2019年の経済を中国はどう振り返るか?
毎日のように日本のニュース、新聞では米中貿易関連のニュースが話題になります。
中国経済を見る上で、米中貿易問題が最も注目される要素になっています。
日本の記事では、米中貿易摩擦によって、中国の成長は鈍化し、さらに国内消費も弱含んでいるとされることが多いように思います。
2020年に入り、中国では自国の昨年の経済状況をどう振り返っているのか、「中新経緯」の記事がありましたので簡単に要点を記載します。
GDP
まず欠かせないGDPですが、
100兆元達成、一人当たりGDPは1万ドルを超える見込みというキリのよい数値が示されており、成長率は当初の目標である6〜6.5%の範囲内におさまると予想。
中国内主要機関の予想によると、6.1から6.2%と見ている模様。
固定資産投資
次に、固定資産投資について触れられています。
(1月〜10月で、固定資産投資の前年対比の成長が5.2%と過去最低を記録したと他国では報じられていましたが)
不動産プロジェクトなどの一連の投資政策のもと、確実に回復されたという趣旨になっています。
また、インフラ投資について、投資余地はまだまだあるとされています。
背景にあるのは、都市化、工業化の余地が他国に比べても大きいこと。
(都市化率は日本がすでに90%台なのに対して中国は60%前後)
5G技術などの新世代のインフラに加え、鉄道、輸送、駐車場などの交通建設のための潜在的な投資余地は大きいということです。
国内消費
そして、国内消費です。
消費財の総小売売上高は、11月までで前年対比8%伸びており、引き続き消費は順調に伸びているという趣旨です。
賃金は着実に増加しており、失業率も都市部の登録ベースで3.62%と低い水準。
というわけで、米中貿易については触れられていませんが、
このように中国では経済を語る際には、投資と国内消費の面から見られることが多いと言えます。
ここ数年間は、GDP成長に寄与しているのは、まさに国内消費の伸びと安定した投資だからです。
このような見方で書かれているという参考までに。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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