7/28 ニュースな日本語 Tomoe nage:巴投げ
パリ五輪が始まった。
日本時間の28日、さっそく、柔道(judo)の試合があり、日本は女子48kg級で、角田夏実が、日本勢にとっての初の金メダル(medalla de oro)をもたらした。
そして、スペイン男子柔道60kg以下級(la categoría de menos de 60 kilos)でも、マドリード出身の柔道家(judoca madrileño)フラン・ガリゴス(Fran Garrigós)が、今オリンピック最初となるメダル(銅(un bronce))を獲得した。
ガリゴスはカザフスタン出身(kazajo)のエルドス・スメトフ(Yeldos Smetov)に横巴投げで勝って銅メダルを獲得したのだが、実は、その陰で、ある日本人選手が、ちょっとイヤな感じで報じられている。
これはテレデポルテ(Teledeporte)というサイトの速報投稿だが、敗者復活戦でガリゴスと対決した永山竜樹が、一本負けの判定を不服として、ガリゴスからの握手を拒んでいる場面。
ガリゴスを前に非常に醜い表情の永山――。
こんな見出しが付いてしまった。
武道では敗者を思いやる精神が基本だが、その表れでもある握手を、本家の日本人が拒むのもちょっと恥ずかしいなぁ。
しかも、判定を不服として、負けを認めないのも、何か、潔ぎ良くない(ただ、ダイジェストで見たが、永山が不満に思う気持ちも分からなくもない判定だった)。
ガリゴスは、結局、永山に絞め技で一本勝ちしたが、これを「ganar ipso facto de disoxia」と表現している。
Ipso factoは「事実そのものによって」という意味のラテン語、disoxiaは「失神」なので、投げ技による技あり(waza-ari)ではなく、相手を絞め落とすことを事実とする勝利という発想。
写真はガリゴス。
ガリゴスの父親パコは
フランのためのコーチやらメンタルトレーナーやらフィジカルトレーナーやらに、お金は全部使っちゃったよ(Nos hemos gastado ya todo el dinero en entrenadores, psicólogos, fisios, etc para Fran)
と話す。
やっぱり、強くなるには、経済力も必要なんだね…。
出典
https://www.rtve.es/deportes/20240727/fran-garrigos-medalla-paris-2024-juegos-olimpicos-judo-laura-martinez/16200051.shtml