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もっと効果が良い意思決定の第一のコツを紹介!

はじめまして、どうも、ヘススです。

株式会社MakuakeでUXデザインをやってます。この記事は、 Makuake Advent Calendar 2020 17日目の記事になります。

数年前に認知心理学が気になってとても好きだった結果、今時点でまだ認知心理学に関する本を趣味で読み、UXを含めて仕事と個人の様々なところに認知心理学の概念を日々に応用してみようとしています。

ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?」という本を参考にしながら、今から説明しようとする「フレーム・フレーミング」ということの影響に関する以下の2点の質問に答えていきたいと思います。

1。どのように自分の意思決定の効果が既に減少されてる可能性がありますか?
2。どうすれば自分の意思決定がフレームに左右されなく客観的事実に対して意思決定できるか?

まずは、フレームとは?

フレームとは、ある事態・シチュエーションに意思決定 → 行動のきっかけになる情報の形式、構造、提示方法ということです。私たちの大半は、意思決定問題をフレームされたとおりに受け身的に受け止める。自分の選好が客観的事実ではなくフレームに左右されていることを気がついたり避けたりできると自分の意思決定の効果が必ずもっと高くなります。

具体的にどのようにフレームが意思決定の効果を減少できるかわかりやすくするためには、「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?」という本で参照される2件の研究事例を今から紹介します。

「8千円の芝居のチケット」研究事例

・ある女性が8千円の芝居のチケットを二枚買いました。ところが劇場に着いてバッグを開けるとチケットがありません。この女性はチケットを買い直すでしょうか?
・2ある女性が芝居を見ようと劇場へ行き、8千円のチケットを二枚買おうとしました。ところがバッグを開けると、チケット代として用意した1万6千円がなくなっていますただし、クレジットカードは持っています。この女性はチケットを買うでしょうか?

ファスト&スローという本から引用してる上記の1点目か、2点目か、いずれかの女性が実際にチケットを買う可能性が一番高いでしょうか?フレームはどういう風に両方の女性の意思決定は違うフレームに影響されてるでしょうか?本からの下記の説明で見てみましょう!

この問題のどちらか一方だけを見せられた被験者は、フレーミングに応じて考えるため質問1と2で異なる結論に達する。大半の人は、質問1では買わないだろうと答え、2では買うだろうと答える。これは、すでにおなじみの理由で説明がつく。この問題に関係があるのは、メンタル・アカウンティングとサンクコストの呪縛である。

ということで、この研究事例のフレームが意思決定に与える影響、フレーム自体、上記の残りの説明を理解できるため、まずは「メンタル・アカウンティング」と「サンクコスト」を短く説明してみましょう!

メンタル・アカウンティングに関しては、ダニエル・カーネマンの本から下記を引用します。

会計の世界とメンタル・アカウンティングとの類似性に長いこと魅せられてきた。メンタル・アカウンティングとはいわば「心理会計」のことで、私たちは日々の生活を切り盛りするためにこの会計方式を活用している。心理会計にもさまざまな勘定(アカウント)がある。私たちはお金を別々の勘定に仕訳しており、その中には物理的な勘定もあれば、頭の中だけでの勘定もある。たとえば日々の支出に充てる現金、とくに目的を定めない貯金、教育費に充当するための貯金、急な病気に備えた貯金、といった具合に実際にお金が必要になったとき、どの勘定から引き出してよいか、あなたの中ではきっちり序列が決まっている。このやり方は、家計の予算を決めておく、無駄な出費を減らす、ジムに通う時間を増やすといった、セルフコントロールのために活用される。

ということで、「心理会計にもさまざまな勘定がある」というと、普段人間が「〇〇」に対する意思決定して行動しようとする時には意思決定段階である風に行動すれば、「〇〇」のフレームに基づくカテゴリー・勘定(仕事の信頼度、人間関係の成功、芝居のチケットの全額など)に「損失」か「利得」か、どちらかになることを行動する前に検討して、損失になると思ったら損失回避に偏る行動します。

しかも、研究事例の結論に進めるために短く説明しようと言っていた「サンクコスト」という概念はこの研究事例に「損失回避に偏る行動します」ということに関係します。損失回避に偏る行動に関しては、2つの動機の相対的な強さを示すということもできる。すなわち、利得を手に入れようという動機よりも、損失を避けようとする動機のほうが強いのである。

