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コロナと闘う公務員緊急ミーティング〜公民連携でコロナショックを乗り越えろ〜完全密着レポート!


特定非営利活動法人自治経営理事
 群馬県産業経済部係長  宮下 智

みなさんみなさん初めてまして!特定非営利活動法人自治経営の宮下と申します。私は群馬県庁の職員ですが、普段から仲間と公共空間を使ったマーケットを県内各地で開催したり、地元の飲食店オーナーたちとエリアリノベーション(エリアの価値向上)を起こすべく活動したりと、日々走り回っています。

今日は、5月10日(日)に完全オンラインで開催された「コロナと闘う公務員緊急ミーティング〜公民連携でコロナショックを乗り越えろ!〜」完全密着レポートをここに記します。企画段階からから関わり、また登壇もしましたので、自分自身の感想なども織り交ぜながら綴っていきたいと思います。

当日は、主催者であるNPO法人自治経営 関東甲信越アライアンス代表の一ツ谷正範(神奈川県住宅供給公社)の挨拶からスタート。今回のテーマを「ヒトとプロセス」、「情熱→実践→信頼」、「ネットワークから社会変革へ」という3つのキーワードでまとめていただきました。

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ファシリテーターを務めるのは、さいたま市役所PPP(公民連携)コーディネーターの宮本恭嗣。4人の登壇者をよく知るだけではなく、自身がさいたま市役所庁舎でのナイトマルシェ政令市初の庁舎へのキッチンカー導入を実現した実践者でもあります。

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そしていよいよ「闘う公務員」たちのリレートークに入ります。1人目の登壇者は、新潟県庁地域政策課 桝潟 晃広さん。

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テーマは、新潟県庁へのキッチンカー出店による飲食事業者支援の取組である「♯今日はキッチンカーの日」 です。
https://www.facebook.com/events/516192282400086/

桝潟さんは県庁の仲間と、新潟県公民連携推進プロジェクトチームを約1年前に立ち上げ、インプットの場である「公民連携ミーティング」とアウトプットである「県庁前ナイトマルシェ」「クリスマスマーケット」などの社会実験を繰り返しています。

桝潟さんの話を聞いて、私の心に残ったキーワードは以下のとおりです。

「ナイトマルシェもクリスマスマーケットもキッチンカー事業者の協力があったからこそ出来た。今僕らが恩を返さずして公民連携なんて言葉は口にできない。」

「ナイトマルシェは群馬県庁から、キッチンカーはさいたま市役所から「情熱が連鎖」した。仲間の一歩が僕らの背中を後押しし、自分の一歩が他の人の一歩を後押しする。」

「こんな時だからこそ、感じることを止めるな!考えることを止めるな!行動を止めるな!」

2人目の登壇者は、館林市役所商工課 早川純さん

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テーマは、お客を待つお店と美味しいモノを待つお客をマッチングするまちぐるみの「まちメシプロジェクト」
https://tatebayashishoko.wixsite.com/website

150人の参加者を前に、「中学生時代、好きな子に電話をかけた時以来の緊張」と話した早川さん笑。コロナ禍でまちの繋がりが分断されることが予見できたため、「先回り」して3月10日という早い段階からまちぐるみでの飲食店を支援するプロジェクトをスタートさせました。

早川さんの話を聞いて、私の心に残ったキーワードは以下のとおりです。

「とにかく行動すること。情報を集めすぎても何も進まない。答えは解らないんだから朝令暮改は当たり前。」

「ピンチはチャンス。今は規制緩和と新たな前例をつくることができるし、市民のITリテラシーを高められる。」

「今、苦しんでいる人たちのため、子どもたちの未来のために、自分が変わって、周りを変えていこう!」

3人目の登壇者は、神戸市役所都市計画課長 山田 大輔さん

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テーマは、住宅団地へのキッチンカー提供による飲食店・家庭・地域支援の取組である「神戸市×mobimaru(モビマル)」です。
https://www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/danchi-renovation/kobemobimaru.html

山田さんは、まさにキッチンカーが出店中の住宅団地の現場からライブ配信で参加となりました。お忙しい合間を縫っての、しかも関西からの登壇、本当に感謝いたします。でもこれがオンライン配信のいいところですね!

