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カメラ

ようやくカメラを買った。ニコンのZfcだ。昨年の夏に発売したばかりのミラーレス一眼である。デジタル一眼レフが欲しかったのだが気になっていたモデルは生産数を絞っているようで、ビックカメラの店員によると最短でも6月納品だとのことだったので、いま、勢いのあるうちに手に入れたいとその場では引き下がり、代替の機種を探して決めた。たかだか3ヶ月ほども待てずに決めてしまったのだが、この前「クルマの自動運転ってどこまで進んでいるんだろう。人を殺したくないから早く完全自動運転が実現してほしいなあ」とトヨタの公式を眺めていたら、ランドクルーザーが今からの発注で"4年待ち"と注意書きがされていた。よっぽど金銭面で余裕があり、かつ今後4年間生きている自信のあるおろかものしか手を出さないのだろうが、天下のトヨタが採算の取れない商売をするとは考えにくいから、世の中には案外おろかものがその辺をうろついているらしい。私もヤケで今からランクルを発注して、4年後に届くまでに南米に飛ぶことにした。駐車場も契約しておくので、近所にお住まいの方は好きに乗っていいですよ。

カメラの話に戻る。単焦点レンズのスターターキットだ。ズームレンズキットとの2択だったのだが、後者は品切れで、今すぐにでも手に入れたかったので単焦点を選んだ。つまりズームができないので、レンズ自体の持っている距離感に合わせなくてはならず、焦点距離の調整?やISO感度?といったマニュアル操作が楽しめるポイントらしい。

そんなわけで、YouTubeで撮影のコツをまとめた動画を視聴して勉強しているのだが、揃いも揃って「サブ機にぴったり」「カメラ初心者の女子にうってつけ」とレビューされている。こっちは、生涯メインのつもりでビックカメラのレジで青冷めながらキャッシュで購入した30代男性である。キャッシュの方がポイント還元率がいい。ボディやレンズ、アクセサリの組み合わせでは平気で3桁万飛ぶ世界だから憤ったところで適当にあしらわれておしまいなのだが。

今年に入り、梅、桃、桜、と見頃を迎えた花々を激写し、4月の下旬には藤棚を撮影しに行こうと目論んでいる。大阪にある大きめな公園といえば、長居公園や鶴見緑地、靱公園などがあるのだが、よく中年男性が、若い女性のポートレートを撮影している場面に出くわす。逆に、中年女性が若い男性を撮影しているのを見かけたことはない。なんらかの黒い金銭のやりとりのもとで中年男性は若い女性を撮影しているのだろうと勘繰ってしまう。男性の鼠色のジーパンの尻に目がけてついミドルキックを入れたくなる。が、ぐっとこらえ、この私こそは、花や鳥、星を愛すために我がZfcを活かしていきたい。


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