一番気をつけるべきポイントは、フレームによって本当の「利得」が本当の「損失」に見えて損失回避のように行動してしまう可能性があるので、フレームに負けて利得を得る機会を失うようにならないため、今から本に書いてあるこの研究事例のフレームに負ける理由とフレームに負けない方法という説明と進めようと思っています。

この問題のどちらか一方だけを見せられた被験者は、フレーミングに応じて考えるため質問1と2で異なる結論に達する。大半の人は、質問1では買わないだろうと答え、2では買うだろうと答える。これは、すでにおなじみの理由で説明がつく。この問題に関係があるのは、メンタル・アカウンティングとサンクコストの呪縛である。フレームがちがえば、計上する勘定は異なり、損失の意味合いもそれに左右される。芝居のチケットをなくしてしまった場合、これは損失として「芝居」という勘定に計上される。もしチケットを改めて買えば、同じ芝居に倍払うことになり、芝居の価値に比して高すぎると感じられるだろう。これに対して現金をなくした場合には、一般的な「収入」の勘定に損失として計上されることになる。つまり芝居のパトロンとしてのこの女性は、本来より少しばかり貧しくなったわけである。では、可処分所得が少し減ったからといって、チケットを買うという決定を覆すべきだろうか。大半の回答者はそうは思わなかった。現金をなくした質問2のほうが、妥当な決定に至ったと言えよう。こちらが上よいフレーミングなのは、損失はサンクコストであり、サンクコストは無視すべきものだからである。これは、チケットをなくした場合にも当てはまる。過去の経緯は問題の判断とは無関係なのであって、考えるべきは、目の前にある買うか買わないかの選択とその結果だけである。つまり何をなくしたにせよ、いま関係のある事実は、この女性がバッグを開ける前よりもいささか貧しくなったということだけなのだ。

興味深いですね?
では、皆様は一番気になるかもしれないと思ってるところ、どうすれば自分の意思決定がフレームに左右されなく客観的事実に対して意思決定できるか?という質問に今から答えようとします。最初、下記は特にこの研究事例に対するダニエル・カーネマンのアドバイスにし、その後に様々なシチュエーションのフレームに負けないように日常生活にできると私が思ってることを結論のようにします。

だから、もしチケットをなくした人からアドバイスを求められたら、私はこう言うだろう。「もし同額の現金をなくしたのだとしたら、あなたはチケットを買い直しますか。もし答がイエスなら、迷わずチケットを買って芝居を楽しんでください」と。より広いフレーミングで考え、より一般的なメンタル・アカウントに計上すれば、おおむね妥当な決定に到達するものである。

結論

あるシチュエーション、事態、場合に意思決定して行動しなければならない時、そのシチュエーションのフレームに負けなくもっと効果が良い意思決定の効果が出来るため、その時に考える余裕時間があれば基本的に以下の二つの質問を自分に聞き考えてから行動すると、もっと効果が良い意思決定の効果が出来ると個人的に思います。

1。こうなった原因・理由をわかってる上で、どんな違う原因・理由であればまたこうなる可能性がありそうですか?
2。もしこうなった原因・理由は違ったら、行動しようと今思ってる風に行動するか?

という二つの質問を「意思決定する時に参考するべき事」のようなメモを携帯のメモアプリで保存し、今から出来る限り習慣になるまで意思決定する時に自分に聞き考えてから行動してみましょう。

長い記事なのにここまで読んでいただいてありがとうございました!


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そういえば、なぜ今回は「第一」のコツだったかというと、意思決定に関わるバイアス・偏り、要因などが多いから今度の記事を意思決定関連の違う概念・偏りに関わる第二のコツにしてこういった記事を書き続けようと思っています。

最後、この記事が好きだと思った方々にもしよろしければこの記事を「好き」に押したり自分のSNSでシェアしたりして頂けるととても幸いです。なぜかというと、他の人々にとってもこの記事内容が参考になるかもしれないと思ってるだけではなく、この記事をMakuake アドベントカレンダーの一番「いいね!」回数と「シェア」回数が出来た記事を書いた人がPS5をもらえる(笑)のでもしよければシェアよろしくお願い致します!

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