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思わぬ強敵、接着剤はがし

【スタジオリノベ日記12】時間堂 黒澤世莉です。今日は静岡から伽藍博物堂の佐藤剛史さんが駆けつけてくれました。

佐藤さんは「ローザ」ツアーのイベントや、大阪IOF「世界の中心で演劇を作る」でご一緒させていただいた方です。全国のみなさんにスタジオの過程が見てもらえて、時間堂スタジオ赤羽(仮)は幸せものです。お手伝いじゃなくても、見学とか遊びに来たいとか、どうぞお気軽にいらして下さい。

5月某日

劇団員は、世莉、貴夫、晴香。お手伝いは、植竹さん、佐藤さん。ありがとうございます。

集まってミーティングをして、今日の工程を確認します。
・残っている壁、天井をはがす
・壁の接着剤をはがす
・掃除(壁の白塗りが出来るように)

この日はもっぱら壁の接着剤をはがしました。GLボンドと呼ばれる、コンクリートの躯体などに、石膏ボードをはりつけるための接着剤があります。壁の石膏ボードをはがしても、躯体にGLボンドが残ります。

この、壁にひっついてる丸っこいヤツらですね。

これを取ります。具体的には
・タガネやバールを当てて、ハンマーで叩く

以上です。タガネってこれね。スクレーバーの丈夫なやつです。

この地味な作業で一日かかりました。コンクリート躯体のボンドは取りやすくて、ちょっとカンカン叩けばポロッと落ちます。しかし、ブロックの部分はそうは行きません。頑固にこびりついて、なかなか取れないし、取れたとしても根本はしっかり残っていたりします。

そこで、Yさんに頂いた伝説の工具のひとつ、ハンマードリルの登場です。このパワーでバンバン削り取ってやる。

えー結論から言うとダメでした。削れないのではなく、むしろすげー削れるんですけど、ブロックまで破壊してしまうからです。

というわけで、地道にコツコツ、バールとハンマーで叩いていくのですが、これは握力を奪われます。このまま続けていればナックルボウラーになれそうです。村田兆治のようなフォークが投げられるようになるかもしれません。その前にハンマーが握れなくなりますかね。

植竹さんがこの作業の達人のような働きを見せてくださったおかげで、この日のうちに全部はがすことができました。達人の道具をご覧ください。

買うとき1,000円のにしようか、この700円のにしようか悩んだんですよ。。。軽い方が取り回しがいいかなと思って700円のにしたんですけど、この有り様を見ると1,000円の全部鉄でできてる丈夫そうな奴にすればよかったと思います。

午後から静岡の佐藤さんが合流、ボンドはがしが終わったところから、お掃除をしていただきました。ボンドと一緒に少し残った木をはがしたゴミも残っています。そしてその後、塗り作業の開始。いよいよ破壊から創造へのファーストステップが始まりました。大袈裟です。

さて、今日の成果は

昨日に比べてゴミは増えましたが、壁はずいぶんスッキリしました。一部白く塗られて、この空間の未来を感じさせますね。ちなみに残っているGLボンドは、面白いかなとおもってわざと残しています。

おや、こんなところにBRAZILが。BRASIL?

ともあれ、一日で塗り作業まで行けたのは、お手伝いのお二人のお陰です。植竹さん佐藤さん、どうもありがとうございました。

明日のリノベ日記は、黒澤世莉福岡オーディションのため、他の誰かがお送りしまーす。







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