見出し画像

Google Cloud を活用したデータ基盤プロダクト「Wodom!(うぉどむ)」開発秘話

kurumi:みなさまこんにちは。事業広報のkurumiです!JDSCが誇るプロダクトの一つ、Wodom!(うぉどむ)の開発に携わった社員にお集まりいただき、開発に関する話を聞いていきます~!
では、まずは読者の皆さんに向けてWodom!の説明をお願いします。

木村:「データの真価を解き放ち、常識を塗り替える」というJDSCのVisionのもと、データウェアハウスをつくって、データ活用することをお客様に簡単にやってもらうためのアプリケーション、つまりはSaaSです。

kurumi:開発はどのように始まったのですか?

木村:お客様にデータを頂いて活用できるようにするのはJDSCのどのプロジェクトでもやることで、共通のプロダクトにしたらいいのでは?というアイデアがきっかけです。そこからビジネスになるように開発を開始しました。
このインタビューに参加している、石井さんが最初にアサインされ、その後に筑紫さんと私が入り、小山内さんが入り、松井さんの順でメンバーが増えていきました。最初は石井さん以外パートナーかインターンという開発体制でした。
 ※業務委託契約の方を、弊社では"パートナー"とお呼びしています。

石井:最初はカオスでしたね~。何がカオスだったかって、思い出せないくらい。(笑)
皆さん細切れの工数しかないし、稼働時間がバラバラだったので、24時間誰かがどこかで開発している状況でした。

木村:筑紫さんが細切れの工数の人たちを1on1などのフォローで繋ぎ、Wodom!をカタチにしてくれました。

木村さん

(木村さんと石井さん)

kurumi:開発中にワクワクしたことを聞きたいのですが…、松井さん、ぜひ教えてください!

松井:私はバグを直すこととか、細かい話に夢中になっちゃうので…インタビュー向きではないかも(笑)

木村:開発チームとしては、松井さんが入ってくれた時が一番ワクワクしたよね!

一同:たしかに。(笑)

筑紫:松井さんは途中までインターンで週3勤務で、その後正社員になって週5勤務になり、めっちゃワクワクしました。
 (※松井さんの気になるプロフィールはこちら)

筑紫さん

(筑紫さん)

石井:あとはワクワクで言うと、松井さんがKubeflowの本体に対してコードを書いてプルリクを出して、それが反映されて、障害をクリアしたこととか?

松井:そうそう。KubeflowとIstioを使っていたのですが、相性に問題があり、直したんですよね。その時はワクワクしました。
 (※ Kubeflowをベースにした製品アーキテクチャの詳細はこちらブログ記事にて!)
いまはKubeflowに依存しないアーキテクチャへの変更を検討しています。やってみないとわからない精神で、開発にぶつかっているのでワクワクします。

木村:最初は要件はあまり決まっていなくて、KubeflowやKubernetesを使ってみようとか、モチベーション高く開発できましたね。

小山内:技術的にチャレンジングで面白そう!というエンジニア視点で、選んでいましたよね。

松井:Kubernetesの選定の際には、スケーラブルなジョブの実行を行うための基盤技術が必要だったという背景もありました。
JDSCでは合理的な理由があれば、技術選定にストップをかける人はいないので、チャレンジして自分で責任をとる過程が思う存分楽しめると思います。

小山内:確かに通常ですと、技術的な好奇心を優先し過ぎて、ユーザー体験やその先のビジネス発展をないがしろにしてしまうような意思決定も起こりがちですよね。
その点、Wodom!は技術的にチャレンジングで、チーム全員が「なぜそれが作る必要があるのか」を考えた上で開発できているのはすごくいいと思います。チーム全員で考えるために週一回の「よもやま会」でメリット・デメリットを話し合ったりしています。
一方で技術選定に関しては失敗例もあって…、もっと調査しておけばよかったと思うこともありました。KPTで振り返って技術選定のログを残し、アーキテクチャを選ぶときに議論したり、チーム自体も進化していますね。
その結果、技術選定がいいバランスでできています。

全体写真①

kurumi:Wodom!の開発で、大切にしていることはありますか?

木村:今までのJDSCだと、ビジネスの論理に傾倒してしまいがちなところを、「モノ作りの論理をやるぞ!」という価値観を持って開発しているところでしょうか。ビジネスのロジックに引っ張られすぎないように、モノ作りの論理は貫き通すところは、すごく大事にしています。

小山内:一般的なSaaSの会社であれば当たり前なのですが、これまで個客要望をくみ取った機能開発をメインでやってきたJDSCで、SaaSをやることになると、特定のお客さまに合わせてに機能開発をすることになったり、プロダクトの軸がブレたりします。もちろん要望は受け入れますが、本当に将来的に必要な機能なのか考えてから開発チケット化することを大切にしています。

全体写真②

kurumi:最後に今後の展望を語ってください!

