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頭のなかにある思考のエッセイ

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自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
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2023年2月の記事一覧

「自分のため」から広がる世界

「人のため、社会のために頑張れない自分が嫌で……」 という悩みを、友人が話していた。 それを聞いて、とても驚いた。なぜならわたしは、人のためや社会のために頑張ったことが、たぶん、ない。自分にまったくない視点だったから、驚いたのだ。 これまでの人生を振り返ると、あまりの一貫性に笑ってしまうほど「自分のため」に生きてきてる。 一見「誰かのため」にやっているように見えることも、ほとんど自分のためだったり。中学で生徒会長を勤めたのも、学校のためじゃなくて自分がやりたいからだっ

つまらない人生じゃなくなったのは

失敗することに、大きな恐怖を抱いていた。 「失敗したくない」と思うのはきっと人間の性で、それ自体は悪いものじゃない。だけどその気持ちが強すぎて、「失敗しないように」と石橋を叩くことにだけ集中して生きてきた結果、「この道は安心だ」とみんなが言う道しか歩けない、つまらない人生になっていた。 そんなつまらない人生に愕然としていた時に、尊敬する人から「もっと失敗したほうがいいよ」と言われたことは、過去にも何度か書いたけれど。 それほど、失敗しないように生きてきた自分が。 いま

肌感覚の錆びをとる

最近、毎日のように物件サイトを見ている。 目的は、自分たちの場所をもつため。じぶんジカンの工房兼お店にできる場所を探してる。 そのなかで、ちょっと驚いていることがある。 それは、以前に比べて段違いに「心が動く物件」を見つけられるようになったこと。 毎週のように「こんな物件があったよ」「ここをこんなふうに使いたいよねえ」と盛り上がってしまうほど、すてきな物件が次から次へと見つかるのだ。 結婚してから8年間で4回も引っ越しているほどの引っ越し好き(?)なわたし達なので、

引っかかって、長く効く。

引っかかって、長く効くこと。 なんか花粉症薬の謳い文句みたいだけれどそうではなくて、わたしが何かをつくる上で目指している "理想のカタチ" だ。 誰かの頭や心に向けて何かを届けたいと思ったとき、それは言葉であれ物であれ、作用の方向性としてはふたつある。 ひとつは大きな衝撃とともに、瞬発的かつ劇的に効くこと。もうひとつは、小さな引っかかりで、地味に長く効くこと。 「瞬発的に劇的に効く」のほうが、華があると思う。人を惹きつける力も強い。本で言えば強い言葉で刺激する自己啓発