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11/27 ニュースなスペイン語 Antifeminazi:反フェミナチ

昨日の続報。

渦中の平等大臣(ministra de Igualdad)イレネ・モンテロ(Irene Montero)に対して、「あなたの功績は(夫であり、元ポデモス党党首の)パブロ・イグレシアスを、裏の裏まで、研究なさったこと(el único mérito que tiene usted es haber estudiando en profundidad a Pablo Iglesias)」などと揶揄したカルラ・トスカノ(Carla Toscano(写真左))。

複数のメディアが採用しているトスカナの異名がタイトルにも挙げた「反フェミナチ」だ。

初めて見た語だが、「フェミニズム」と「ナチズム」を合体させた表現ということは、さすがに、想像つく。

しかし、どんな思想を指すのが分かるようで、分からないので、ここはwikiさんに頼ろう。

フェミナチ (Feminazi) とは、アメリカ合衆国においてフェミニストに批判的な保守派が、「急進的・先鋭的な」フェミニストに対して用いた蔑称。フェミニズムとナチズムを掛け合わせて生まれた混成語。フェミ・ファシズム(femi-fascism)とも言われる。

まぁ、米国発であることを除き、予想通り。

トスカノはモンテロの他にも、反性暴力委員会の関係者であるアンヘラ・ロドリゲス(Ángela Rodríguez)も泣かしている(poner al borde de las lágrimas(「涙の縁に置く」))。

ロドリゲスはトスカノに向かって、

あなたは私を嫌な気分にさせたんです。心臓がドキドキしてます。あなたのせいで、私は声も手も震えてます。泣きたい気持ちです。これは本当です(Me lo hace pasar mal, se me acelera el corazón. Hace que me tiemble la voz y las manos y que me den ganas de llorar, se lo digo de verdad)

と声をつまらせながら、訴える動画が下の出典にはある。こんな場面でもトスカノは次のように口撃を緩めない。

現実には誰にも相談できず、虐待を受けてる女性たちがいるですよ。そんな彼女たちの元には、あなたたちが動かすことができる何百ユーロというお金のほんの一部すら届かない。そのお金はフェミニズムの陰謀と紫のロウソクに浪費されているだけじゃないですか(La realidad es que hay mujeres maltratadas que están solas que no les llegan una mínima parte de los millones que ustedes manejan. Se lo gastan todo en su tinglado feminista y en farolillos morados)。

ちなみに、紫は、言うまでもないが、フェミニズム運動のチームカラー。 

反フェミナチ、もしくは、反フェミニズムを唱える女性がスペインにどのくらいいるかは分らないが、トスカノのような人が国会議員になれているということは、一定数、そして、相当数いるということか…。

写真は支援者の男性と肩を組むトスカノ。彼女のTシャツには「家父長制(Patriarchy)大好き」とある。

家父長制はフェミニズム攻撃の的のひとつ。

隣の男性は反トランスジェンダー信者だろう。Tシャツは、アップロードの際、一部が欠けてしまったが、11月12日の記事にも書いた内容が書かれている。

出典
https://www.huffingtonpost.es/entry/carla-toscano-la-antifeminazi-que-hizo-llorar-a-irene-montero-fan-de-la-legion-y-con-un-sueldo-de-71000-euros-al-ano_es_637f3791e4b082d8e6cdd54f