小山内:Wodom!に多くのデータが集約されても「データを溜めるだけだと、活用法がわからない」というお客様が多いです。そうなった時に、JDSCはもともとコンサルや分析、データ活用のノウハウで価値を生んできた会社なので、その強みをプロダクトに取り込む形で活かしていきたいと思っています。

一般的なコンサルティング企業であればプロダクトが存在しない、もしくは未成熟なため、1社1社の課題解決のクオリティは高いものの、例えば1万社をお客様にするならば1万人のコンサルタントがいないとインパクトが生めず、なかなかスケールしないという限界もあります。

JDSCではプロダクト・コンサルの良い部分をミックスさせ、「埋もれたデータの価値を最大化する」事にチャレンジしています。

具体的な話をすると、構想としては「データ分析のテンプレート化」を考えています。「データ分析・AI」と聞くと高度で難しい数式を使った専門家の仕事だと思っている方が多いです。でも実態は、「基本的な知識を用いて集計をして、その結果を可視化する」だけでも十分に伸びしろがある企業が大半です。そのような「どこかの誰かが既に構築しているBIダッシュボード」を作るために日本各地の企業それぞれ個社で同じような取り組みをしています。それはマクロ視点で考えるととても非効率だと感じます。

売れ筋商品の分析や、従業員の方の勤務時間などの集計・可視化は、カツ丼屋でもラーメン屋でも基本は一緒なので、テンプレートを潤沢に提供して、クイックなデータ活用立ち上げをサポートしていきたいです。

今はBIダッシュボードだけやっていますが、JDSCにはデータサイエンティストが多数在籍しているので、これからは機械学習を利用していきたいです。最終的にはWodom!にデータを取り込むだけで、すぐにBIダッシュボードができ、更に機械学習もだれでも使えるようにしたいと思っています。その結果、多くの人がもっと専門性を活かした仕事で価値を発揮できるような社会になってほしいですね。

いま話したVisionに向かうためには、JDSCだけの力だと難しいと思っているので、これからは他社とも連携していきたいと思っています。言うならば「ALL JAPAN」…、柔軟にプロダクト・事業の成長可能性を探りながら、積極的にいろいろな所にアプローチをしていきたいと考えています。

小山内さん

(小山内さん)

木村:データ活用は戦略がとても大事で、それは攻めと守りのどちらもあって、お客様にもインストールしなくてはいけないと思っています。それができるデータ基盤を作りたいです。先ほど小山内さんが話したのは攻めの部分なので、私からは守りの部分でデータマネジメントの展望を話しますね。

データ活用をしていくまでのステップって皆さんが思ってるより多くて…、きっと想像の10倍くらいあります。データが壊れていたり、汚かったり。そのことを理解している企業が今はあまりないように思います。データ活用をやろうと動き始めたらその壁に必ず行き当たるので、「最短ルートで最先端のメガベンチャーと同じくらいのデータ活用ができる」そんなエンパワーメントができるといいと思っています。

日本経済全体でみると、できていない会社のほうが多い。そのような企業が最短ルートで一線級のデータ活用が出来るようになれば、JDSCが目指すUPGRADE JAPANができます。

画像6

(Wodom!の製品コンセプト)

小山内:世の中にツールはたくさんありますが、理論はあるけど実効性に欠けることもあります。そこで私たちはWodom!のように使いやすいUIを作ったり、担当者のデジタル教育をしたりと、データ活用に関するお困りごとをJDSCの各種提供サービスで支援することで取り組みのハードルを下げ、データ活用の間口を広げていく取り組みを進めています。当たり前のことを、誰もが当たり前にできるようにしていきたいですね。

編集後記:これからも進化を遂げていくWodom!にワクワクしました!毎日議論が飛び交うWodom!開発の社内向けslackは、非エンジニア目線で見ていても迫力があります。「データの真価を解き放ち、常識を塗り替える」というJDSCのVisionに着実に向かっていると感じたインタビューでした!kurumi

Wodom!の紹介はこちら:


Wodom!のプレスリリースはこちら:

Wodom!以外のJDSCのプロダクト一覧はこちら:

Wodom!では一緒に働くメンバーを募集しております。少しでも興味があれば、是非カジュアル面談から、お気軽にご連絡ください!

もっと詳しいWodom!メンバー紹介やテックブログ、カジュアル面談申込へのリンクはこちら!

画像7

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?