悪のゲーミフィケーション~書籍「スマホ脳」より
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悪のゲーミフィケーション~書籍「スマホ脳」より

 こんにちは。ゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。

私のやっているゲーミフィケーション講座の「身の回りのゲーミフィケーションを見つける」ワークで、受講者からのよく出る回答が「SNS」です。

「SNS」を、ゲーミフィケーション3要素で分析すると、
<能動的な参加>・・・書いても書かなくても良い
<達成可能な目標設定>・・・写真を上げるだけ、100数十文字を書くだけ。いいね!押すだけ
<称賛の演出>・・・いいね!やレスが付く

さらにもっとも大事なのは、
★<即時フィードバック>・・・すぐに、いいね!、すぐにレスが付く

スマホ、SNSのゲーミフィケーションの一番の特徴が「即時フィードバック」。これが最強です! SNSがこれだけはやっている理由はゲーミフィケーションだと言えるのですが、反面、良くない部分もあります。

それは「悪のゲーミフィケーション」ともいえる、スマホ中毒、SNS中毒です。
それについて解説してある書籍を紹介します。


『スマホ脳 (新潮新書、2020、アンデシュ・ハンセン著、久山 葉子翻訳)


内容(「BOOK」データベースより)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。

歩きスマホ

「歩きスマホの人は、なぜ歩きながらでもスマホをいじっているのか?」

脳がスマホにハッキングされているのに、自分では気づいていない。。。


集中を削ぐスマホ

「勉強(仕事)に集中すべき状態なのに、なぜスマホに手が伸びてしまうのか?」(これは、私にも覚えが。。。)

脳がスマホにハッキングされているのに、自分では気づいていない。。。

著者は、スウェーデンの精神科医です。

私自身も一日平均3時間ほどをスマホをいじって過ごしています。
SNSは、InstagramとFacebookだけにしぼって使っているし、スマホゲームはまったくやらなくてもの数字です。


著者が述べる現状の危険性です。

・スウェーデンでは、大人の9人に1人以上が抗うつ剤を服用している。

・ポケットからスマホを取り出すたびに、自分の意志で取り出したと思っているならそれは大間違いだ。フェイスブックやスナップショット、インスタグラムを運営する企業は、私たちの脳の報酬系をハッキングすることに成功したのだ。


10万年の人類の歴史からみたドーパミンの機能です。

・10万年前の人類の突然変異、甘い果実を食べると脳にドーパミンが分泌される。木になっている果実を全部食べてしまいたいという激しい欲求を感じる、それによって、生き延びる確率が高くなった。

・お腹が空いているときにテーブルに食べ物が出てきたら、それを見ているだけでドーパミンの量が増える。ドーパミンはあなたに対してささやく。「さあ、これに集中しろ」。


ドーパミンを使って、SNSがあなたを惹きつける仕掛けです。

・報酬の与え方。2回に1回の頻度の時に最もドーパミンが放出された。毎回の方が低い。

・ドーパミンの最重要課題は、人間に行動する動機を与えること。
「もしかしたら」がスマホを欲させる

・集中を分散させて現れるものすべてに素早く反応すること。

・スマホは一日300回「ドーパミン注射」をしてあなたに頼んでいる。スマホの画面を見てくれと。
授業中でも仕事中でもスマホのことを忘れられない。
10分間隔で新しい体験と報酬を与えてくれるシステム。

・スマホを強制的に手放した被験者、ほんの10分でストレスホルモン「コルチゾールのレベルがアップする。


私に一番刺さったのは、この部分です。
SNSプラットフォーマーがなぜあんなに儲かっているのか?

★フェイスブック、スナップショット、ツイッター各社の製品は、あなたが自由にメッセージや画像をシェアし、デジタル承認欲求を満たすプラットフォーㇺ、そのものではない。「あなたの注目」こそが、彼らの製品なのだ。それを様々な広告主に転売できるよう、メッセージや画像、デジタル承認を使って注目を引く。無料で使えてラッキーと思っていたら、大間違いなのだ。

例えば、Googleの親会社であるAlphabetは、売上の多くを広告に頼っている。YouTubeを含むさまざまなコンテンツの広告売上高は、全体の70.4%に及ぶ。そうです。

・フェイスブックの元副社長チャマス・パリハピティヤ氏
「SNSが人々に与えた影響を悔いている」
「私たちが作り出したのは、短絡的なドーパミンを原動力にした、永遠に続くフィードバックのループだ。それが既存の社会機能を壊してしまった」

・フェイスブックの初代CEOシェーン・パーカー氏
「同社が人間の心の脆弱性を利用した」
「子どもの脳への影響は神のみぞ知る」


スマホやSNSはとても便利で楽しいものです。が、なぜそんなに便利で楽しいものが無料なのか? を疑いましょう。

SF映画の様に、脳をハックされた人間は、自分で行動していると思っているけど、悪魔に操られているのです。

「便利=幸せ」を疑うことが、より人間らしく生きるためのヒントだと思っています。


この本には、スマホが子どもに与える影響、運動の重要性など、とても興味深いことも書かれています。ぜひ、お読みください。

(おわり)

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#日本ゲーミフィケーション協会 #スマホ脳 #脳をハッキング

執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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