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殴ってくる外国人に優しくしたら人生変わった話

オリンピック選手や海外の記者が日本礼賛のコメントをSNSで発信している様子が流れてきますが、とても嬉しいですよね。

我々一般人は海外アスリートの皆さんと直接触れ合うことはありませんが、直接触れ合った人たちが優しくしてくれたので、アスリートの皆さんもその気持ちに応えてくれたのだとと思います。外国との交流の理想的な形だと思いますし、一般人の間でもこうあって欲しいなーと思いながら文章を書いています。

今日は外国人に優しくすると、巡り巡って良い事が起こる(可能性が高いw)よ!という話を、外国人の目線も交えてしていきたいと思います。なぜなら私は中国ですっと外国人やってたのでw

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まずですね、外国人と言う存在はなかなかに孤独でもどかしいものですw

海外生活を何年もしたところでルール上冷遇されることも多いですし、かと言ってその国のルールが嫌なら「じゃあ帰れば?」で一蹴されますし、言葉も違えば生活習慣も違うし、情報収集の効率も滅茶苦茶低い中で生活していく必要があります。現地の人よりゲーム難度が高いんですよねぇ(遠い目)

中には親の事情や会社の事情で自分の意思とは無関係に外国に放り出される人だっています。そこで差別や嫌がらせを受けてその国のこと嫌いになった人も多く知っています。でもそんな環境下だからこそ、そんな外国人に優しくしてくれる人に出会った時に感動するんですよね。

罵詈雑言を浴びせるのもその国の人で、困った時や辛い時に助けてくれるのもその国の人。深く入り込めば込むほど、国籍ではなく個人を見て、その人に優しくしてもらった分優しくしてあげたいなと思うのが人間の性だと思うのです。

僕も中国に渡って日本人と言う国籍故に罵詈雑言を受けた際に「ああ、これ自分が10代に経験してたらメンタル持たなかったなぁ」としんみり感じたことがあります。でも「日本のこと悪く言う奴も多いけど、お前のこと好きな人も多いからどうか気にしないでね」と言う趣旨のDMもたくさんもらいました。

僕が中国と日本の間でなんとか結果出したいなぁと思うのは、無名だった僕を必要としてくれて、かつ挫折しそうな時も励ましてくれる日本文化が好きな現地のファンが優しくしてくれたからです。

超救われましたし、僕もその気持ちに正面から向って優しくできたので、多少は殴られつつも人生変わるくらい中国で有名になれたのだと思っています。変な話、現地のファンがいなくなれば僕はただただ国籍disを受けるサンドバッグになるので、そうなったらもう日中の交流諦めて故郷の北海道で静かに暮らす予定ですw

外国に住む日本人も日本に住む外国人も、僕と似たような経験はあるでしょうし、ましてやその国が好きで海を越えたはずなのにボッコボコに殴られるのは切なすぎる。僕の中国のファンの中にも、日本が好きで留学来たけど人間関係うまくいかないと打ち明けてくれる人もいて、どうしたものかと頭を悩ませていました。

そこで数年前から私は、ゼロにはならないかもしれないけど、そういう摩擦を減らしたいなぁと思って行動しはじめました。

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その最たるものがテレビ朝日さんの「ブイ子のバズっちゃいな!」です。

中国の脱力系の情報や職人芸を地上波に乗せて発信する、という文化情報発信の取り組みは少なからず日中の間で活動する人の心を癒しているんじゃないかと思っています。

僕の話で恐縮ですが、国と国の話って民間人にはどうにも解決できないんですが、その国の文化が好きと言って近寄ってくる人と交流できることで救われることってあると思うんですよね。「日本の○○ってどうなってるの?」「日本の学校は本当にみんな○○なの?」と言う話から、非常に良い交流が生まれていきます。

長らく「日本→中国」の情報発信は行われてきましたが、逆は正直そうでもありません。クリエイティブのレベルがそこまで高くなかったというのはありますが、ここ数年は目を見張るものがありますし、実際に良いものがどんどん生まれてきています。

我々日本人も破竹の勢いで発展する中国の内情を知るために「中国→日本」の情報発信がここにきて大事だと思いますし、中国文化に興味を持つ人が増えてくれれば、自ずと民間人の良質な交流も増えていくのではないかと思っています。

僕は中国の日本好きに優しくされ支えられてきたこともあり、やはり二国間で「何かを作りたいな」「双方の国の人たちへ恩返ししたいな」と思いますし、同様にそんな僕(というか日本文化)に夢中になってくれた中国のファンのみんなに、特に日本好きで日本に移り住んできた彼らに何かできないかなと、ここ数年ずっと考えています。

僕のファンは日本に留学している人や留学していた、ないしは留学予定の人が多いです。様々な理由があるでしょうが、日本が好きで留学に来てくれる人も多いです。ただ、そんな友好的な彼ら彼女らが、国籍のことで差別をされて日本に失望して帰って欲しくないなと思うのです。

その結果が「中国→日本」の情報発信です。

「中国面白いね!」「中国始まったなww」みたいなコメントが溢れるくらいに、ソフト面で相手国の力を認められるようになれば、多少は現状は良くなるのかなーと思うのです。

僕は中国に住んでいたので中国のことしか語れませんが、もちろんこの話は中国に限った話ではありません。まだ情報が多くないインドや中東の国々、アフリカの国々の文化に触れ、彼らに優しくして優しくれることで多くの日本人が知らない世界に誘ってくれるでしょうし、楽しみながら異文化交流していくことに価値があると思います。もしかしたらあなたがその国で中国でバズった僕のようにバズる可能性すらあります!笑

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国内市場が縮小していくことが明白な日本において、海外との付き合い方というのを考え直す必要があると思います。海の向こうの知らない世界をポジティブに楽しみ、向こうからやってきた人に敬意を表しながら優しく振る舞い、優しさを返してくれた人と仲良くなって沢山吸収する。頭の中お花畑みたいですが、そんなことがたくさん起こってほしいなと思っています。

そして僕がそうであったように、相手国の文化を好きになって自国に戻った人は、二国間を繋ぐ仕事をしたいと思う可能性が高いのです。日本のグローバル化を見据えた時に、この貴重な日本好きの外国人と言うレア人材に優しくしてあげて欲しいのです。

多くの人は優しくされたことを忘れませんし、恩義に感じますし、そのエピソードを自分の周りの人に伝えてくれるでしょう。そんな海外へ日本のポジティブニュースを発信してくれる民間インフルエンサーをもっと増やしてネットワーキングしていくと、様々な化学反応が生まれるはずです。ただ、まずはその膨大な分母がなければ、将来国境を跨いで活躍する文化人やビジネスマンが生まれることはありません。

相手に搾り取られることは避ける必要がありますが、ポジティブな感情を増やさないことには何も始まりません。言い換えれば、優しくするって言うのは原本のかからない投資のようなものです。無理ない範囲でどんどん優しくしましょうw

そんな二国間のバックグラウンドを持つ「中間人」なる人が、様々な国を跨いで活躍しまくることを夢見ています。今やYouTubeもあり、超個人的な国際交流がそのままコンテンツにすらなりえる時代です。コロナ禍で海外が遠くなった今、周りにいる外国人に優しくしてみると違う世界線が見られるかもしれません。

綺麗事みたいで自分気持ち悪いなぁと思ったりもしますが、そんなわけもあって私はまず日本に住んでいる日本好きの中国の方を一生懸命応援して優しくしていきたいと思っている次第です。

願わくば将来、中国以外の外国の文化にも触れたいし、そんな「いろんな国の文化や人などの情報を面白く紹介するメディア」を作っていきたいなと思います!


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