前を向いて　歩いて行こう

　今日は曇りです。どんよりしてます。ちょっと頭が重いので、雨降るな〜と
言いましたら、子供に「天気予報でも言ってんで〜」と突っ込まれました。
アホ母ちゃんです。

　こういう日は　頭が重いだけじゃなくて、色々と思い出して落ち込みます。

　子供が自閉症って分かってから、自分のことも　旦那のことも　自分の親や
兄弟のことも　色々当てはまるな〜今まで　大変やったなぁって　自分を
褒めてやりました。
　小さい頃から母親の愚痴をぜんぶ受け止めて、一人で抱えて　誰にも相談
できず、誰からも助けて貰えないまま、大人になりました。
　母は毎日　機嫌の変わる人で（今でもそうですけど）今日の正解は　明日は
不正解かも知れなくて、機嫌の悪さは　野菜を刻む音で分かるんで、毎日ビクビクして暮らしてました。兄弟の悪さは　ぜんぶ長子の私が背負わされて、口答えしようもんなら、雨降る外へ出されるか、物置小屋に一晩。そんなんが日常でした。母は、学校のプリントに書いてある事が理解できなくて、親が用意してくれるはずの持ち物も、自分で考えて用意してました。用意できないと　先生から
皆の前でバカにされました。親のことを悪く言われるのも嫌だけど、子供の力で　どうにもならへんことを　みんなの前で嫌みったらしくいう先生も大嫌いでした。
　大学へ行きたくて進学校へ進んだのに、貯めてあったはずの教育費は　母に
ぜんぶ使い込まれて、結局　高卒で就職。しかも給与まで毟り取られてました。年間100万円くらいは使い込まれてたんちゃうかな。
　20歳になって、初めて刃向かって　ようやく自立してしたんですけど、本当にオンブに抱っこの母親に　今なお苦しめられてます。
　今やったら、虐待でぶち込まれてるんちゃう？って思うけど、昔はそんなん
当たり前で、結構、そういう子供はいました。そんな時代に　ばあちゃんも一緒に暮らしてた旦那は　親が酷くても逃げ場があって、そんな目には遭ってないって。幸せやな。
　刃向かっても、逃げ出しても、どうしても生まれ育った場所に引き戻される。
（転勤決まったのに、流れたり、県外の仕事が無くなってしまったり）
そんな経験ばかりして、20代の終わりに地元を離れるのを諦めました。でも最初に勤めた会社は　やっぱり性に合わんで辞めまして、それからは派遣の仕事を
してました。で、当時はパソコンを使える人がいなかったので、パソコンの先生になって、マニアックな集まりで旦那と知り合って、そん時は「なんやコイツ最悪やな」と思ったけど、それから5年くらいして　親が持ってきた見合い相手が
旦那で、そん時は角の取れた人になってたので、結婚してみました。
　でも、結婚してから10年近く経っても子供が授からんで、本当に苦労しました。旦那の実家は古い家で　跡取りが大事な家で、3年経って子供が出来なかったら離婚しろと言われました。それが嫌で、旦那が家を出てくれて今に至ります。
　子供が生まれて、親戚一同　思いっきり掌返しです。跡取り産んだ嫁はエライそうです。（ホンマかいな）
　でも子供が自閉症って分かったら、また途端に「嫁の悪いところが出た」と言われました。こういう所が田舎の嫌なところです。見渡してみれば　あんたも
あんたも自閉症か、ADHDなんちゃうの？って思う人ばっかりです。だから
私だけのせいじゃないの！
自閉症だからって　ちょっと知恵遅れちゃんだからって「今は支援学校に高等部まであるから、卒業したら作業所行って、障害者年金もらって　細々と暮せば
いいんだよ！」と心ない言葉を投げつけられた日のことを今でも覚えています。同じことを教育委員会の偉い人にも言われました。
悔しくて悔しくて　3日ほど泣きました。教育に携わる人の中に、そんな考えの人がいるんだ！ってこともショックでしたが、納税者になれるかどうかは、そういう偏見を持たずに　持てる才能を伸ばしていけるかどうかなんだよ！！って
面と向かって　いつか言ってやるんだ、と思いました。
どうしたら良いかは、まだ分からないけど。
でもね、きっといつか、そんな事を言った人に「あの時の　あなたのおかげで、こんなに楽しい人生になりました」って言ってやりたい。母の願いです。