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アンティークの森とコーヒーの香り ~そうげんカフェ~


こんにちは、この記事では京都でフランス語観光ガイドとして働いてきた現地ガイドが、フランス語と日本語で京都のすてきな場所やものを、香りをテーマに、紹介しています。毎日配信しているので、良い情報をシェアしてみなさんが京都ですてきな時間を過ごせるように少しでもお役に立てればと思っています。
後半ではかんたんフランス語や、フランス語圏の友だちや恋人ができた時、またあなたがガイドをする時に役に立つフランス語をお伝えしています。

アンティークの森のカフェ

今日の香りは「コーヒーとチーズケーキ」の香り。
お店は「SOWGEN」さん。京都の河原町駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
このカフェはアンティークの雑貨屋さんの奥にある、隠れ家のようなカフェです。


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今回はコーヒーとチーズケーキをいただきました。
チーズケーキはコクがあって、酸味が効いた濃い目のコーヒーによく合います。コーヒーに合うように作られたチーズケーキでした。
一人で落ち着きたい時に、良いカフェだと思います。
カフェの後はぜひアンティークの雑貨屋さんも見てみてください。色々なものがあっておもしろいですよ^^

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住所: 〒604-8056 京都市中京区高宮町573
TEL/FAX: 075-252-1007


◯月〜木曜日
・antiques 12:30-18:30
・cafe 休業

◯金〜日曜日
・antiques 11:30-19:00
・cafe 11:30-19:30(L.O.19:00)

CLOSE / 毎月第2水曜日


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今日の簡単フランス語3連発

今日のフランス語は日常使いのフランス語です。
1: 都合がいいよ。     Ça tombe bien.
2: あだ名だよ。      C’est un surnom.
3: そんなことないよ!            Mais non, pas du tout!


ガイドのためのフランス語

今週から、あなたがガイドをするときや、フランス語圏の友だちや恋人ができて、日本の美術や文化をつたえたい時に役に立ちそうなフランス語をお伝えしています。
今日は龍虎図についてです。妙心寺に「龍虎図屏風」という作品があるので、それをもとに話していきます。
フランス語圏の方と絵画を見に行った時にぜひ使ってみて下さい。


龍虎図屏風は京狩野の祖である狩野山楽によって17世紀初頭に描かれました。重要文化財として指定されています。
“Ryu-Ko-Zubyobu”, (Paire de paravents aux tigres effrayés par des dragons-tempêtes) a été peint par “Kanō Sanraku”, peintre japonais de l’école Kanō  à Kyoto au debut du 17ème siècle.
Il a été sélectionné en tant que bien culturel important.


なぜ、龍と虎が描かれているかというと、東西南北のうち、龍は東の守護神(青龍)と虎は西の守護神(白虎)とみなされ、さらに仏教がインドから中国、そして日本に伝播するに従って、龍虎はその仏教の守護神として日本にもたらされたからです。
Pourquoi le dragon et le tigre sur ces tableaux ? Parce qu’on considère que le dragon est le dieu tutélaire de l’est et le tigre est le dieu tutélaire de l’ouest.
Et puis lors de la propagation du bouddhisme les deux ont été introduits en tant que le dieu tutélaire du bouddhisme.

妙心寺の龍虎図で特徴的なことは、虎と一緒に豹が描かれていることですが、それは当時、豹は雌の虎と考えられていたからです。
La chose particulière sur ces tableaux, c’est le tigre avec le léopard car on a considéré que le léopard était la femelle du tigre à cette époque-là.

龍に着目してみましょう。この龍は金箔地に水墨で描かれています。微妙な濃淡や細やかな描写が美しいのですが、実は秘密があります。
Regardez le dragon. Il a peint le dragon avec l’encre de Chine sur la feuille d’or. Le rendu délicat avec la nuance de l’encre de Chine est magnifique et sur cette technique il y a un secret.

実はここでは墨の他に胡粉という白色の材料が使われているのです。
En fait Il a utilisé l’encre de Chine et en plus le “Gofun”.

胡粉は日本画の白色絵具のことです。牡蠣や帆立等の貝殻が成分で、膠液を使って支持体に定着させます。
Gofun est la matière blanche de la peinture japonaise. L’ingrédient est la coquille comme la coquille Saint-Jaques et la huitre
et puis on met ce pigment avec une colle ou gélatine appelée nikawa, faite à partir de la peau et des os d'animaux et de poissons.


今日はここまでです^^
日本画学科出身なので、今でも日本画を見に行くと、心が落ち着いて嬉しい気持ちになります。
ぜひ、すてきな、あなたのお気に入りの絵画に出会ってみてください^^
それはとても豊かなひと時になると思います。

今日も読んでくださってありがとうございます。

この記事やテーマを好きだと思っていただいたり、少しでも皆さんのお役に立てていれば嬉しいです^^

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