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2021/10/02

EveのEPを買った。
今日はその感想を書いていく。
後半はユニゾンの話になったけど。

1曲目 "群青讃歌"
正直私は青春を賛美するタイプの曲はあまり好きではない。
ノスタルジーを惹起させて「あの頃は輝いていた」なんて、相対的に今の価値を下げている気がしてしまって。
さらには (私も数は少ないとはいえ、恋愛を経験した身なのだが) 失恋を除いた恋愛の話なんてされたら辟易してしまう。
タイトルからはそんな雰囲気を感じていたので、1曲目はハズレかなと思いながら再生ボタンをタップした。
裏切られた。
いわゆる「青春」を胸に刻んで、力強くその先に広がるまっさらな未来に歩き出すような。
プロセカで何かに選ばれたらしいということは聞いていたが、私からは少し距離のあるカルチャーなので、曲も私にはウケないかなと思っていたらこれだ。
これほど爽やかな曲を聞けるとは夢にも思っていなかった。
サビの歌詞がお気に入り。

諦めてしまうほど この先沢山の
後悔が君を待ってるけど
もうない 迷いはしないよ
この傷も愛しく 思えてしまうほど
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
走れ その歩幅で 走れ 声轟かせてくれ
期待と不安を同じくらい抱きしめて
君と今を紡ぐ未来照らして

私も過去を振り返ってばかりいないで、未来を見なきゃな。
ついた傷もちゃんと愛してあげて、今を最良に、未来を希望溢れるものにしたいな。
そんな気持ちになる。

2曲目 "遊生夢死"
タイトルからは何か不穏な気配を感じた。
何せ夢が死ぬんだから。
当たったような気がする。
歌詞から考えるに、失恋ソングだろうか。
ただ綺麗なメロディーからあまり悲しさは感じなかった。
Eveの声の最高音が使われていたこの楽曲。
私はEveがそこまでの裏声を使うよりは、地声くらいの高さで歌っている時の方が好き。
MVの世界観が少し話題になっているので、そちらも覗いてみようかな。

3曲目 "夜は仄か"
シングルで買っていた曲で、大好きな曲だ。
こちらは最終的には「ただ何だか気分はいいみたいだ」と、別れだけでなく、それを含む人生全てを肯定的に捉えているイメージ。
それも好きだし、全体的な雰囲気が私を未だに魅了するのだ。
夏からずっとヘビロテしている。

4曲目 "いのちの食べ方 (DanceMix ver.)"
正直大きな変化はなかったけれど、どちらも同じくらい好き。

5曲目 "ドラマツルギー (Live Film ver.)"
変な話、このEPで一番気に入った曲。
Eveのライブに行ったことのない私は、これを聞くまで「Eveさんって実際に歌ったら実は下手かもしれない」という疑念がわずかにあった。
しかし、1番が終わるころには土下座したくなっていた。
確かに声は少しだけ違う、あくまで音源ではないと気づけるレベルに。
曲がもともと好きだということもあるけれど、私はこっちの方が声も音も好きかもしれない。
ヘビロテすること請け合いだ。

購入が少し遅れたけれど、買ってよかった。
Eveのことは変わらず追いかけていきたいな。
彼の世界は不思議だし、そこが面白い。
優しくも冷たい声で描かれるそれを、まだまだ見続けたいし、彼の歌から元気をもらいたい。


実は買う時、3曲目 "夜は仄か" をはじめ、EPがきちんとダウンロードされるか不安だった。
以前、ユニゾンの Catcher In The Spy というアルバムを買った際、(これは憶測の域を出ないけれど) その中にある "桜のあと" という曲をシングルで買っていたことが原因で、"天国と地獄"、"harmonized finale" 以外の曲は全てiPhone上から消えてしまった。
ダウンロードしなおそうにも、iTunes Store の表示は「購入済み」で、色んな方法を試しているけれど、元に戻ってくれない。(お金出して買ったのに!)
同じ経緯をたどっていた今回も何か起こるのではないかと思っていたけれど、今のところ不具合はないので一安心だ。

"夜は仄か" が無事だったのは嬉しいけれど、それだったら Catcher In The Spy も返してほしい。
あの中の "サイレンインザスパイ"、"シューゲイザースピーカー"、 "蒙昧termination"、"流れ星を撃ち落とせ"、"何かが変わりそう"、"黄昏インザスパイ" は今でも大好きなのに。
その中でも私は "流れ星を撃ち落とせ" がダントツでお気に入り。

かませ shooting shooting star どれだけ些細な可能性でもさ
届け shooting shooting star 託せるのは そう、今だけ
shooting shooting star どれだけ悲惨な時代だったとて
続く shooting shooting star 君の命は必要なんだよ
届け shooting shooting star 後戻りなんてできやしないから
今宵 shooting shooting star 遠くなる運命から100歩右

こんなにも背中を押してくれる言葉たちを、あんな最高に盛り上がるメロディーに乗せてくれる曲はない。
特に最後の「遠くなる運命から100歩右」は心が折れそうになった時にどれほど救われたか。
加えて「君の命は必要なんだよ」と言ってもらえると、私はすごく救われた気分になる。
そしてそして、前にも書いたが彼らの「運命を手中に収める」という考え方、生き方が私は大好きだ。
単純にカッコいいし、初詣に行ったりお守りを買っていたりするけれど、私もなるべく神に頼らずに生きていきたいという指針がある。

また聴きたいなあ。
何度でも聴きたいなあ。
Apple Store で直してもらえるのかな。
ダメだったらCDを探してみようかな。



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