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中国のエンタメがどエラいことになってて僕は絶望感を感じる

皆さんこんにちは、文化人ぶってる山下智博です。

さあさあ、ちょっと仕事の隙間を縫って今中国の色んなバラエティをウォッチしているのですが、どエライことになってるなぁと思って文章にしてまとめておこうと思いました。

そもそも中国バラエティを研究しようとしても”そもそもムリゲー”という話をしましょう。

まず番組の長さが1話90分、長いやつは1話180分×10話。人気のものはシーズン2とか3も出てますからしっかり楽しもうと思っても時間が足りないw まさに愛を試されますww ほんでもって、多くが実力勝負でサバイバルして淘汰されていくシステムなので出演者が多いw しかも年間で生まれてくる番組が多いのなんのって。あ、ちなみにこれ仲良くしてるIP Forwardさんという会社の資料をお借りしてきました。2019年のランキングです。

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現在オリジナルバラエティを作っているのは「爱奇艺」「优酷」「腾讯」「芒果」「bilibili」「西瓜」などのプラットフォームで、もちろんテレビ局も作ります。テレビとネットプラットフォームも共同で作ったりするから年間数百本になりますし競争が激しいのなんのって。

何を言いたいかと言えば「時間が追い付かない」。

外国人で中国ネットバラエティの専門家という名乗る人が居たら結構怪しいと思いますw 少なくとも僕はそう名乗れないし、ビリビリの専門家と言われても自信をもって言えないくらいにそれぞれのプラットフォームが多様化しています。僕が調子乗って何か言うと中国では「そうじゃねぇよ!」と総ツッコミが来るのが目に見えてますw

ぶっちゃけ白状しますと、2016年くらいの中国バラエティは正直見てられなかったんですね。勝てる!と思って僕も自分で番組作ったりして、ビリビリの中では良い勝負できてたんですよ。シリーズ累計2000万回再生出たり。

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でも4年経って改めて今のチャイナバラエティ見るともう「型」になってる。海外のモデルをうまく取り入れて既に自国民を楽しませることに成功している。番組の作り方は韓国風なんだけど、予算も多いし規模もデカいし人のレベルも高い。これもういっぱしの外国人が「あーしろこーしろ」って言えるようなレベルにないなという敗北感が漂ってます。

僕元々日本のバラエティをうまく中国向けにアレンジして輸出しようと色々頑張っていたんですが、時間とは残酷なもので、一人焦って中国で貯めたお金突っ込んで自らバラエティ10数本作ってたあの時とは、もう何もかも状況が違ってしまいました。

何とか成果を日本の人に見せて共感してもらって、中国展開を一緒に冒険してくれる方を沢山集めようとしたんだけど、そこを動かせるような「大きな資金」とビジネスマンとしての中国での「交渉力」が僕には欠けていたんですよねぇ。あと僕個人の「影響力」と「語学力」も、バラエティの主役張るほど十分じゃなかった。全部足りない。。全部足りなかったぁぁぁぁ!!

イキってインフルエンサーの枠から抜け出そうと外の世界に出たらボロクソに叩きのめされましたw インフルエンサー以外の仕事に相当時間もぶっこんでいるのでインフルエンサーとして輝ける時間ももうそんなに長くはないでしょう。僕は僕で結構残酷な現実と向き合っていますw

でもありがたいことにようやく少しずつですが「協力したい」「中国に挑戦したいから手伝ってくれ」と言ってくれる大物の仲間が増えてきました。

海外に打って出るためには「コンテンツ」が必要です。そしてそこで輝く「スター」が必要です。本当に一流の人が本気で立ち向かわないと敵わないですし、一流の人をもってしても負けることだってありえます。そもそもまずは僕が一流の人を本気にさせなきゃないw

僕は正直映画の主演をやりたい訳でもないし女の子にキャーキャー言われたい訳でもないのです。何か日本のコンテンツやカルチャーが海外で多くの人に愛されて、同じ労力をかけて作られたクリエイティブが、分母1億じゃなくて10億の世界に、30億の世界に、70億の世界に届くような仕組みを作れたら良いなと願っているのです。

まだまだ能力足りなくて落ち込むことが多いですが、こればかりはチームで挑まなければならないと思います。

2020年は中国のコンテンツがすごく進化していることを目の当たりにしました。この進化スピードを考えると僕も考え方を変えなきゃなぁと思い、まずは文章にしました。業界の方のどなたかの目に触れることを信じて。

あ!そうだ!

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