでしょう。

鉄板ネタ その5:その他

もし、完璧な採用オウンドをめざすのであれば、第三者の意見が反映された記事も盛り込むべきです。

採用オウンドは運営会社のエゴ記事が中心になるので、基本的には自社の良いことしか書きません。そのような自慢記事や紹介記事などを2~3記事読んでいると、「そろそろ飽きたわ」となってしまい、サイト内滞在時間が短くなってしまいます。

そのようなときには、第三者であるお客様に協力していただき、「XX社の○○サービスはイケてるよ。」と登場していただくのです。

第三者が登場することで、その会社の信頼性はあがり、他の記事内容の信ぴょう性も向上する。というわけです。

このような記事は制作が非常に難しく、よほどの幸運に巡り合えない限りは作ることは難しいでしょう。

しかし、常日頃から、「ぜひ、当社の採用オウンドに協力してください」と口癖のようにお願いしていれば、ラッキーパンチの一つや二つはあるかもしれません。

まとめ

今回ご紹介した記事を毎回バランスよくちりばめつつ、投稿することで採用オウンド全体のバランスがよくなり、とても読みやすいメディアに育てることができます。

採用オウンドはロングテールです。一度作りこんでしまえば長い期間勝手に働き、転職希望者に対して良い仕事をしてくれます。

そうなるためにも、初期のうちにしっかりと全体設計を行い、バランスのよい記事構成をつくることがとても重要になってくるのです。

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