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薄井秀夫
2020年7月31日 11:16
鎌倉時代初期に活躍した鴨長明という僧侶がいる。『方丈記』という随筆を書いたことで有名であるが、その鴨長明が当時広まっていた仏教説話を集めて、『発心集』という説話集を編纂した。その中に、次のような話が収録されている。 ある時、京都に住むある僧侶が、思うところがあって、坂本にある日吉神社に百日詣をしようと決心した。 八十日目を過ぎて何日目かのことである。お参りから帰る途中、家の前で人目をはば
2020年7月21日 16:46
室町時代、仏教が爆発的にひろまったことを前述したが、その一方でこの時代は、日本仏教史の中では、めぼしいトピックがほとんど無い時代である。 鎌倉時代のように、その後の仏教に大きな影響を与えるような指導者も出ていないし、取り立て大きな事件も無い。 前述の日本史の教科書『日本史B』を見ると、室町時代で触れられているのは、北山文化・東山文化と新仏教の発展の項目のみである。 北山文化・東山文化