見出し画像

いろんな「〜した方がいい」に溢れてる世の中だけど

ごきげんよう。
元ヤングケアラーのお嬢です。

今回は、「世の中の〜した方がいい」について
私が思っていることをお伝えしたいと思います

世の中にはたくさんのHOW TOがあります。

自分を愛するには
自尊心を上げるには
より良い人生にするには
などなど
特に最近はそういった人生を豊かにする系が多くあります。

私もヤングケアラー向けに「私の場合、こうしたら良くなったよ」と言う内容を書いています。

ここで問題なのが
どの話が合っているのか?どの話がいいのか?

ということだと思います。

実はこれ正解はありません。
どの話も、場合によっては合っているし。
場合によっては合っていません。

と言うのも

こういった内容は

その話が、

どのライフステージをたどり

今どのライフステージにいる人に向けた話なのか?


によって合う合わないがあるからです。

ドラえもんで例えてみましょう。

ここにドラえもん・のび太・ジャイアン・スネ夫・出木杉くんがいます。

それぞれ家庭環境が違います。
今やっていることも違います。

例えばドラえもんが「自分の人生(猫生?ロボット生?)なぜか上手くいかない。もっと良いものにしたい」と思ったとします。

ドラえもんは

人を大事にするライフステージを歩んできました


そんなドラえもんには果たして
「もっと人のためになること、人に与えることをしなさい。give and giveの精神で!」という助言は必要でしょうか?

ドラえもんはもうすでにのび太の面倒を見ています。
劇場版になれば、その他4人の面倒も見ていますね。

私だったら「ドラえもんはもう十分に人の世話をしてきたし、のび太は自分でどうにか出来ることを信じて手を離して、ドラえもん自身のことを第一に考えてみても良いんじゃない?」と思ってしまいます。



のび太がなんで「上手くいかないんだ!!!」なんて言っていたとしたら

のび太には「そろそろ自分でどうにかしてみなよ、自立してみなよ」と思います。
そろそろ

自立するライフステージ


にきているのではないでしょうか
少なくとも「誰かにどうにかしてもらいましょう」というアドバイスはしないと思います。

のび太はもう十分に周りの人に助けられていますよね。




例えばスネ夫が「なんで自分の人生はこんななんだ!自分は不幸だ!」と言っていたらどうでしょうか?

「それじゃあ、もっともっとお金持ちになりましょう!
まずは経済的豊かさを手に入れ、人生を安定させましょう!」とは言わないと思います。
もうすでに十分豊かですからね。

スネ夫に言うなら「見下したり、自慢する事をやめて周りの人と対等に付き合ってみたらどうかな?お金とかおもちゃを餌に仲良くなろうとするんじゃなくてさ。確かにあなたは経済的に豊かだけど、それがあろうがなかろうが、仲良くしてくれる人は仲良くしてくれるから」だと思います。

人と対等であることを学ぶライフステージ


なのではないでしょうか?



ジャイアンはどうでしょうか?

「俺の人生なんでこんなんだ。」とか言っていたら

それこそ「あなたは人に優しくすること、人を尊重すること、怒りをコントロールすること、人から奪うことでは無くて与えることを学ぶ時期なのでは」と言いたくなります。
(劇場版や最近のジャイアンはどうかわかりませんが)

間違ってもジャイアンに「自分第一に自分を大事にしなさい」とは言いません。
そんなことを言ったら、ジャイアニズムが加速しそうです。

最終的には自分も相手も大事に出来る状態が好ましいですが、ジャイアンはもう十分

自分で自分の感情を素直に感じ、行動するライフステージ

をしっかり過ごし切ったので

次は

人のこと・優しさを考えるライフステージ

にきているということです。




そして出木杉くんが
「どうしてこんな人生になっちゃったんだろう」と言っていたら...

「ずっと勉強をしてきたんだから、そろそろ休んでみるのも良さそう。いっぱい遊ぶとか」
と思います。

少なくとも「頑張りが足りないからだ!」なんて言いませんよね?