山田さんの話を聞いて、私の心に残ったキーワードは以下のとおりです。

「昨年日本の自治体で一番人口が減っている中、「今も、将来も、神戸で生きる人の暮らしを守る」ことを見据えて、今回の社会実験に取り組んでいる。」

「チームビルディングのポイントは、内政型と外政型のペアを組み合わせること。市長に直結しているメンバーの存在も重要。」

「最後は愛情。なぜできたかといえば神戸が好きだから。今回プロジェクトマネージャーはあえて置かなかった。覚悟とか本気とか愛情が強い人間が、その立場になればいいと思ったから。」

4人目の登壇者は、私、群馬県庁労働政策課 宮下 智です。

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テーマは、群馬県庁前広場を活用した飲食店支援と県内市町村・大企業への展開の取組「県庁前キッチンベース」です。
https://www.pref.gunma.jp/07/ay01_00045.html

今回私からみなさんにお伝えしたかったことは以下のとおりです。

「民間プレイヤーとしてのマーケットの経験や、県庁内の部局横断チームの組成など、普段から積み重ねてきたものが非常時に活きた。」

「人」を動かすのは結局「人」でしかない。困難な時ほど、同じ想いを持つ人々の有機的なネットワークが重要になる。」

「コロナの影響で、いろいろなことが劇的に緩和されている。今後は公共空間の価値が見直され、これまで以上に柔軟な活用が可能になるはず。公民連携事業のチャンス到来!

そして最後に参加者のみなさんに3つの投げかけをさせていただきました。
アフターコロナを見据えて、自分なりの「小さな一歩」を踏み出そう
・同じ想いを持つ仲間を見つけよう
・それがすぐに難しい人は「自治経営のネットワーク」に入って、私たちの仲間として世の中を変えていきましょう!

このあとは、4人の登壇者や豪華なゲストによるフリートークが行われ、大いに盛り上がりました!ここですべてをお伝えできないのが本当に残念ですが、ここではその様子をチラ見せしますね!!

base on the green project 代表 秋山麻紀さん

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役所には役所、民間には民間の役割がある。公民連携事業では、それぞれの強みを生かしていくことが大事!」

株式会社aoie CEO 白田和裕さん

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とあるサービスから着想を得た「クーマーイーツ」という宅配サービスが熊谷で大バスり!「こんなときだけど、民間の僕らにもできることはある!

マーケット専門家 鈴木美央さん

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「コロナ禍の中でも、ロンドンやニューヨークでは多くのマーケットがエッセンシャル・ビジネス(必要業務)として開催されている。日本でもマーケットの価値をもっと高められるよう、みなさんと一緒に考えていきたい!

東洋大学大学院公民連携専攻客員教授 矢部智仁先生

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「今日得た知見は「俯瞰力」と「メディアの有効活用」。4人の登壇者の取組はすごくスピーディーだしインパクトがあって、とても勉強になりました。」

最後に、NPO法人自治経営 関東甲信越アライアンス副代表の永井大輔(イオンタウン株式会社)から、「NPO法人自治経営」および「公民連携ケーススタディブックvol.3」について紹介し、お開きとなりました!

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みなさん、「コロナと闘う公務員緊急ミーティング〜公民連携でコロナショックを乗り越えろ!〜」の完全密着レポートを最後までお読みいただきありがとうございました!今回参加できなかった方やもう一度見たい方のために、このイベントの動画を以下サイトで販売しています。(約2時間・税込3300円)

イベントの限定公開動画(約2時間)と公民連携ケーススタディブックVol.3の関連部分PDFデータのセット
https://jichikeiei.thebase.in/items/29512659

公民連携ケーススタディブックvol.3の関連部分のPDFもついているので、ケーススタディブックが気になる方にもおすすめです!

4人の闘う公務員によるアツいリレートーク&豪華なゲストを交えたトークセッション。文章では伝わらない臨場感をぜひ動画で味わってください!!

なお、この利益はNPO法人の活動・運営費として、次回のイベントなどにつなげていきます。今後とも「自治経営」をよろしくお願いいたします