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ミキサー

ミんなで
キ軽に
サッカーしようぜ
ー!!
通称「ミキサー」


障がいがあるとかないとかありそうとかなさそうとか色んな人を混ぜ込んでのサッカー。
5回目の開催ですが、毎回みんなでサッカーをする為に色んなアイディアの元、ボールを蹴っています。


今回は「全員にパスが回ったらシュートを撃てる」というルールの元でプレーしました。

30人程の参加者が4チームに分かれ、僕のチームは電動車いすユーザー、視覚障がい者、ろう者、ソーシャルフットボール選手、映画監督、サポーター等など。
自己紹介をして、まずはなるべく近くに寄り、きちんと全員がボールを回すが最初のテーマになりました。

これがすごい良かった。
電動車いすの選手にパスをしてリターンをもらうにはどうしたら良いか
目の見えない選手の技術を活かすには何が必要か
結構考えて工夫しながらコミュニケーションを重ね、各チーム試合を重ねていったと思います。

※ボールは電動車いすサッカーのボール。
視覚障がい者選手が解りやすいようにビニール袋にボールを入れて「シャカシャカ」と音がするようにしています

実は「ごちゃまぜサッカー」ってやってみるとかなり難しいです。
重度障がいの選手がなかなかボールに触れなかったり、ピッチ上では実質蹴れる人同士の2vs2になっていたり、逆に関われない選手を特別配慮しすぎたり。
色んな障がいを持っている人達が一緒にサッカーをしているという「絵」としては良いと思うんですが、ごちゃまぜサッカーが終わった後、持ち帰れるもの、後に残せるものはなんだろう?と疑問を感じる事もありました。

今回の「全員でパスを回すルール」のお陰で、
「色んな障がいの選手がピッチにいて、なんとなくボールを回して、動ける人同士がボールを奪い合うゲーム」ではなく
みんなで声を掛けあってチームを成立しようとして「サッカー」になっていたと思います。

ゲームに勝つ

点を取る

パスを回す

コミュニケーションを取る

逆算して考えて、今、自分たちは何が必要か考えながら試合を重ねて行けたかと思います。
今回はパスを回すで手一杯でしたが、何度かシュートに行けました。やはりシュートまで行けるとこの方法で良いんだという自信になります。
次は決めたいという前向きな欲も出ます。

勝ち負けは重要じゃないけど、
ボールを回したい→短期目標
ゴールを決めたい→長期目標
って感じだったかな

勿論やってみての課題も見えました。
例えば、同じピッチに居るブラインドサッカー選手に展開が変わる中で的確な情報を伝えられるか、が自分の中では課題でした。
右、左、前、後でわかり易いか?判りにくい?
詳しく伝えるより端的に位置状況は話したほうが良い?

実際は通常のブラインドサッカーの試合の時のように、自分のゴール(GK)と相手のゴール(ガイド)を線で結んだラインが軸となって判断しているとの事なので、次回はブラインドサッカー選手がどうやって空間認識しているのかもっと把握して一緒にプレーしたいと思いました。

やってみて、お互いの良さを出す為のコミュニケーションは障がいがあろうと無かろうと必須なんだなと。
じゃあどうやったら一緒にサッカーが出来るのかを考える事は、サッカーを超えた社会でも必要な事なのかもしれません。

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