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良い上司など存在しないのだ

私は上司を必ず嫌いになる。最初に良い上司だと思っても、年月を経ると嫌いになる。それはなぜか。

  1. 良い上司は環境の産物
    良い上司とは、上司とその時の環境の相性で決まる。その時の部署にいるメンバー、関係部署との関係、そして上司の上司との関係など様々な要因が偶然マッチするから良い上司が出来上がるのである。しかし、ある程度の規模の会社になると、異動で人が変わることなどは日常茶飯である。そしてメンバーが1人変わるだけでも全体の雰囲気が変わってしまうことはよくある。かつ避けられない。あなたが今、上司に恵まれているのであればそれは上司にとっての環境がよいからである。

  2. 上司にも上司がいる
    ワンマン企業の社長でもやらない限り、誰にでも上司は必ずいるはずである。あなたが嫌いなあの直属の上司にだって上司がいる。したがって、あなたの上司もあなたと同じように上司に泣かされたり、上司を嫌ったりムカついたりするのである。あなたが上司を嫌いであるならば、あなたの上司とその上の上司の仲が険悪である可能性が高い。上司も上司との関係に悩んでいるから、または上司の上司があなたの上司に仕事の無茶ぶりなどをするから、あなたの上司もあなたに無茶ぶりをするのであり、塩対応をするのである。

  3. 永遠に良い上司など存在しない。良い上司は期限付き。
    では、最初は良い上司のように思えたが、最近は上司が嫌いだという場合はどのようなケースか?最初の頃は上司にとって環境が良かったのだろう。上記1で記載したが、その時のメンバーや環境が良好であったため、上司は部下に優しくする余裕があったのだと考えられる。あなたが上司を嫌いになった頃のことを思い出してみてほしい。部署を統括する偉い人が嫌な奴に変わったとか、社内で悪評高いモンスター社員が異動してきたなど何かしらの問題を思い浮かばないか?それらのことがきっかけであなたとの関係が悪化しなかったか?上司にとって良好な環境が永遠に保たれれば上司も良い上司でい続けることができるが、状況は川を流れる水のように刻刻と変化しているからそんなことは無理なのである。したがって永遠に良い上司などは存在しないし、良い上司は期限付きである。

  4. ではどうすればいいのか?
    私は派遣社員として働いている。正社員の方が安定しているし給料も高いことは100も承知だが、派遣社員としてのメリットがある。それにはMax3年で環境が変わることだ。派遣社員は基本的には同じ部署で3年以上は働けない決まりがあるからだ。つまり上司もほぼ3年に1回は変わるということになる。正社員ならうんと大きな会社で数年置きに異動する。派遣社員なら3年に1度は必ず派遣先が変わるから、派遣社員になる。上司を定期的にリセットすることが重要である。自分は動かずに周囲が良好な環境になることはまずない。ちなみに、上記3で記載した良い上司の期限の期間は平均でどれくらいかというと、長くて3年程度であることが多い。派遣社員として3年働き、その職場を去るとき、90%以上の確率で「この上司と離れられてよかった!」と胸をなでおろすのである。

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