
Search Consoleの削除ツールをURLの正規化のために使用してはならない
レベル:初級〜中級
こんにちは、SEO野郎です。
Google Search Consoleには削除ツールという機能があります。
この削除ツールを意図せず本来とは異なる用途で使用してしまい、削除ツールで削除したURL以外のページまで検索結果から消えてしまうというトラブルが増えているようです。
今回はその現象と削除ツールの使い方について解説していきます。
Search ConsoleのURL削除ツールの使い方
削除ツールを使用すると、所有しているサイトのページをGoogleの検索結果から一時的にブロックすることができます。
この削除ツールの本来の使い方は以下の3パターンです
①URLを一時的に検索結果から削除する
③古いコンテンツの削除リクエストを確認する
③アダルトコンテンツとして報告されたサイト上のURLを確認する
削除ツールの間違った使い方
削除ツールの間違った使い方としては以下の2つがよく発生します。
①検索結果からURLを完全に削除したい時に使用してしまう
②ページのクロールをブロックするために使用してしまう
③URLの正規化の目的で非正規のURLを削除してしまう
それぞれの場合についてどんなことが発生するか、そして本来はどのような対応を取るべきかを説明します。
①検索結果からURLを完全に削除したい時に使用してしまう
削除ツールはあくまでURLを検索結果から「一時的に」削除するためのツールです。
URLが検索結果から消えるのはリクエストを送信してから約6ヶ月間です。約6ヶ月後には自動的に検索結果に復活します。
検索結果からURLを完全に削除したい場合には、noindexを記述するのが正しい対応です。
②ページのクロールをブロックするために使用してしまう
削除ツールを使用して検索結果からURLが削除されても、そのページはクロールされ続けます。
Googlebotをはじめ検索エンジンのクローラーによるクロールをブロックしたければ、robots.txtでクローラーをブロックしてください。
③URLの正規化の目的で非正規のURLを削除してしまう
この間違いが最近増えています。
サイト内の類似のページ、例えば「https://seoyarou.com」(ページA)と「https://seoyarou.com.index」(ページA’)が存在し、2つのページはURLが異なるだけでコンテンツが同じだとしましょう。
そして、本来はページAを検索結果に表示させたいのにページA'が表示されている場合を想定してみます。
この時、ページA'をSearch Consoleの削除ツールにかけてしまうというミスが増えています。
こうすると、多くの場合ページA'だけでなくページAも検索結果から削除されてしまいます。
Googleでは類似のURLをクラスタリングしており、その代表URLを選出して検索結果に表示しています。
この代表URLを削除ツールで削除すると、仕様上クラスターごとインデックス削除されます。
URLを正規化したい場合はリダイレクト、または rel="canonial" タグで対応してください。
同様に、検索結果からAMPページのみを非表示にしたい場合、AMP URLを削除ツールに入れるとcanonialページも削除されることになります。
AMPページのみを削除したい場合は、canonicalページの rel="amphtml" タグを削除してください。
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