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ゲーミフィケーション実践者のインタビュー

 ゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。

 1/15~2/28、Twitter上で開催された「みんなのゲーミフィケーション コンテスト」では、ダイエット・勉強・掃除などなかなか続かないことを、楽しく継続する方法に多くのアイデアが寄せられ、最優秀賞、優秀賞が発表されました。
https://jgamifa.jp/gamicon

どんな方が、ゲーミフィケーションを実践しているのが知りたくて、オンラインでお話をお聞きしました。

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家族のワクワク生み出すゲーミフィケーション

 1人目は、
「6歳と3歳時の子どもに片付けてもらうため、番号くじを作成→抽選箱に入れる。100円ショップのウォールポケットカレンダーに番号割り振り各々に大好きな仮面ライダーカードを入れる。片付け毎にくじ→カードget→言わなくても片付けしてくれるようになった。」
で、最優秀賞を受賞された「金光メイカ」さんです。

Q1.簡単なプロフィール

 岡山県在住の団体職員です。以前の2人の息子とのゲーミフィケーションを紹介しました。


Q2.最初にゲーミフィケーション(楽しい仕掛け)を実践し始めたきっかけは?

 母親の影響が大きいと思います。子どもの頃、母とでかけるとその帰りは かならずじゃんけんグリコをして帰るのがすごく楽しかったことを覚えています。
また、言いつけられてするお手伝いではなく、自主的に行ったお手伝いに(玄関の掃除、お風呂の掃除、部屋の掃除など)ポイントを付けてくれて(1回1ポイント100円)、ポイントがたまったときにファミコンのゲームソフトとか買ってもらっていました。

※金光さん自身の子どもの頃の楽しかった仕掛けが、ルーツだったんですね。

また、最優秀賞の受賞のコメントでも書かせてもらいましたが、駄菓子屋のくじ付きお菓子にはいつもワクワクさせられましたので、子どもの片付けに取り入れました。


Q3.他にもどんなことにゲーミフィケーションを活用していますか?

電柱おんぶじゃんけん
子どもが幼稚園に行きたがらない→家から幼稚園に向かう道中の電柱を見つけたら→電柱の前でじゃんけん→①子どもが勝てば次の電柱までおんぶして進む。②子どもが負けたら次の電柱まで歩いていく③繰り返して幼稚園までいく。どっちが多くじゃんけんに勝ったかで勝敗を決める。
じゃんけんに勝って喜び、負けたら早く次のじゃんけんをしたいので次の電柱まで走ります。毎日の送り迎えが楽しくなったみたいで、幼稚園に行きたがるようになりました。

マンホールスーパーマリオ
幼稚園の道中のマンホールを見つけたら、マリオのようにジャンプして飛び越す。私は子供の手をもってより大きくジャンプできるように補助する。そしてジャンプの際は「ぴよーん!」というジャンプ音を発してマリオ感を出すw
マンホールを目指し「早く早く」と幼稚園に行ってくれました。

地域の清掃活動(クリーン大作戦)
子どもたちと一緒にゴミ拾いをしたが、一番多くゴミを拾った人が勝ちとするゲームをしました。そしてゲームの参加賞としてアイスを、一番多くゴミを拾った人には一等賞としてジュースを!子どもたちは先を争って、一つの取りこぼしもなくゴミを拾ってくれました。

Q4.周りの人にゲーミフィケーションを啓蒙したりしていますか?
Q5. ゲーミフィケーションが広まれば、どんな世の中になると思いますか?

特に啓蒙はしていませんが、世の中の人、皆がゲーミフィケーションを意識するといろいろなことが楽しくなるような気がしますね!地域の町内会活動、学校のPTA活動やボランティア活動などに生かせるアイディアがあるといいなあ!

Q6.このコンテストや、本協会を知ったきっかけは?

 Twitterを使っているときにどなたかのコンテストのリツイートを見てです。ゲーミフィケーションという言葉はそのときはじめて知りました。

Q7.ゲーミフィケーションをより広く知ってもらうために、どんなことを本協会がやるべきだと思いますか?

懸賞付きのコンテストを継続していただきたいです。
そしてノウハウ集やおもしろくなるしかけ、ヒントが満載の情報を発信してもらいたいです。
前述しましたが、地域の町内会活動、学校のPTA活動などに生かせるアイディアがあるといいなあと思います!

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子どもが楽しめる工夫で、テストの平均点もアップ


 2人目は、
「100マス計算が早くできた子に追加課題を面倒がる子がいるので
・ポイント制
・追加課題に加算ポイント
・成長の可視化
を導入。
課題完了でも、追加課題でもポイント。一定ポイントでシール。計算速度の向上を実感しつつ、モチベーションもアップ!」
で、優秀賞を受賞された「いっしー@中学国語→小学校」さんです。


Q1.簡単なプロフィール

 中学校の国語教員→小学校教員。小さい頃からゲームやマンガが好き。

Q2.最初にゲーミフィケーション(楽しい仕掛け)を実践し始めたきっかけは?

 中学校で国文法を指導する際、嫌がる生徒がたくさんいました。何とかして生徒が楽しめる授業をしたいなと思って、マンガと国文法を組み合わせたプリントを創ったら大ヒット。テストの平均点もベテランの先生のクラスよりも高くなりました。
 それをきっかけに子どもが楽しめる工夫を考えるようになりました。

Q3.他にもどんなことにゲーミフィケーションを活用していますか?

 自分の仕事の効率化にも活用しています。テストの丸付けをするにしても、1枚のテストに何秒かかるかを測定し、全部の丸付けが終わるまでの時間を予測します。それより早くできたらご褒美にプリンを食べられるルールを決めました。数字という具体的な目標ができ、ご褒美のプリンへのモチベーションもあり、早く仕事を終えられるようになりました。

Q4.周りの人にゲーミフィケーションを啓蒙したりしていますか?

 Twitter、教員の勉強会などでゲーミフィケーションを取り入れた工夫を紹介しています。

Q5. ゲーミフィケーションが広まれば、どんな世の中になると思いますか?

 ストレスが減って、みんなが過ごしやすい社会になると思います。ゲーミフィケーションを取り入れることでしんどいことが楽しくできるようになるし、成果も上がりやすくなります。いろんなところでこの考えが使われたらいいなと思います。

Q6.このコンテストや、本協会を知ったきっかけは?

 Twitterで日本ゲーミフィケーション協会様のツイートを見て知りました。

Q7.ゲーミフィケーションをより広く知ってもらうために、どんなことを本協会がやるべきだと思いますか?

 今回のようなコンテストはゲーミフィケーションを広める一つのきっかけになると思います。さらに、みんなが便利に感じる工夫を世に出せばもっと広がると思います。
例えば、駅にある各駅の会談やエレベーターの位置を示した図。あることでみんなが便利に感じますし、駅は全国にありますし、電車を使う人はたくさんいます。このようなアイディアを世に出すことができれば、一気に広がるのかと思います。

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快くインタビューにお答え頂きありがとうございました。

2人のお話を聞くと、子育てや授業をうまく行う試行錯誤の中で、相手をワクワクさせる工夫に行きついたことが分かります。

日本中には、ゲーミフィケーションという言葉は知らなくても、ワクワクの工夫の実践者が数多くいると思われます。

我々は、その知見を共有し、さらなる実践者を増やすために、今回の「ゲーミフィケーションコンテスト」の様な試みを、続けて行きたいと考えてします。ご支援ください!!


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執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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