丸太町ルヴォワール

著者:湊かなえ

講談社文庫

発行日:2009年11月5日
発行元:講談社BOX

<あらすじ>

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言するが、その痕跡はすべて消え失せていた。そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた、変幻自在の論客が丁々発止の応酬を繰り広げる私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。論語はその双竜会の被告となる。艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。