見出し画像

あなたは放射能を感じることができるだろうか?

感覚の個人差がある

福島第一原発事故の直後からこれって意見が分かれるところなんですが、私は「感じることができる」という結論に至りました。この話、オカルトでもなんでもないので気を悪くなさらずお読みください。

震災以降、一緒に福島を訪れた知人の中にも「飯舘村を通った時に唇がピリピリした」などと言う方がいました。(おいおい本当かよ、気のせいだろ)と内心ずっと思っていました。私自身は嫌な感じはあっても、はっきりとした感覚はなかったので。

ただそれ以降、何人か「放射能に対して反応した」経験のある人のお話を伺うと、やっぱり身体は感じているんだなと思うようになりました。

都内に避難している双葉町の方からも「一時帰還で自宅に戻って掃除をしたら蕁麻疹が出てね。わがんねぇけど放射能だと思うんだ。」そんな話を聞きました。個人の感覚だけの問題だったら判断しようがないですけど、ご夫婦揃って体表に症状が出てきたらやっぱりそれなりに考えてしまいます。

さて、幸運にもこの話題について言及する方とチェルノブイリでお会いしました。

「私は放射能を感じることができるんだ」

チェルノブイリ市の東にあるパリィシフ村の帰還者・イワンさんはこう言いました。「私は放射能を感じることができるんだ」と。ゾーンで生活してきてもずっと元気に暮らしてこれたことについて、

「放射能があるところを通ると足の裏がピリピリする。だからそういう時はすぐ離れるのさ。危険だから。」

「亡くなって行った人たちは危険な場所がわからなかったんじゃないかな。だから放射能をたくさん浴びてしまったんだろう。」

そんな風に語ってくれました。こういう場所にはやはりこういう面白い方がいらっしゃるものです。

ゾーンを見て回った際、何箇所かホットスポットも案内してもらったのでゾーンの危険度は何となく把握しました。全体的に空間線量は大したことないのです。(国際基準も踏まえ、福島に毎月通う人間としてのあくまで個人的な感覚値ですけど。)ただ、木の根元や廃屋の軒下、貯水池の岸辺などのホットスポットはべらぼうに高いわけです。表紙の写真は貯水池の岸辺の近く。ガイドに「ここを計ってみろ」と案内されて、線量計をかざしてみてびっくり。みるみると数値が跳ね上がっていく。写真では38μSv/hを指してますが、実際は40μSv/hを越えました。あまり長居できる場所ではありません。

こういう体験をさせてもらうと、「ゾーンをガイドの案内なしに歩くのはとても危険なのさ」というガイドの注意には従うほかありません。迂闊に歩くと大量被曝しますから皆さんも訪れる機会があったとしても、くれぐれもご注意を。うろちょろしないでガイドの後ろをついてきてください。

脳は磁力を感じる?

今、あなたの目の前に強力磁石が置いてあるとします。脳に意識を集中して、その磁石にそーっと指を近づけてみてください。ある距離になると違和感を感じるかもしれません。どうですか?

これは自分の感覚の話になってしまうのですが、昨年の1月に「脳って色々感じているんだな」ということに気づいてしまいました。

きっかけは昨年から始めた「寒行」です。1月20日の大寒から2月3日の節句まで、朝晩、バケツで水をかぶります。理由が気になる方は別の機会にお教えます(修行とだけ言っておきましょうw)。とにかくストイックに朝晩大声だしながらバケツで何度も水をかぶるわけです。真冬ですから身体がキンキンに冷えてきます。そうしてるうちに少しずつ感覚が研ぎ澄まされてきます。

そういう時期にですね、仕事机のマグネットをいじって遊んでいたら「あれ?磁力を感じているかも、、、」ふとそんな感覚の変化に気づきました。何度も試して実験してるうちに段々わかってきたのが、手が磁界に入ると脳がピクッと反応するということですレーダーをイメージしてみてください。普段は脳波が横一直線、フラットな状態です。これが磁界に触れるとピクッと揺れるのです。手が感じるというよりは脳波が揺れるイメージなのでちょっと伝わりにくいかもしれません。

同様の感覚を知る方とまだお会いできていないので答え合わせができないのですが、そもそも現代人って感覚が鈍っています。大昔は動物と同様に大自然を生き抜くための第六感や、おそらくそれ以上の鋭い感覚を持っていたはずなのです。そうでなければ仏教を築いた釈迦も悟りは得られなかったと思います。

鈍っているといえど、身体自体は感じています。脳で認識できないだけ。よく高圧電線の近くで生活するのは良くないと言いますけど、ああいうのが例としては分かりやすいでしょうか。高圧電線もナニカを感じる人と感じない人がいます。

誰でも電磁波は感じれますよ

それでも「いや納得いかん!」というめんどくさい方のためにもう一つ例を挙げます。両手を目の間に出してください。これから「合掌」する態勢です。そして自分の胸の中心線で合掌できるように、ゆっくり近づけて行ってください。くっつく直前ぐらいのところで、両手に何か熱いナニカを感じませんか?手をくっつけてしまうとあまりわかりません。ギリギリ離した状態だと手の平の間にナニカを感じるはずです。

これ、実は遠赤外線なのです。人体って遠赤外線を出してるのですが、手は特に放出されてるそうです。そして遠赤外線は”電磁波”の一種でもあります。Wikipediaで調べていただければわかりますが、

電磁波(でんじは 英: electromagnetic wave)は、空間の電場と磁場の変化によって形成される波(波動)である。いわゆる光(赤外線、可視光線、紫外線)や電波は電磁波の一種である。電磁放射(英: electromagnetic radiation)とも呼ばれる。現代科学において電磁波は波と粒子の性質を持つとされ、波長の違いにより様々な呼称や性質を持つ。通信から医療に至るまで数多くの分野で用いられている。

とあります。遠赤外線は赤外線に含まれますから、電磁波なのです。

そして放射線についても調べてみますと

放射線(ほうしゃせん、英: radiation,radial rays)とは、高い運動エネルギーをもって流れる物質粒子(イオン、電子、中性子、陽子、中間子などの粒子放射線)と高エネルギーの電磁波(ガンマ線、X線のことで電磁放射線)の総称を言う[1]。

つまり放射線は電磁波も含まれると。この二つをつなげると電磁波を感じることができる人間は電磁波でもある放射線を感じることはできそうな気がしてきませんか?

以上、話がチェルノブイリからだいぶ逸れてしまいましたが放射線は感じれるという話でした。


最後になりますが、先ほど挙げた磁石の実験について「感じられた!」という方がいたら教えてください。答え合わせしたいので宜しくお願いします(^^)

#チェルノブイリ ,#福島

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?