出木杉くんは

勤勉であるライフステージ


が終わって

ちょっとチカラを抜いて、休んで、リラックスして、(出木杉くんにとっては勉強が楽しいことかもしれませんが)楽しいことをする人生のフェーズ

休むライフステージ

にきてるってことかもしれません




今までのやり方で上手くいかなくなった場合、人生のライフステージ、フェーズなんて言いますが、それが変わるタイミングなんだと私は思います。

ドラえもんは他人中心から自分中心へ
のび太は他力から自立へ
スネ夫は経済的豊かさから人間関係(精神)的豊かさへ
ジャイアンは奪う利己主義から与える利他主義へ
出木杉くんは真面目から緩みへ

きっとみなさんも

ドラえもんにもっと人のこと考ええなさい
のび太にもっと誰かの助けを借りなさい
スネ夫にもっと稼いで、人より優れていると見せなさい
ジャイアンにもっと利己主義になりなさい
出木杉くんにもっと真面目に勉強しなさい

とは言わないですよね?

それはそれぞれがそのライフステージを経験した、もしくは経験し終えているからです。

きっとみなさんにも身に覚えがあるのではないでしょうか?

ヤングケアラーに対して理解も経験もない人からの検討はずれなアドバイスに対する

“いやだからもうそれはやってみた上で、今こうなんだよ!”


それは相手は今、アドバイスの内容を自分がしているライフステージだからなんです。

でもあなたはもうそのライフステージは終わってるんですけどね…

このズレたアドバイスの話はまた後日、お話ししたいと思います。



それはさておき
今までの生き方でなぜか上手くいかない.…
という時は

いままで歩んできたライフステージがどこで


今のライフステージがどこで


足りない(歩み損ねた)ライフステージがどこなのか


を考えてみてください。

私は20代いっぱいまでで
人のお世話、子育て、労働、介護、相手を許すという
他人中心、優しさ、育児など人の面倒をみるライフステージは全部終わったと思っています。

逆に自分で楽しみ、自分を優先し、他人を嫌い離れる、誰かに守られる、自分の思いのまま生きるライフステージはことごとく歩み損ねてきました。

今私のライフステージは

休む・楽しむ・自分の好きに戻っていく

いわゆる

定年期ライフステージ

だと思っています。

もう誰のお世話もしないと決めています。

縁を切る前に親から「老後はよろしくね」と言われましたが、「いや無理。やらないよ。」とはっきり言いました。
きっと実際も何もしません。
親不孝だと誰かに言われても「え?うちの家庭環境知らずにそんなこと言っちゃうの?なんで私がそう決めたのか理由も知らずに?」と思い、その人とは関わらないと思います。

こんな感じで、自分の今までたどってきた人生でどういうライフステージを歩んできたのか、今どのライフステージに自分がいるのかを把握することで、今自分に必要なものや参考にすると良いものが見えてきます。

特に心身の体調を崩した時はこのライフステージを見直し、やり方・生き方を変える時期だと私は思っています。

自分のもうやり終わったライフステージと今いるライフステージ、経験しなかったライフステージが分かれば、本や動画、私の書いている文章もそうですが

間違っている、間違っていない
ではなく

ああ、ここは自分のライフステージに合っているな

これはもう自分の今までのライフステージの中でやり終わったものだな

もしくは
まだやってないけど、私にとって今ではないな

という判断ができ

あっちはああ言ってるけど、こっちはこう言ってる!!!

どっちが正解なの???!!!

と混乱することがなくなるのではないでしょうか?


ただ

1番大切なのは


書いてあることを100%鵜呑みにしたり、書いてあることにただ従ったり、またやっているのに上手くいかない自分を責めることではなく

“自分には”この人のこの話は合ってた

という、“主体性”

自分で考えること

だということを忘れないでください。

本や動画、文章はあくまでも、“その人にとっては”上手くいったやり方であったというだけで

・絶対にこれが正解
・万人に合う
・全員これをしたら良くなる

というものではないと私は思います。

私自身も、「この人が言っていたあれは合ってたけど、こっちは合わないな」と同じ人の発言の中でも合う合わないがあります。

最終的に何をし、何をしないのかは自分の選択なのです

あなたの人生をより心地よい人生にするためのヒントくらいに思って、いろいろな人の話・体験談からご自身に合うもの、合う部分をピックアップしてみてくださいね。


みなさまそれぞれが心地よく生きやすい人生になりますように。
どうぞご自愛くださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?