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9/27 ニュースなスペイン語 Equinoccio de otoño:秋分

北半球(hemisferio norte)での秋の始まり(inicio del otoño)が「秋分」だ。これは、スペインでも同じで、日本同様、9月23日。

秋分を意味するequinoccioは、ラテン語で、equi-は「等しい」、noccioは「夜」を表す語が合わさったもの。従って、equinoccioは元来、「夜が(昼間と)等しい」こと。スペイン語の方が、日本語より、本来の意味を正確に表現している好例だ。

さて、昼と夜の長さが(ほぼ)同じ、秋分の期間は、9月23日から始まり、89日と21時間続き、12月21日に終わる。スペインの暦では、12月22日から冬が始まる。実は、これも、日本と同じ。

四季がある両国だ。季節の割り方に妙なシンパシーを感じる(しかし、まぁ、天体的にみれば、日本もスペインも北半球なので、秋分の始まりと終わりが同じなのは、当たり前なんだけど)。

ところで、今年のスペインの秋は例年より(más de lo normal)、乾燥していて(seco)、暑い(cálido)との長期予報が出ている。

日本でも後者の実感はある。しかし、今年は台風がドシドシやってくるので、前者については、あまり、実感はわかない。

なお、今年のスペインの夏は、ここ61年間で最も「暑すぎて息が詰まる(sofocante)」夏だったという。ちなみに日本も35度を超える猛暑日が14回を数え、こちらは、1875年からの観測史上、最多となったという。洋の東西で暑すぎる夏だった。

今年の秋は、日食(eclipse de Sol)が10月25の予定。部分日食(tipo parcial)のようだ。スペインでは半島の北東から見られるという。ヨーロッパの全土、アフリカの北東部、バレアレス諸島からも観察ができる。

また、月食(eclipse de Luna)は11月8日。こちらは皆既月食(tipo total)の見込み。アジア、オーストラリア、アメリカ大陸で見られるが、スペインでは見られないらしい。

また、日食と月食以外の天体ショーも目白押し。

流星群(lluvia de meteoros)、つまり、大量流れ星も頻繁だ。

りゅう座流星群(Dracónidas)、別名、ジャコビニ流星群は主にヨーロッパで見られ、10月8日頃にピーク(máximo)を迎える。

日本でもお馴染みのしし座流星群(Leónidas)のピークは11月17日。

ふたご流星群(Gemínidas)は12月14日にピークを迎える。

秋分の満月(luna llena)は10月9日、11月8日、12月8日の3回。

そして、10月30日の早朝(madrugada)の3時に、1時間遅らせて、2時する。いわゆる冬時間、ウィンタータイム(cambio de hora;horario de invierno)の始まり。これも、この時期のお決まりイベントだが、健康への悪影響などが毎年取りざたされていて、今年こそ廃止か…と盛り上がるが、中々、ヨーロッパ各国の足並みが揃わない。

どうして秋にはお腹が減るのか?(¿Por qué tenemos más hambre en otoño?)――。つい、3日前、こんな見出しを見た。

スペイン人と日本人は、ことばは違えど、秋になれば、同じ日食と流星群を見て、同じように腹が減る四季の民だ。

いろいろと分かり合えることがもっともっとあるはず。

写真はどこかの地域から撮ったふたご座流星群。ちなみに、流星群は「星の雨(lluvia de estrella)」とも表現する。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220923/comienza-otono-2022-mas-calido-seco-normal/2403291.shtml など