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2021夢日記  パラクールと空飛ぶ大根  ji-jyo 12月6日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は何だかちょっと不思議な展開だった。

始まりは仲間3人で街中をパラクールしているところからだった。

とは言ってもそれ自体を楽しんでいるわけではなく、どうやら僕らは警察から追われているようでその手段がパラクールということのようだ。

僕らは特に会話することもなくただひたすらに逃げ続けた。いったい何をしたことで追われているのかも分からないが、街にあるあらゆる障害物を巧みに避けながら高い場所から飛び降りるのもお手の物で逃げているのに何だかとっても爽快な気分だ。

追ってくるのはパトカーだけだった。こんなゴミゴミとした街中じゃ車よりも僕らの方が有利であることは明らかだ。この分なら掴まることはないだろうと思っていたが、捕まらないにしても至る所にパトカーが現れてこれでは切りがなさそうだ。

仲間の一人が振り返り後ろの二人に向けて指を差す。その先には街の外れの小高い山が見えた。どうやらこのまま進んで山の中に避難する作戦のようだ。果たしてそれが名案なのかどうかは分からないが、このまま街中を逃げ続けても埒が明かない。ここはひとまずその提案に乗って見よう。

その後も華麗なる技を駆使しながら僕らは山中へと侵入した。
相変わらずパトカーは追って来てはいたが、基本的に車道にいない僕らを捕まえることなど出来るはずがない。変わることない優勢具合に完全に高を括っていた。

ところがそんな状態はいつまでも続くはずがなかった。山頂付近まで逃げ込んだ先には反対側の峠からも大量のパトカーが迫り、いよいよ向こうも車を乗り捨て人海戦術に乗り出して来た。
いくらパラクールがうまく出来たところで数の暴力には勝てるはずがない。
いよいよ華麗なる逃走劇もここまでかと思ったとき、仲間の一人が得意気に僕らを呼んだ。

『おい! こっちだ。これに乗って逃げるぞ!』

呼ばれた方に向かってみると、そこには人一人が乗ることのできる白い箱のようなものが置いてあった。

『何だこれ!? お前こんなものいつの間に用意したんだ?』

『これはとっておきの秘密道具だ。有事の際に使おうと前に仕込んでおいたのさ。』

『でもお前これ、乗って逃げるってただの箱じゃねえか。これでどうやって逃げれるんだよ?』

『まあ乗れ! 乗ったらほら。前に付いている葉っぱの部分。そこを握れ!』

葉っぱ? 何言ってるかよくわからないがとりあえず乗ってみるか。
ん? なんかこれ。この箱大根おろしみたいな匂いがするな。

箱の中に入り腰を下ろすと何だかひんやりと冷たい。それに前にある葉っぱとやらはやっぱり大根の葉の部分そのものだ。

『おい。これなんだよ? なんか大根臭いし。』

『そりゃそうだよ。だってこれ大根で出来てんだから。それじゃ行くぞ!』

『お、おい! 行くって何が!?』

得意気な仲間が大根の葉を握ると、白い箱は目の前で宙に浮き前に進みだした。いったいどうなっているんだ? 何で大根が。どこにもエンジンのようなものなんて付いていないのに。

目の前で起きていることが信じられないがこのままでは掴まってしまう。
よくわからないがここはひとまず葉っぱを握って空を飛ぶしかない。

言われた通りに葉っぱを握るとやっぱり当たり前のように宙に浮き空を飛び出した。

『これいったいどういう原理なんだ?』

『詳しいことはわからない。ただ空を飛べるんだ。あっ。ただ一つ問題がある。とりあえず出発はしたけど、真っすぐにしか進めないし着陸の仕方はわからないんだ。』

『はぁ!?』

そんな驚きの発言を聞いたところで今日は目が覚めた。

今日は何だかファンタジー感強めの夢だった。まあ悪夢的な夢よりは訳の分からない夢らしい夢の方が気楽でいいなと感じる朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 11月夢日記 ~ji-jyo~】



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