星の王子さま

星の王子さまは昔フランス語の授業で読んだことがあった。当時はフランス語を読みながらその意味を理解することで私のワーキングメモリーはオーバーヒートしてた。そんな状態で、物語のメッセージや隠喩について考えるのは無理な話で、ずっと気になっていた、みんなが星の王子さまを絶賛する理由はわからないままだった。

どうして今日なのかはわからないけど、私は今日星の王子さまを読み返した。本にはフランス語と日本語訳が載っていたので今回は日本語で読んだ。

結局、みんながあれほど絶賛する理由はやっぱりわからないままだけど、それは私の考えがまだ深まっていないからかもしれない。

星の王子さまは主人公の心の中にいる無垢な部分、子どもの時の純粋な部分なんじゃないかって思う。大人になるにつれて、人は星の王子さまを見失う。世の中には色んな物事の見方があって、色んな人がいて、色んな情報を処理しているうちにきっと人は星の王子さまを見失ってしまうんだと思う。 もう一度星の王子さまを思い出して出会うことができたら、夜空に広がる星は違って見えてくるんじゃないかって思う。

きつねが言った。「ぼくたちは、心の目で見ない限り、何もはっきり見えないんだ」 「一番大切なものは、目に見えない」

自分が費やした時間の分だけ費やした対象が大切なものになる。星の王子さまの花はどこにでも咲いているような花だったけど、どこにも無い花だった。それは星の王子さまがその花を世話して星の王子さまにとって価値のある花にしたからだった。

特別珍しいものでも綺麗なものでもなくていい。大切なものはそれが特別だからじゃない、大切にするから特別になるんだってこと。

星の王子さまは結局見えない存在になるけど、主人公は星を見上げる度に星の王子さまを思い出すから、もう星の王子さまを見失うことはないと思う。 「大切なもの」のところに星の王子さまは帰っていった。同じように主人公もこれからは大切なものを見過ごさないんじゃないかな。

最後に星の王子さまが私のすぐ側にいたのは一体いつのことだろう。そう思いながら本を閉じた。

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色んなことに手出しすぎて意味がわからなくなってる。教育、認知科学、文学、芸術、起業に興味がある。英語教育をやってるけど、英語よりもクリティカルシンキングやライティングを教える方が好きだし得意。娘をホームスクール中。パートナーは変人。楽しいことはとりあえず何でも全部やってみる。
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