見出し画像

忘れられないなら薄めましょう



嫌なことをされたり、
嫌なものを見たりすると、

頭が勝手にそれをループ再生します。

危険なものは記憶して、
同じ状況のときに避けようとするのが

生物の性なのでしょう。


しかし厄介なのは、

それを繰り返し思い出すことで
モデリングしてしまうこと。

つまり、その嫌な行動を学習して、
同じような行動をとってしまうことです。

行動するときに

記憶が一瞬フラッシュバックして、
その「嫌な行動」をとってしまう。
(無意識の場合もあります。)

「嫌いだった親みたいになってきてる」
というのはこのパターン。


こんなときは、
行動の選択肢を増やしていくことで、
「薄めて」いくのがよさそうです。

同じ状況になったときに取れる
他の行動を探すのです。


自分で考えてもいいですし、
人に「こんなときどうする?」
と聞くのもいいです。

実際に、
その場面を目撃するのが1番よいですが、
それはなかなか難しい。

YouTubeを探せば、
同じく状況で自分がしたいと思う
行動の映像が見つかるかもしれません。

できれば、実際の場面での行動、
ドキュメントな映像が見られるとよいです。

最近
家族以外の人や他の家族と
共同で子育てをする方のニュースを見ました。

その方は、

「自分が虐待を受けて育ったから、
 自分一人だと、子どもをきっと虐待してしまう
 だから、他の人と生活することで、
 虐待を防ぎたい」

そう思って、
共同生活をしているのだそうです。

これは、
とても賢い選択だと思います。

他人の目が抑止力になるのもそうですが、
他人の子どもへの対応を間近で見ることで、
よい振る舞いをまねできます。

家庭内のことは、とてもクローズドで、
なかなか自分の親以外の振る舞いを知ることは
少ないです。

それは、
家庭内での振る舞いのパターンを
乏しくさせます。

いろんな行動のレパートリーを
増やすことは、とても重要です。


そのようなことを繰り返して、

自分の中にある
「こういう状況のときはこう」という
行動のパターンを増やしていく。

「嫌な行動」を
たくさんある行動の中の
ひとつに過ぎないものにしてしまうのです。

薄めましょう、
というのはそういうことです。

よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。