3つのパワー💪
ヘンリーの販売部門に所属している金です。この記事は株式会社ヘンリー Advent Calendar 2024の10日目の記事です。前回は 分部さん の「新しい目線でこれからの医療に声を上げていく」でした。今日は『3つのパワー』について書いてみます。
なぜこのテーマなのか
なかやまきんに君の熱狂的なファンではありません、好きですが(笑)
最近過去に学んだことを復習する時間を取っていて、今年初めての転職を経験した私にとって良いテーマだなとも思い、自分のために書いてみることにしました。
自分でこのテーマを選んでおきながら、パワーや影響力を使うという言葉、人を動かすなどのどちらかというと人をコントロールできるという前提に立った言い方は好きではありません。ですが、このような考えの整理やスキルの有用性は事実として実感する部分でもあり、また避けては通れないという側面もあるかと思います。
今回は3つのパワーとは何なのか、今の自分が意識すべきことは何なのかを整理して終わりたいと思います。
※かんたんな自己紹介です
https://jobs.henry-app.jp/teams-members/songji-kim
https://note.com/henry_app/n/n05cbc09bf86d
パワーについて考えてみる
なぜパワーについて学び考えるのか、私の整理としては、
1人で出来る事には限界があり、それはとても小さいため、他者と協働する必要がある
リーダー(じゃなくとも)は何が正しいかを知っているだけでは不十分で、なにかを実現するためには人や組織を本当に動かす有効な行動をとる必要がある
一方、社会環境における複雑性はや多様性は高まり、人や組織を動かす難易度は上がり続けている
ゆえに、パワーとは何か、どう行使されるのかを深く理解し、正しい使い方を体得する必要が出てきます。
人が動くメカニズム
人が動くときには、以下のように相応の理由があると言われています。
合理的判断
自分にとって、そうした方が損か得か、ロジックで考える
生物的本能(無意識)
深層心理への働きかけによって、無自覚のうちに反応してしまう
感情・価値観
必ずしも合理的、功利的でなくとも愛情や意志、恐怖などから自覚的に動く
確かに思い当たるフシがあるなと感じつつ、ではこのメカニズムに対して、人はどのようなパワーを行使しているのでしょうか。
3つのパワー(パワーの源泉)
ポジションパワー(公式の力)
アサイン権限、予算、許可、報酬、情報などを握る
パーソナルパワー(個人の力)
信頼、実績、専門性、カリスマ、魅力など
リレーションパワー(関係性の力)
頼る、支援する、提携するなど </aside>
その働きかけが意識的かどうかは別として、この3つのパワーを行使することによって、人は人に影響を与え動かしています。どのパワーに優位性がある訳でもなく、相手とシチュエーションによって行使する力は変わります。
複雑性が増す今日的な環境においては、組織的に与えられる「公式の力」だけで自動的にパフォーマンスをあげることは期待できない(パワーギャップが生じている)が故に、自ら戦略的にパワーを獲得し、効果的に影響力を行使する必要があります。
パワーの使用シチュエーション
上司を動かす、部下を動かす
他部門を動かす
文化の異なる他組織を動かす
社会を動かす
自分を動かす

今の自分が意識すべきこと
まず、3つのパワーがこれまでのように使えません。前職では新卒から十数年勤めていたこともあり、社内外の関係性が構築されたなか3つのパワーを武器として行使し、ものごとを推進していました。ただし新しい環境においては、イチからパワーの獲得をしていく必要があります。(すべてリセットされるわけではないが、相対的には使えなくなるところからスタートすることが多い)
公式権限を発揮しづらい状況下においては、まずパーソナルパワーやリレーションパワーを駆使することが必要です。具体的には自分が貢献できることを小さく積み重ねることです。もちろん早期に大きな貢献を出来るに越したことはありませんが、そのためにも小さな約束を守り続ける、小さなアウトプットを積み重ねることにより自分の力を確たるものにしていきましょう。
もう一方で必要なのは他者を知ることです。社内外、関係する人はどのようなバックボーンを持っていて何を大事にしているのか。欲しい情報は何でどんなアクションを期待しているのか。パワーを行使しようにも相手を知らないとアクション出来ないことを理解しましょう。
さいごに
このままだと完全に自分へのメッセージで終わってしまうので、著名な方のことばを残して締めとさせていただきます。ここまで読んでいただきありがとうございました!
力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である
(パスカル『パンセ』より)