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稲木ジョージ氏が仕掛ける新しい金継ぎジュエリー「MILAMORE」

※背景画像の出典はWWD https://www.wwdjapan.com/articles/1117174 

衝撃を受けました。

まずはこの動画をご覧ください。

流ちょうな英語はもちろんですが、

ジュエリーの発表でこれほど明確にコンセプトを打ち出したリリースは初めてのような気がします。

日本の伝統文化というだけではない、最先端のジュエリーを海外にも向けて自分の言葉で発信しているのが印象に残ります。

それに、マザーオブパールを漆で金継ぎにしたジュエリーなんてみたことがない!

ブランド名「MILAMORE」の由来のMILAとは稲木氏のフィリピンのお祖母様(育ての親)+AMORE(イタリア語の「愛」)との造語だそう。

(ブランド商標のセミナーなどでもつねづね、造語は最強という話をするのですが、Jplatpat確認したらちゃんと2019年に商標登録もされていました。14類と35類で名義会社が異なるのが気になりましたが。)

アパレル業界で実力をつけたクリエイティブディレクターがジュエリーを手がけるとこんなおもしろいことになるのか!というワクワクを感じました。

これまですばらしい技法を持ったジュエリー作家さんは数あれど、やはり言葉の壁、いやむしろ語学よりもフットワークの軽さや根性が足りないためにいまいちブランドとして伸び悩んでいるのも見ていたので、こういうクリエイティブディレクターがジュエリー業界に参入してくれたのはありがたいなと思いました。

お恥ずかしながら、アパレル業界で超有名なインフルエンサーでもある稲木氏についてほとんど知らなかったので、ネットで出ているほとんどの記事と著書「ニューヨークが教えてくれた『自分らしさ』の磨き方」(宝島社2017年)もあわてて拝読させていただきました。

以下はブックレビューです。

同著の中で印象に残ったのは、名古屋の大学生の頃、コメ兵で宝石販売のアルバイトをしていたというエピソード(P21)。名古屋が拠点の日本最大のラグジュアリーリユース業界で見る目を鍛えられたんだなと思います。

あとは、デジタル/SNSマーケティングの第一人者のようなイメージがありますが、意外にも情報収集にはなるべく足をはこび、人と直接対話して見聞きすることを重要視しているという点も印象に残りました。

最大の自己投資は、旅とファッション・ウィークに行くことだ、とも。

ファッションショーやパーティに行けば、どのような人たちが来ていて、ブランドがどのように演出を施したか、どのように制作物が作られているか。自分の五感と肌で感じ取り、間近でリサーチと勉強ができる。あらゆる要素を吸収できる。それをニューヨークに持って帰って、自分なりに咀嚼し、「ニューヨークではこのやり方、日本ではこういうやり方が合うのではないか?」と仕事に応用してみる。そこで活用できて初めて、かけた費用の価値がある効果となる。(中略)このご時世、ブランドや会社が溢れるほどある。だから、どうやってほかの会社や人材と差別化できるかこの「自己投資」から得た感覚を生かし、自分にしか提供できないアイデアによって、それを実現する。(P111~112)

若い世代の方の書いた著書だからと侮るなかれ。

商品画像やイベント告知だけのマンネリなPRになっているジュエラーの方は、ぜひ一読することをおすすめします。きっとエネルギーをもらえるはずです。

今後も稲木氏がジュエリーブランドを手がけることがあれば、いつかどこかでお会いできることでしょう。

それまで私もリーガルディレクターとしての実力を蓄えておきます。

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人形町のジュエリー弁護士⚖️ ジュエリーコーディネーター(JJA-JC2/GIA-AJP)💍 ウオッチコーディネーター(CWC) パールエキスパート(SA) 法律サービスの面から宝飾文化の発展に貢献する💎 https://jewelryandlaw.com
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