198　値上げの春

何か新しいものを買うとき、地元のものをあえて選ぶようにしている。
もしかしたらそれは相場からみて高めかもしれないが、地元の産業が少しでも潤ってほしいという思いがある。
あとは、自分自身が大手企業勤務ではなく、地元で泥臭く働いている人だから、同じような立場の企業を応援したいと言う気持ちも込められている。

数日前電気の供給会社からメールを受け取った。
昨年引っ越すときに、「地元に本社のある電力供給会社」という基準で選んだ会社だ。

「ヨーロッパの天然ガス市場の大暴騰を受けて日本の電力先物、電力卸売市場、天然ガスを発電燃料とする発電所からの買取価格が、昨年より一段と高値をつけてしまいました。その後も電力卸売市場が昨年比の2倍-5倍の値段をつけていることから『格安でんき』の料金を維持していくことが困難となりました。このままでは1.5倍から2倍近い大幅値上げをしなければならない状況となり、他の電力会社様の方が圧倒的に安くなることから令和4年4月30日をもって、全エリア、全メニュー供給を停止致します。」

電力会社も倒産するのか…
取り急ぎ、この会社が傘下に入るという親会社へ登録した。
アクセスが集中しているのと、新年度も関係しているのか、
仮受付が本受付になるのに時間がかかりそう。

小さい会社が吸収されて、
物を売る側がだんだん力をつけていって、
価格競争をする必要がなくなっていって、
生活はどうなるのだろう。
この中で頭を使って生き抜いていかなければならない。