見出し画像

「どうしましょう」と「こうしましょう」の違いが年収の違い

会社員であっても、フリーランスであっても、稼げている人と稼げていない人には大きな差があります。それは、相手の気持ちになって考えられるか否かという点です。

『そんなこと、幼稚園で習ったわ』というかもしれませんが、皆が皆それを実践できているのだとしたら、この世の中からは戦争はなくなっているはずですし、コロナの影響でティッシュやマスクを爆買いする人もいなくなるはずです。

稼げる人は人の気持ちになって考え行動することができる、一方そうでな人はいつまでたっても人の下で低賃金で働き続ける。そういう構図がこの社会の根底に存在します。

なぜ、『こうしましょう』と言わなくてはいけないのか?

もし、この記事を稼げないサラリーマンが読んでいるのだとしたら、こう考えるのではないでしょうか。
『相手が上司なんだから、問題に対する答えや対策は持っているもんだろ。こっちは安い給料で働かされているんだから、上司の仕事として、こっちに明確な指示なり道筋を見せて当然だろうが』と。

その考えは、ある意味正論です。が、正解ではありません。

人は本当にやってほしいことや、本心で思っている事は口に出してくれない生き物です。
逆をいうと、ありきたりな事とか、前例のあるような事しか、口に出して指示をしてくれないもの。

なので、人は簡単には、本心や本音を発信してくれないから、いくら上司とはいえ、自分の部下でさえしっかりとした指示を出すことができません。

稼げる人はその点をしっかりと理解しているから、相手の立場に立って物事を考えることができるんです。

『なぜ、この人は指示を出すことができないのか?』 と上司の立場に立つような考え方をし、『きっと、業務が忙しすぎて俺らの方まで意識が回らないんだ。』と仮説立てて、物事を考えます。
そして、『なら、上司の業務の一部を俺が片付けてしまおう』と上司の負担を軽減するような一手を計画し、上司に、『(本心は:「今とても忙しそうなので」と言いたいが)XXさんが対応している仕事めちゃくちゃ興味あるんで、私に対応させてもらえますか? やり方に関しては、だいたい予想がつくので、少しやってみたらチェックをお願いしたいです』と提案したりします。

この、提案 (『こうしましょう』) という行動が、上司の 『声に出しては言えないけど、誰か俺の仕事手伝ってくれないかな。。。』 という期待にガッチリと応える対応になるのです。

正論を武器に、与えられた仕事しかせず、こと給料の話になるとブーブー文句をいうだけの人とは大きな差です。
そのことに早く気づき、早く行動できるようになった人から、年収UPという美味しい餌にあり着くことができる。という厳しい現実を知っておくべきでしょう。


実のところ、現代は美味しいエサだらけ

実のところ、現代においてはそこら中に美味しいエサ(つまり、期待されていない期待)はゴロゴロ転がっています。

なぜか?

それは、慢性的な人手不足が続いているから。です。

よくある勘違いの一つに、『単純に、働ける世代の人口が減っている。ということでしょ?』というものがあります。

これは、はっきり言って的外れ。

実際に、働ける年代の数は減ってはいるものの、働き手の頭数自体はそこまで問題にはなっていません。

では、なぜここまで『人手不足』が叫ばれているのか。

人が欲しい企業の本音をいうと『別に求人出せば人は集まる。でもそのほとんどが無能な人。人手不足ではあるんだが、本当にい不足しているのは「優秀な人」であって、「無能な人」はいらない』となるわけです。

つまるところ、単に頭数が少ないという問題ではなく、企業が求めるレベルの優秀な人材が不足している。という事なんですね。

そして、その解決策というのが見いだせておらず、既存の社員を配置転換することで、なんとか急場しのぎをしている状態です。

ある部門では優秀な成績をおさめていても、部署を異動になればそれまでのパフォーマンスが発揮できるか、と言われれば、ほぼ確実にパフォーマンスは低下します。
肉屋は豚や牛の肉に関してはプロとして通用するが、魚に関しては素人同然。 しかし、企業の都合で、『お前さ、肉のプロなら、魚もいけるっしょ?』などと、勝手に異動させられ、今までと同じレベルの期待値を設定させられてしまう。

今や、日本全国レベルでこのようなことが発生している状況。

だから、どの部署も、どの上司も同様に、『誰でもいいから、俺を助けてくれ』と内心強く願っているんです。

正直いうと、今はIT技術の進歩により、経済システム自体の成長スピードが異常なほど早くなっています。
今まで通用していたことが急に通用しなくなったり、昨日までのやり方では対処できなくなってきている。そんな状況です。

そんな中、それまでエース級に結果を出してきた人間でも、壁に打ち当たる事は日常茶飯事になってきました。
逆をいうと、今までの実績とか関係なく、誰にでも壁は存在するので、過去の実績は無視して自分の頑張り次第で、いくらでも活躍できるし、結果を出せる時代になったというわけです。


誰にでも嗅覚は備わっている。重要なのは怠けず行動するか、しないか。の違い

『人は誰でも、内心助けて欲しいと思っている』『チャンスはどこにでも転がっている』と解説しました。

しかし、ここまで解説しても 『チャンスがあるのはわかるけど、肝心の嗅覚が備わっていないんだわ。 だから俺は稼げるサラリーマンになれないわけ。』と諦めたコメントを考える方もいるかもしれません。

しかし、これだけは断言できます、決してそのような事はない。

なぜならば、上司や先輩、お客様は全て自分と同じ人間であり、想像力をフルに駆使すれば、相手の立場や感情を汲み取り、本当に相手がやって欲しいことを想像するのは簡単だからです。

『もし自分がXXさんの立場だったら、なのをして欲しいのか?』 と考え、問題点を洗い出してみて、仮説を立てて行動すること。
そして、それを何回も繰り返し実践していけば良い。 ただそれだけの話です。

決して、特別な資格や経験、スキルが必要な訳でもなく、できない理由などほとんど存在しません。

しかし、このように考え、行動する事は本当に疲れるししんどい。
仮に、今ままで、自分に割り当てられた仕事のみを淡々とこなしてきたような人には、脳みそがオーバーヒートするくらいにしんどい作業になる事でしょう。

でも、そのようなことをずっと続けてきた結果が『稼げないサラリーマン』という結果を作り出していることにも気づくべきです。

もし、今この瞬間から、考えを変え、想像力を駆使するような行動パターンを習慣化させることができれば、会社からの評価は変わるだろうし、報酬にも反映されることでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?