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好きなキャッチコピーを探そう その1 ネガティブな名言もコピーなのだ。

最近、宣伝会議賞に応募しようと、キャッチコピーを書きまくっています。

自分で思いつくままに書いても、ダメなので、本をいろいろ読んで勉強しています。

今一度、基本に戻って好きなコピーを探します。

早速第一号、

『目的のない生活は味気なく 目的のある生活は煩わしい』(ヘルマン・ヘッセ)

はい、キャッチコピーではないです。

10年前にYouTubeでネガティブ名言集を見たときに、とても心に残ったのでここに書きます。(いまだにたまに思い出します。)

良いキャッチコピーって、私たちに新たな発見をもたらしてくれます。そういう意味では、名言もキャッチコピーだと思います。この場合の商品は、人生だと思います。

この「キャッチコピー」が好きな理由は、「なるほど、そうだような。」と思わせると同時に、逃げ場がないところです。完全なポジティブが、人生にないことを気づかせてくれます。さて、あなたは、味気ない生活と煩わしい生活どちらが良いでしょうか。
わたしはどちらも共感できて、本当に逃げ場がないです。

『もしも犬が言葉を話せたら、われわれ人間同士と同様、犬とも付き合いにくくなるだろう。』
カレル・チャペック/作家 『Men and Dogs』

話せばわかる。話せば理解し合える。ほんとうにそうなのでしょうか?犬と人間が話し合う時、そこに今のような関係は保たれたままでありうるでしょうか?
言葉を交わさない、態度のみでの会話。言葉での意図を交えた、見えるもの、聞こえる以上の会話。そこで犬と私たちの関係はどうなるでしょうか?気になります。

『人間は神の失敗作に過ぎないのか、それとも神こそ人間の失敗作にすぎぬのか』
(フリードリヒ ニーチェ)

これは、当時の発言としてはかなり際どい言葉というか、かなり危ない発言だったかと思います。いや、今日考えるべきとこはそこではない。
ん?これは、ネガティブな名言ではないような気がする。きっと違う。
これは、世界が人間中心でできているものなのか、神が中心でできているのかという考えの対立について書いたものかと、最初に思いましたが、そもそもこれを、比較できるのは人間しかいないと思います。

つまり、ここで本質的に言っているのは、神が人間の失敗作だということです。しかしながら私が考えているのは、神様と人間のことではなく、この話法についてです。

いや、これは超人が言った言葉なのか?
そうだとすれば、さっきの理解は間違えだ。

でも、わたしには知識がないので、わかりません。中途半端な知識でものを言ってすみません。こんな自分を恥じ入ります。

『生れて、すみません』
(太宰治)

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