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スポーツとサブスプリクションについてのあれやこれや -"当たり前"は"当たり前じゃない"-

こんにちはこんばんは。じはんきです。今日もスポーツネタ!

消費の主流は「サブスクリプション」へ

最近「サブスク」って流行ってますよね。定額で一定期間いろんな音楽が聴けたり、いろんな服を借りられたり。サブスクのフォーマットの中で支配力を持つ者は業界の流れ全てを掌握することができる、なんて時代がやってきたりしています。髭男とか髭男とか髭男とか。(主観マシマシ)

サブスプリクションサービスとは「物やサービスにお金を直接払うのではなく、物やサービスの利用権を借りて、それを利用できる期間へお金を支払うビジネスモデルの事」で、それを使用するための費用が全て維持費用に含まれているため、非常に消費者のウケがいい"カラクリ"になっています。

スポーツにおけるサブスクの例

スポーツの分野におけるサブスクの例を3つ紹介します。ひとつはみなさんおなじみの「DAZN」です。

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毎月定額で様々なスポーツがスマホなどで見放題、という「黒船」の存在は、スカパーやJ SPORTSなどにとって「大きな脅威」として話題になりました。

もう一つは大手新聞社マクラッチーの「スポーツパス」です。

これは同社の提供するスポーツの情報に無制限にアクセスできるというもので、下の記事(当時)によれば「記者による電話インタビューのFacebook独占生放送などを検討している」、といった報道も出ています。

ここまで2つは「情報系」ですが、さらに言うと「スポーツジム」なんかも実はサブスクに当たります。「物やサービスの利用権を借りて、それを利用できる期間へお金を支払うビジネスモデル」に当たるためです。サブスクはサブスクという単語ができて広まったのではなく、昔からあるものがさらに発展し、ウケていっただけなのです

「ただやりゃあいってわけじゃない」ジレンマ

ここまで様々なサブスクの例を紹介しましたが、じゃあなんでもサブスクにすりゃあウケがいいのかっていうと、実際は違います

有名な例がトヨタのKINTOの失敗(現在進行形)です。

この東洋経済の記事ではこのように「音楽や動画配信と比べて自由度が効かず、高いことが苦戦の原因である」としていますが、私にはもう一つ理由があると思っています。

それは「私たち消費者が"質"と"選択の自由度"が非常に高く、かつ安価で安心なサブスクリプションに慣れ過ぎて、それを"当たり前"と思っているからなのでは」という、いっこの仮説です。AmazonやSpotify、Netflixはこれらの要件を満たし、爆発的に広まったことで、消費者はサブスプリクション型ビジネスモデルの検討をする際、「これらを無意識に比較の土俵に持ち出している」のではと私は思います。

それもそのはず、同じKINTOでも、より車種、オプション、カラー、そして保険の等級の選択の自由度の高い、トヨタモビリティ東京の「KINTO ONE TMT」の方がより消費者にウケているのですから。

どうすりゃいいの?の答えは一つじゃない

じゃあどうすりゃいいの、という答えのカギは、「受け手の基本的な欲求を考えてサービスをつくる」にあると私は考えています。例を挙げると「マス」に向けたサブスクモデルの成功パターンとして「"多くの消費者はより安価で自由な選択肢があり、かつ安心で質の高いサービスを求める傾向がある"という仮説をつくる」といったものです。ただ安いだけではなく、ただサービスがいいものではなく、これらの「複数の要素が備わった完璧なもの」が、マス向けのサブスクにおいて支配力を発揮すると私は考えています。

ただしあくまでこれは一例であり、「高くてもこだわりのあるものを求める方向けのビジネスモデルを作って成功する」という成城石井のような例もあります。シュゴデカザウルスにならないようにね。

もっと言うとnoteの定額マガジンなんかもサブスクですが、ちょっと前にダルビッシュ選手やみしマンさん、ワンダフルさん、ラス川さん、栗山彰恭さんなどが「有料の情報と無料の情報」についていろんなお話をされていました。これについて様々な意見が飛び交いましたが、やはり「有益な情報やものに対価を払う」というのは過去も未来も変わらない「グローバルなもの」であると私は思います。無償で有益な情報が大量に広まった世界は、それによって詳しくなりすぎたお互いの「正しさ」が極端にぶつかり合うことで、リスペクトや双方向の信頼すら生まれない不毛な世界じゃないかという危惧が私にはあるのです。

まとめ

今回のまとめはこれ!

noteの定期マガジンなどのサブスクリプションサービスはただやればいいわけではなく、「受け手の欲求」を満たすものが生き残っていく。
現代の受け手の間ではAmazonやSpotify、NetFlixなどの、「質」と「選択の自由度」が非常に高く、かつ安価で安心なサブスクリプションが「正義」とされる流れがある。
無償で有益な情報が大量に広まった世界は、それによって詳しくなりすぎたお互いの「正しさ」が極端にぶつかり合うことで、リスペクトや双方向の信頼すら生まれない不毛な世界になる恐れがある。

そう考えるとイレブンスポーツの「タダでキャンプや2軍戦を見れる」は野球ファンにとって非常にウケのいいサービスだと思います。あまりにも破格で、高品質なので...。

冒頭でなんとなく触れてましたが、髭男の「Stand by You」はめっちゃ良い歌なのでぜひ聴いてね。

それでは、また。
じはんき

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