SEO野郎
ECサイトにおける在庫切れページの扱いとSEO
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ECサイトにおける在庫切れページの扱いとSEO

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ECサイトや比較サイトなどにおいては在庫切れの商品が発生し得ます。

その際、在庫切れ商品が該当するウェブページの対応によってSEOの効用が異なってきます。

本記事ではユーザーにとっても検索エンジンにとっても最適となる在庫切れページの取り扱いについてまとめます。

在庫切れページの対応パターンとSEO効用

サイト内の在庫切れ商品のページの対応パターンと。各対応を取った場合のSEO観点からの効用を総評します。

またユーザビリティの観点からの簡単な評価も記載します。

(1)購入導線を外して公開し続ける

(1-1)実装方法
 ・noindexに設定する
 ・その商品 / サービスを購入するボタンなどを外し、ページそのものは公開し続ける
 ・商品の一覧ページからの導線を外す、または一覧の最後などに配置する

(1-2)SEO効用
 ・在庫切れページをそのまま放置することで、たとえnoindexに設定したとしてもPageRankは渡り、内部リンク等の一定の効用は持ち続ける。
 ・メインコンテンツも保持できる。

(1-3)ユーザビリティ
 ・ユーザーに存在しないアイテムを見せることになるためその商品を閲覧しにきたユーザーにとっては不親切
 ・関連商品などへの導線が十分であれば、ブックマークしていたユーザーなどの機会損失を一定防ぐことができる

(2)削除し404(または410)を返す

(2-1)実装方法
 ・商品数が数百、数千以上ある一般的なECサイトにおいて再入荷の予定がない場合に推奨される対応
 ・該当ページを訪問したユーザーに親切なカスタムエラーページを用意しておく

(2-2)SEO効用
 ・Googleの推奨にもっとも近い適切な処理
 ・PageRank、コンテンツは失われる
 ・Google Search Console に大量のクロールエラーがレポートされるが無視して問題ない

(2-3)ユーザビリティ
 ・訪問ユーザーを離脱させない導線が貼られていることが理想

(3)関連商品ページの紹介

(3-1)実装方法
 ・小規模なECサイト(10〜20商品程度の少数のアイテムを扱っている場合)など、1つの商品ページをかなり丁寧に作り込んでいる場合なら適切な処理
 ・在庫切れになった商品ページを訪問したユーザーが興味を持ちそうな類似商品のページを紹介する

(3-2)SEO効用
 ・関連へのコンテンツを同様に作り込めばトラフィック損失を抑えられる可能性もある

(3-3)ユーザビリティ
 ・レコメンドとコンテンツのクオリティによる

(4)unavailable_afterタグ

(4-1)実装方法
 ・unavailable_afterタグ:指定した日時を過ぎると検索結果から非表示にできる robots metaタグ
 ・商品の販売期間やサービスの提供期間に期限があるページ、販売終了日時が予め設定されている商品ページ、終了日が決まっているイベントやキャンペーンの案内ページにおいて適切な対応(craiglistなど)

(4-2)SEO効用
 ・対応忘れやミスを未然に防ぐことができるので意図しないエラーを回避できる可能性もあるが一般的ではない

(4-3)ユーザビリティ
 ・unavailable_afterタグで対応できるのはあくまで検索結果の露出なので、ウェブサイト内での導線や該当ページのコンテンツには気を遣う必要がある

(5)関連商品ページに301リダイレクト

(5-1)実装方法
 ・その商品を閲覧しにきたユーザーが必ず興味を持ちそうな商材が存在する場合はあり
 ・書籍の改訂版が出版され、その商品を別URLで提供する場合など
 ・トップページにリダイレクトしてはならない(ユーザーを混乱させるほかソフト404扱いになる)

(5-2)SEO効用
 ・一般的には推奨されない処理方法

(5-3)ユーザビリティ
 ・ユーザーが必ず興味を持つ商材や非常に関連性が高い商品でない限り混乱を招く可能性が高い対応

(6)在庫切れの旨を表示して公開し続ける

メルカリのウェブ版はこの方法を採用しています。

(6-1)実装方法
 ・一覧ページ、商品ページでその商品が在庫切れであることが分かるように表示を変更する

(6-2)SEO効用
 ・Googleの推奨ではない
 ・PageRank、コンテンツは保持される

(6-3)ユーザビリティ
 ・メルカリのように在庫切れ商品を表示させ続けることで他の商品購入の参考になるなどのケースではユーザーのためになる場合があるが、一般的にはユーザー体験を損ねるとされる

ECサイトのxmlサイトマップにおける在庫切れページの扱い

在庫切れページを削除せずページへの導線のみを削除する、またはユーザーへの露出を極端に減らす場合、まだディスカバリーされていないページならばクローラーによる発見がかなり遅れる可能性があります。

これはxmlサイトマップに在庫切れページを含め全商品ページを記載することでディスカバリーを促すことができます。

xmlサイトマップにnoindex指定のページが掲載されている場合、Search Consoleでインデックスカバレッジのエラーが記録されますがこれは無視して構いません。

SEO観点からのECサイトの在庫切れページのベストプラクティス

商品数が数百を超える中規模から大規模な一般的なEC型のウェブサイトでは(1)の「購入導線を外して公開し続ける」という対応が個人的にはおすすめです。

ブックマークやお気に入りに指定しているユーザーにとってはそのページ自体が存在した方が親切であり、該当の商品が在庫切れだとしても関連商品への導線が整備されていればユーザー体験を大きく損ねないためです。

とはいえ、在庫切れページの扱いについてはウェブサイトの戦略や特性によりけりなので、対応の選択肢を網羅して理解しておくことと、各対応のSEO及びユーザー体験観点からの期待値、そして実装工数とその費用対効果の仮説を立てて最適な対応を選択することが重要だと思います。

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SEO野郎です。 メディアをたくさん運営してきました。 メディアとSEOが好きです。 毎日何かしら更新します。 SEOのご相談お気軽に。