見出し画像

良心の呵責―私は罪のないドロボー?

私は、態度がふてぶてしいとよく言われる。だが、根は小心者だ
 
その証拠にクッキー1枚のせいで、昨日は1日中良心の呵責に苛まれてしまった。 

毎朝会社のカフェテリアで110円のコーヒーを1杯注文する。昨日は、バラで売られている1枚30円のクッキーを見つけてしまい、コーヒーと一緒に2枚のクッキーをレジに差し出した。
 
レジには140円の表示が。。
ん?安くない?「あれ?」と声がでた

レジの女性は淡々と紙コップにコーヒーを注いでいる。
あまりに自然の流れで、私もその流れに合わせて支払いを済ませる。 

ラッキー!30円得しちゃった!!
(お金に困っているわけではない)

コーヒーとクッキー2枚を両手で包みこみ、足早に自分のデスクに戻る。
 
クッキー1枚分のお支払いをせずに持ってきてしまった。仕事に集中しなければいけないのに、モヤモヤ感が止まらない

悪意はないものの、急にドロボーになった気分だ。
 
今から30円を払いに行こうか、と考えながらも、もしレジの女性が気付いていたとして、その場で言い出せなかった私を軽蔑の目でみるのではないか、なんて想像してしまい勇気がでない。 

たかが30円で一瞬でも喜んでしまった自分を恥じる

なんてせこい人間なんだ。小学生の時は10円玉を拾ったら交番に届ける子供だったはずだ。 

日ごろの買い物でもそこまで細かく値札はみないのに。。なんであんなことしちゃったんだろう。 

普通に払っていれば良かった
 
なんだか30円分をはるかに超える羞恥心をもってきてしまったようで、逆に損した気分になる。 

今日これから、お金を返しに行こう。
 
やっぱり、私は小心者だな。
 
いや、そうじゃなくて正直者なんだ、と自分に言い聞かせる。 

https://x.com/ATF_TOKYO

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?