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【人材コンサルタント向け ITエンジニア採用ノウハウ】見送りフィードバック編

私たちJELLYFISHのような人材紹介エージェントでは、日々転職を検討している候補者と、優秀な人材を採用したい企業とをマッチングさせ、両者によりよい『機会』を提供しています。

数多くの候補者からスクリーニングをし、企業での書類選考、面接、スキルテストなどの選考ステップを経て、マッチングが成立します。

もちろん両者共に求める要件がありますが、候補者は履歴書や職務経歴書、企業は募集要項に書ききるには限界がありますし、言語化できないものもあるでしょう。

選考において経験不足や人物像の違いなど、さまざまなミスマッチによるお見送りは避けられませんが、そのミスマッチを最小限にできる方法として『フィードバック』があります。

しかし我々エージェントでは、このフィードバックに関して大きな課題を抱えています。

それは、企業からのお見送りの連絡の中で明確なフィードバックがなく、その企業にとっての最適な人材はどんな人物像なのか、お見送りの結果を経てマッチングポイントを改善するための情報が掴めないということ。

そこで今回は、フィードバックの『課題』を3つと、『解決策』を2つお伝えいたします!


課題①企業とエージェント間のコミュニケーションの欠如

冒頭から大変恐縮ですが、、、企業選考後のエージェント間とのコミュニケーションは、本質的に不足していると感じています。

多くの企業が採用管理ツール(ATS)を通じ、選考結果についての詳細を述べず、不採用理由に「スキルのミスマッチ」や「経験不足」とだけ送るケースが見受けられます。

そうした場合何が困るのかというと、何が悪かったのかわからず、選考を志望した候補者へのご連絡も踏まえ、エージェントとしてその後のスクリーニング(ご紹介)に繋げるための改善ができなくなるのです。

そうすると、候補者のどの部分がなぜダメだったのかというフィードバックをいただけないまま、次も精度の低いマッチングで選んだ候補者を推薦することになってしまいます。

課題②フィードバックの重要性の把握不足

多くの企業がフィードバックそのものの重要性をよく理解していないのではないかと感じます。

フィードバックが得られなかった場合、次はどのような人を推薦すべきなのかが曖昧なまま、再度的外れな候補者をご紹介する可能性もあると思います。

これは、エージェントと企業の両方を阻害するデメリットとなっています。

例えば、、、

【具体的なフィードバックがない場合】

企業側:『ご経験不足でお見送りです。』

エージェント側:

・不足している経験とは何を指しているのか?年数?技術?業務?

 →ポイントが掴めないまま、再度同じような技術力や経験年数を持つ候補者の推薦を出す。

・どのような候補者を推薦すべきか不明瞭なため、候補者の推薦がしづらくなる。

【具体的なフィードバックがある場合】

企業側:『〇〇(候補者名)様は、弊社が求める開発経験はあるのですが、懸念点として上流工程のご経験が少なく、且つプロダクトの領域が弊社と大幅に異なり、即戦力としては見込めないため、お見送りとさせていただきます。』

エージェント側:具体的な懸念点が理解できたため、次回の候補者選びに活かせる!


フィードバックはエージェントだけでなく、候補者にとっても重要です。

一行のみであれば、候補者は「自分のどこが悪かったんだろう?経験年数は募集要項に満たしているのに…」と思い、不信感が募ります。


課題③時間などの様々な制約

もちろん、他にも考慮すべき要素があります。それは時間と手間です。

・詳細なフィードバックを書くのには時間がかかる
・面接担当者からフィードバックを回収しなければならない
・候補者の気持ちを傷つけないために、不採用理由を詳しく伝えない

上記のようなことを懸念とする人事担当者もいらっしゃるかもしれません。
これらの要因から、フィードバックの価値を低下させ、採用管理ツール(ATS)が大きなハードルを作り出していることも考えられるでしょう。


では、この問題解決のためにどのようにアプローチすべきなのでしょうか?
私たちJELLYFISH的解決策をご紹介します!


解決策①「なぜ」「何が」「どれくらい」マッチ・ミスマッチしたかを詳細に書く

メールや採用管理ツールという会社共通のものだと、複数人が読む可能性がありどこまで詳細を書いたらいいか、正直書きにくさもありますよね。分かります。。。

ただ、一行だけの不明瞭なメッセージでは次回以降の選考の改善がなされません。

候補者の良かった点、懸念点を書き、なぜこの候補者が選考に落ちたのか、合格したのかを詳しく記述することで、次の選考の質を高められます。

できるだけ面接やテストなどで見受けられた違和感や、ミスマッチだと思った箇所や項目を挙げると、自社の社員に求める技術力や経験などを比較した内容にすると納得感の出るフィードバックになります。

解決策②何でも話せる関係性の構築

選考結果の連絡だけでなく、条件変更の連絡などは日々のコミュニケーションが深く関わってくるでしょう。

一方で企業の立場からすると、多数あるエージェント全員に均等に連絡することは時間的にも難しいことも理解できます。

両者がより良いマッチング結果を出すために、それぞれが役割をしっかり果たし、重要なことは包み隠さず話せる関係性を構築していくことが何より大切ではないでしょうか。

JELLYFISHでも、担当者同士がSlackやMessangerなどのチャットアプリで日々のコミュニケーションをとっている例もあり、時間をかけずにコミュニケーションをとる工夫が見受けられます。


まとめ

フィードバックには手間と時間がかかりますし、せっかく紹介してくれたエージェント、そして選考を受けてくれた候補者を落ち込ませたくない、という思いから、重要性はわかっていてもどのようにフィードバックすればいいかわからない…。という方も多いと思います。

しかし、フィードバックをする企業としない企業とでは、採用成功率が違うことも事実です!

企業とエージェント、どちらか一方だけの努力ではとても難しい世界なのです、、、

是非これを読んでいただき、改善できる!と思えた場合には今後の採用結果にも大きな変化があるかもしれません!

エンジニア採用が厳しさを増す中ではありますがぜひエージェントと協力し、採用成功に向けて共に力をあわせて行けたらと思っています!

引き続き、エンジニア採用関連のネタの投稿を続けていきますので、よろしくお願いします!

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