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お洒落とは無縁な僕の生活(44)

 令和五年四月二十二日(土)

 朝起きての台本書きは習慣だけれど、毎日のようにはいかない。それでも今日は二枚分を書いた。どうにかこうにか書いたという感じである。というのも、実は一度書き終えたものを、先方から指摘された箇所の調整をしていたからだ。わずかな調整では無理だった。なので、最初から全て書き直すことにしたのだ。それはひどく面倒なことだったけど、作品のクオリティが上がると思えば、我慢できた。見直しのときは、確かに良くなっている気がして、気分がよくなる。まあそれでも、書くのが大変なことには変わりないけれど。
 日誌を1500字くらい書く。これはもう流れに身を任せて書いているので、それほど大変じゃない。それでも面倒くさいなぁという時はあるけれど、結局は書かないのも気分がよくないので、書くことになる。今回も同じように。
 昼間は王様のブランチで映画や本のランキングを発表していた。面白そうな映画をやっている。特に見に行きたいのはイルミネーションスタジオが作っているアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ』だ。ミニオンや怪盗グルーですでにその実力は知っていたけど、予告を見て、そのわくわく感、クオリティの高さに驚いた。これはぜひもんで見に行かなければならない。そう決断する。
 構想中の小説『ハレとアメ』のメモを書く。小さいメモだが6枚ほど。いまだ暗中模索中。どのように書き進めるか、どんな人物を出すか、色んなことを考え、とにかくまずは思いつくことをメモしていく。主に人物に関すること。主人公は女の子で、相手役の男を登場させようと思っていたが、どうもしっくり来なかった。そこで別の女の子を登場させようと考えると、こっちのほうが上手くいった感じがある。女の子同士の友情ものだろうか? 自分でもまだ彼女たちがどういう物語を紡ぎ出していくかわからない。じっくりと考えながら、人物たちが自由に動き回るようにしていきたい。
 パステル画を描いた。119枚目である。いつもとは違った描き方をする。でもそれでいい。同じ事をするのはどうしても飽きが来てしまう。だから色んなことを考える。こうしたらどうかな? こう描くのはどうかな? そうして一つ一つ試していく。他人から見れば失敗もあるだろうが、全て成功で、いや、そもそも失敗も成功もないのだ。あるのは描いている時間と、出来上がったものだけ。少なくとも描いている自分が幸せであれば、それで十分だ。

『約束のネバーランド』を最後まで読んだ。なかなか入り組んだ複雑な物語になっていたけれど、とにかく最後にしっかり決着をつけた。人間の世界は思っていたような感じじゃなかったが、一応は大団円ということになって読み終えたあとの満足感はひとしおだった。約ネバは名台詞が多い。いろいろと読みながら自分たちも考えされる場面があった。そも、食べるという行為は何なのか。人間だって色んなものを食べて生きている。そうであれば、人間もまた食料になってもおかしくない。何が違うというのか。そして絶望の中でも希望を見る。希望を見据えて、一つ一つ、一歩一歩、先へ歩んでいく。そんな主人公たちの姿に、救われる思いがした。こうして漫画は、人の心の中に残っていく。物語の良さをあらためて感じられて、良い読書体験だった。

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