美人と病気の意外な関係

美人が好まれる国は病気が多い?

寄生虫に感染すると醜くなる

美男美女とはそもそも何で決まるのでしょうか?

人によって顔の好みは異なるでしょう。

しかし、良い顔を決める要因は少なからず2つあると進化心理学や脳科学を含めさまざまな分野からの研究が進んでいます。

1. 対称性

対称性とは顔が左右対称に近いかどうかということです。進化心理学的観点に立つと、私たちが良い顔と思うということは、その顔が生存か繁殖に有利ということです。寄生虫に感染すると、顔の左右対称が崩れるとされています。つまり、逆に考えてみると顔が左右対称に近い人とは寄生虫に強い(良い遺伝子)を持っているということです。

2. 平均顔

コンピュータプログラムで多くの人の顔を合成すると合成された顔は平均顔ということになります。その平均顔は良い顔とされることが多いのです。その理由としては、平均顔は多くの遺伝子を組み合わせた為、さまざまな寄生虫に対抗するDNAを持っていると考えられるからです。

つまり、寄生虫など生存を脅かす可能性が高い要因に対抗するために良い顔は選択されていく可能性があります。

それを実際に確認した研究があります。

世界29の文化を調べた研究によると、寄生虫による感染が多い国では身体的魅力がより重視されます。

つまり、顔が良い人が多い国とはそれだけ感染症が流行してきた国ということです。

参考文献;

Thornhill, R., & Gangestad, S. W. (1993). Human facial beauty. Human Nature, 4(3), 237–269. doi: 10.1007/bf02692201

Gangestad, S. W., & Buss, D. M. (1993). Pathogen prevalence and human mate preferences. Ethology and Sociobiology, 14, 89–96.