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分析力アップ カラーイメージスケール編

長すぎる夏休みをいただきました。

さて、秋の1回目の講義は分析力アップによる効果についてお話ししていきます。

イメージスケールって、何?

イメージスケールとは市場にある既存の商品を色、形、機能性、素材といった要素を踏まえ、グルーピングして細かくその要素を分析するものです。
これをさらに色に特化して分析するとカラーイメージスケールとなります。

私は、ほぼ毎年、大学の講義の課題でカラーイメージスケールを学生たちに作成させます。

課題の手順

①カテゴリーを決めて、そのカテゴリーでのヒット商品を検索
②視覚的要素を見て、4つのグループに区分けする
③グループごとの特徴を分析する(言葉にする)
④グループごとに対象者を分析
⑤何がこの商品のヒット要因か分析

ざっくりこのようなプロセスで作成していきます。

2022年度 学生作品

シャンプーのパッケージ

市場に出ている商品を色で分析していくと、その機能性や対象者によって色分けされていることに気付かされます。

こちらは季節感や年齢層を分析しています。

ガリガリくん


季節感に加え、配色からどんなイメージを抱くか、言葉で表現しています。

お酒の缶

さまざまな分野でのヒット商品、ロングセラー商品を細かく分析していくことで、消費者に支持される要素が掴めてきます。人間の判断力、決断力に最も速く訴えかけ、その影響力も高いのが視覚です。視覚的な魅力は購買意欲を刺激します。

なんとなくや、好きな色だから、これ今流行っているから、あの人はセンスが良いから任せようというような一見良さそうだけど、曖昧な理由では一度くらいはヒットしたとしても長く続くものには至りません。

配色にセンスはいらない

https://note.com/jcpa1967/n/n5cb48f7ce43b

以前、こんなタイトルで記事を書きました。正しくです!センスに頼るのは1回限り?と言っても良いでしょう。継続的にビジネスを進めていくにはセンスだけでは熟せません。

ヒット商品をパクれ!

ビジネス戦略かこれだ!みたいなセミナーに行くと、「まずはヒットした商品をパクってみましょう」「パクるところから始まります!」と声高に叫ぶ講師がいます。確かに”学ぶことは真似ることから”も、全面否定は出来ません。一理あります。

分析力を高める

私はパクることより、ヒット商品を分析する事をお薦めします!この商品のどこが良かったのか、魅力は?なぜ?どうして?と考え、過去のヒット商品にも遡って、トレンドサイクルを見てみましょう。
そこから、ヒントは必ず出てきます。パクるのは簡単ですが、続きません。パクることより、分析することが大事です。分析し、考察し、歴史をたどり、先を見据える、この一見、めんどくさいプロセスが長く生き続ける秘訣になるのではないでしょうか。

通販サイトで大ヒット!

私は10年ほど、まだ今のようにネット販売が日常ではなかった頃、タオル販売の企画を大ヒットさせた実績があります(累計販売数30万枚)         この時の企画はヒット商品のパクリではなく、なぜ、タオルがネットで売れないのか、買ってみたいと思わせられないのか、また他業種でのヒット商品を分析し、新たな手法を考えました。長い道のりの末、ヒット商品が生まれました。

どうやってヒットさせたのかは、また次回に。

パッケージの色を選択できるようになる??

分析力が身につけば、パッケージの色等、選択できるようになります。分析力アップのトレーニングをしてみましょう。
必ず効果が出ますよ。






Text by 日本カラーデザイン研究所
http://www.ncd-ri.co.jp/


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