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2023年5月の記事一覧

緋い記憶

著者:高橋克彦 発行日:1991年10月1日 発行元:文藝春秋 <あらすじ> 生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「ねじれた記憶」など、粒よりの七篇を収録。痺れるように怖いのに、とてつもなく懐かしい

ハサミ男

著者:殊能将之 発行日:1999年8月5日 発行元:講談社ノベルス <あらすじ> 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

三国志(全13巻)

著者:北方謙三 発行日:1996年~1998年 発行元:角川春樹事務所 <あらすじ> 時は、後漢末の中国。政が乱れ賊の蔓延る世に、信義を貫く者があった。姓は劉、名は備、字は玄徳。その男と出会い、共に覇道を歩む決意をする関羽と張飛。黄巾賊が全土で蜂起するなか、劉備らはその闘いへ身を投じて行く。官軍として、黄巾軍討伐にあたる曹操。義勇兵に身を置き野望を馳せる孫堅。覇業を志す者たちが起ち、出会い、乱世に風を興す。激しくも哀切な興亡ドラマを雄渾華麗に謳いあげる、北方〈三国志〉第

伊豆の踊子

著者:川端康成 発行日:1927年3月20日 発行元:金星堂 <あらすじ> 旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほぐれるさまは、清冽さが漂う美しい青春の一瞬……。ほかに『禽獣』など3編を収録。

倒錯のロンド

著者:折原一 発行日:1989年7月1日 発行元:講談社 <あらすじ> 精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。―その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。

パイロットフィッシュ

著者:大崎善生 発行日:1001年10月1日 発行元:角川書店 <あらすじ> 人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない――。 午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった……。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。透明感あふれる文体で綴る至高のロングセラー青春小説。

黒蜥蜴

著者:江戸川乱歩 発行日:1934年 発行元:新潮社 <あらすじ> 社交界の花形にして暗黒街の女王、左の腕に黒蜥蜴の刺青をしているところから、その名も〈黒蜥蜴〉と呼ばれる美貌の女賊が、大阪の大富豪岩瀬家が所蔵する日本一のダイヤ「エジプトの星」とその愛娘を狙って、大胆にも明智小五郎に挑戦状を叩きつけてきた!妖艶な女怪盗と名探偵明智小五郎との頭脳戦は、いつしか立場の違いを越えた淡く切ない感情へと発展していく。 三島由紀夫の脚色による映画・演劇によって、さらにその名を天下に

レ・ミゼラブル

著者:ヴィクトル・ユゴー 発表年:1862年 翻訳:永山篤一 <あらすじ> 貧しいジャン・ヴァルジャンはパンを盗んだ罪で監獄に送りこまれて十数年ものあいだ苦しみ、さらに出所後も差別に悩まされる。しかし、ある司教に出会ったことで生まれ変わった彼は、まったくちがう人生を歩きはじめる。そして、不幸な美女ファンテーヌと出会い、彼女を救おうとするが、執拗に追いまわすジャヴェール警部が行く手に立ちふさがる!  あわただしい時代のなかで、貧しくても上昇志向でがんばっていた青年マリウ

ルームメイト

著者:今邑彩 発行日:1997年8月 発行元:中央公論社C★NOVELS <あらすじ> 私は彼女の事を何も知らなかったのか……? 大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが……。

桜の園

著者:アントン・チェーホフ 発表年:1904年 翻訳:小野理子 <あらすじ> 南ロシアの5月、美しく咲いた桜の園に5年ぶりに帰ってきた当主ラネーフスカヤ夫人。思い出に浸る彼女を喜び迎える屋敷の人びと。しかし、広大な領地はすでに抵当に入り、まもなく競売にかけられる運命にある。さまざまな思いの交錯するなか、いよいよその日がやって来た… チェーホフ最後の、そして最も愛されてきた戯曲。〈新訳〉

幸せの書-名探偵ヨギガンジーの心霊術

著者:泡坂妻夫 発行日:1987年7月31日 発行元:新潮文庫 <あらすじ> 驚愕! こんなことが出来るとは。 マジシャンでもある著者が企んだ、「紙の本ならでは」の仕掛け。 二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体〝惟霊(いれい)講会〟。超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。41字詰15行組みの何の変哲もない文庫サイズのその本には、実はある者の怪しげな企みが隠されていたのだ――。 マジシャンでもある著者が