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♯158 百条委員会

兵庫県庁で知事に関する百条委員会が始まっています。

でこの模様はネットで完全中継され
今回知事が出席した委員会は2時間を越える長丁場となり
さすがに全部を見る訳には行かず
アーカイブを早送りして観ました。

まあ率直な感想として齋藤さんは相当準備をして来たという印象。
そして交わされている論点は些事の範疇に入るものが多く
決して知事を擁護するものではありませんが
ちょっと気の毒なレベルの話に終始しました。

元々この話は詳しい経緯を省略するとして
知事の所業に業を煮やした職員が
自ら命を絶った事が発端となり
その後過剰な流れに繋がって来ました。

しかしながら知事サイドはいわば確信犯なので
全ての項目に対し“不愉快に思われた方がおられたのなら
それはお詫びしますが仕切りを間違ったとは思わない”というスタンス。

つまりその時点での相手方の心情は分からなかったので
今その事を指摘されれば“そうだったのか”と謝罪をするが
かと言ってその時々の処置は適正だったという考え方です。

話を聞いているとその中では“もし私が知事の立場であっても
同じ事をしただろうな”と思う点もいくつかあって
知事自身が今まで経験して来た事から見ると“生ぬるい”と感じ
パワハラもどきの行動に出てしまった事もあったのだと思います。

要は本人は指導をしたという感覚で
プレッシャーをかけた意識は無く
何故それがパワハラと言われるのか
戸惑っているというのが本音なのでしょう。

この辺り安芸高田市で石丸前市長が演じた
パフォーマンスに極似しており
議会とは対立しメディアとは喧嘩になる。

石丸さんの場合バンカーとしてアメリカで活躍した人が
いきなり田舎の議会に戻って来て
急な改革を唱えてもそこにハレーションが起きるのは必然の理。

まあ石丸さんはもう辞めちゃったので問題ないですが
では何で齋藤知事が政治的に
致命的な失敗を犯した訳でも無いのに
ここまで徹底的に搾り上げられるのでしょう?

その理由は政治家としての能力では無く
ひとえにその貧弱な人間性に帰結します。
簡単に言えば“偉そうにするなよ”という事。

いわゆるエリートコースのキャリアを経て
政治家としての経験は無く選挙区に落下傘で降り立ち
ラッキーにも維新の風で知事の座につく。

いわば雑巾がけの経験もなしに
いきなりトップの座についた知事は
スタート時に最も大事とされる謙虚さを忘れて君臨したため
多くの職員から総スカンを喰らったのだと思います。

この辺り大阪府で職員に同じようなアンケートを取ったら
吉村府知事に対しても同じような声が上がると思いますね。
退職金を100万単位で減らされた元教員の人たちは
不満が充満しており大阪府の教員志望者も激減しています。

例えばここに100人の有権者がいるとして
50人は維新の支持者だとしても
50人は反維新の集団。
で常にこの両者は鬩ぎあっている。

ところがここへ来て万博問題が大阪では大きな問題となり
全体的安定を誇った維新の勢いが
下り坂になってきたところへこの知事問題が勃発し
反維新派は此処を先途と攻め込んでいる構図。

いわば齋藤知事もこの渦に巻き込まれてしまった感じです。

しかるに維新としてはこの状態を放置していると
他の議員にも迷惑がかかるし
現に地方の首長も次々と選挙で敗退している事から
早急に手を打つ必要があります。

強度のサイコパスに振り回される維新に
とうとう松井さんも引導を渡したようですね、、、


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